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ゴルフルール再確認!違反になってしまうパターの打ち方とは?
ゴルフにはさまざまなルールが存在し、ふとしてしまった行為が、ルール違反となりペナルティを取られてしまうこともあります。
特にパターに関しては、2016年に、これまで認可されていた打ち方が違反になってしまう大きな変更がありました。
また、2019年、ゴルフルール全体が大きく改正された中で、パターに関するルールも例外なく改正が行われています。
初心者はもちろん、今までゴルフをしてきたという人の中でも、改正が繰り返されることで、いまの行為が大丈夫であるか、不安になってしまう人も! ここでルールの再確認をしていきましょう。
目次
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- ゴルフで使用するパターとは?
- ブレード型パターの特徴と打ち方
- マレット型パターの特徴と打ち方
- 2016年にルールが大改定! パターに関するルールについて
- 改正されたルールとは?
- 中尺・長尺のパターは違反ではない!
- ルール改定でプロはどうした?
- 置いたボールが動いてしまっても罰則なしに改正
- 2019年のルール改正でパターに関してはどんなもの?
- 旗竿を立てたままパッティングができる
- パッティングライン上を触っても無罰に
- 誤ってグリーン上のボールを動かしてしまっても無罰でリプレース
- 他にも違反となるパターの打ち方はこんなにあります
- テークバックなしで打ち出す
- ビリヤードのような打ち方
- ライン上やラインの後方延長線上でスタンスを取ること
- ルール違反でペナルティはもったいない!
ゴルフで使用するパターとは?
パターのルールについてご紹介する前に、パターについて今一度確認をしていきましょう。
パターとは、グリーン上でボールをカップに入れる時に使われるゴルフクラブのことです。ロフトが少なく、ボールが上がりにくいため、ボールを転がすのに特化したゴルフクラブです。
例えばトータルスコアが100点の人の場合、パター数の平均は35~40くらいと言われています。
全体の約4割を、パターのスコアが占めているのです。
このように、使用頻度が非常に高いクラブなので、パターの選び方は、自分に合ったものを慎重に選ぶのが良いでしょう。
パターとひとくくりにしていますが、ヘッドの形の種類は無数にあります。
代表的なものとして、操作がしやすいブレード型(ピン型)やマレット型、重心が深く直進性の高い大型マレット型などがありますが、パターを一度も握ったことのない初心者の方からは、どれが合っているのか選ぶのに一苦労という声も。
種類によって打ちやすさやパッティングに違いが出てくるので、特徴や打ち方を見ながら、良い選択をしましょう。
ブレード型パターの特徴と打ち方
ブレード型は、ストロークをする時に、ヘッドの開閉を使って打ちやすいという点が特徴で、タッチの強弱をつけやすいというメリットがあります。
ヘッドの開閉を使ったストロークを、「イントゥイン軌道」と言い、プレーヤーを中心に弧を描くような打ち方が、ブレード型には適しています。
この形のパターを使っているプロゴルファー、タイガー・ウッズも、ストローク中に緩やかにヘッドを開閉する動きで、カップインを狙っていたと聞きます。
ブレード型は、ヘッドのトゥ部分とヒール部分を重くした上で、フェース裏側の打点部を削って芯が広くなるように設計されており、それにより、ストロークで芯を外しても、ヘッドがぶれにくく、ミスに強いパターと言えます。
マレット型パターの特徴と打ち方
マレット型は、「かまぼこ型」とも呼ばれ、フェース面の後方が丸く、ふくらんだような形になっているパターのことです。
シャフトが自由に動くようにパターを下から支えるとフェースが上を向く、“フェースバランス”という特徴があります(フェースバランスではないマレット型パターもあります)。
このような型のパターは、ブレード型のストロークとは逆に、「ストレート軌道」でボールを打っていくのと相性がいいです。
「まっすぐ引いて、まっすぐ出す」のイメージに、とても良く合う形なのです。
かまぼこ部分がある分、ヘッドの重量が他のパターに比べてあるため、その重さを上手く使って振り子のようにストロークするといいでしょう。
自らの力の入れ具合で距離調整をするのではなくて、ヘッドの重さで距離感を出していきたいという人には、大きな武器となるパターです。
2016年にルールが大改定! パターに関するルールについて
「ゴルフ規則」という、世界統一の正式なルールブックがゴルフには存在していますが、その時点でのゴルフ事情に対応できるよう、4年に一度、見直しが図られていることをご存知でしょうか?
パターに関しても、2016年、新ルールを提案が提案されました。
これにより、一部の人のパターの打ち方が大きく変わってしまったのです。
以下では、改正されたルールについて触れていきます。
改正されたルールとは?
2016年に改正されたルールというのは、いったいどんなものなのでしょう?
一番大きな改正は、パターを打つ時の「アンカリング」を禁止する、というものでした。
アンカリングとは、ゴルフクラブ、またはクラブを握った手を、体の一部に固定しながら打つ行為のことを指します。
プロゴルファーでは、2013年にマスターズで優勝したアダム・スコットを代表とする多くの選手が、アンカリングを行ってパターを打っていました。
しかし2016年以降、このルールに違反した場合、マッチプレーではホールの負け、ストロークプレーでは2打罰という罰が課されるようになってしまいました。
中尺・長尺のパターは違反ではない!
アンカリングをしていた人の多くが、中尺・長尺のパターを使っていたことから、中尺・長尺のパターが禁止されると思っている人もいるようですが、実際はそうではありません。
2016年に制定されたルールは、アンカリングが禁止されるだけであって、中尺・長尺のパターはこれからも継続して使用することができます。
ただ、長いパターを利用していた人たちの多くは、アンカリングでパターを打っていたため、その打ち方を変える必要に迫られ、一からフォームの修正を余儀なくされました。
通常のパターをアンカリングして使っていた人も、当然のことながらその打ち方では使えなくなりました。
ルール改定でプロはどうした?
ルール改定により、中尺・長尺のパターを使ってアンカリングをしていたプロたちがどのように対応するかに注目が集まりました。
アダム・スコットは、2015年に通常のパターを使用するも慣れず苦戦。
2014年時点で世界ランク1位まで昇り詰めていましたが、その世界ランクを2018年には一時76位まで下げてしまう不調に陥りました。
しかし、さすがトッププロのアダム・スコット、同じ長尺でも、従来使用していたものより少し短いパターを導入し、アンカリングをしないスタイルでのパッティングを確立。
2019年12月には、オーストラリアPGA選手権で見事優勝を果たし、復活を遂げました。
初めて中尺パターを使ってメジャー優勝をしたキーガン・ブラッドリーも、ルール改正に合わせ、長尺ではない通常の長さのパターに戻したようですが、苦戦を強いられているようです。
やはり、一度アンカリングに慣れてしまうと別のスタイルに移行するということは、簡単にはいかないのかもしれませんね。
置いたボールが動いてしまっても罰則なしに改正
大きなルール変更は上記のアンカリングについてですが、もう一点、パターに関しての変更点があります。
それは、置いているボールが意図せず動いてしまっても、罰則がない、という点です。
プロゴルファーがトーナメントで回るコースのグリーンは、非常に固く、少し触るだけでコロコロと転がっていってしまうくらいに、速く設定されています。
極端な話、風が吹いてボールが転がってしまうということもあるのです。
2016年以前は、アドレスに入った後にボールが動いてしまった場合、プレーヤーは1打の罰を受け、ボールは元の場所にリプレースしなければならない、というルールがありました。
ルール改正では、アドレスに入ったかどうかは関係なく、グリーン上のボールがプレーヤーやキャディの過失なく動いてしまった場合は、罰を付けず、動いて移動した場所から打つことができる、というものに変更になったのです。
もちろん、プレーヤーまたはキャディの過失でボールを動かしてしまった場合は、これまで通りに1打罰が課されますので、気を付けましょう。
2019年のルール改正でパターに関してはどんなもの?
さて、ルール改正といえば新しいものとして、2019年に大きな改正がありました。
パッティングに関しても、いろいろと変更点がありましたので、確認していきましょう。
旗竿を立てたままパッティングができる
一番の改正点と言えば、「旗竿を立てたままパッティングをすることが可能」となった点です。
今までは、パッティングをする時にはグリーンにボールが乗ったら旗竿を抜かなければならず、仮に旗竿が立ったままカップインをした場合、2打罰が課せられる、というルールがありました。
グリーンの遠い位置に乗った場合、キャディさんや同伴者が旗竿まで行って、旗竿を持つという作業が必要でしたが、この改正により、グリーンに乗って準備ができた人から打つことができるようになったので、プレー・ファーストに貢献することとなりました。
旗竿が立っていて目標が定めやすいので、カップイン率が高くなったという人もいるかもしれません。
パッティングライン上を触っても無罰に
パッティングラインとは、自分のボールからカップまでの通り道のことです。
以前は、パッティングラインに少し触れるだけでも、ペナルティが課されていました。
新ルールでは、ライン上の障害物を取り除く場合、損傷個所を修復する場合、狙いどころをプレーヤーやキャディが指や物で触る場合の行為については、問題がないと認定されています。
ただし、ライの改善などストロークに影響がある行為とみなされると2打罰を課せられる場合がありますので、注意しましょう。
誤ってグリーン上のボールを動かしてしまっても無罰でリプレース
2016年には、アドレスに入った後にボールが動いてしまった場合はペナルティというルールから、プレーヤーやキャディに過失なくボールが動いてしまった場合、無罰で元の場所に戻してリプレースという内容にルール改正がされました。
2019年では、さらに、プレーヤーやキャディが誤って(過失があって)ボールを動かしてしまっても、元の位置にリプレースを行えば無罰という改正が行われました。
パッティングに関しての大きな変更は、以上となります。
他にも違反となるパターの打ち方はこんなにあります
他にも、上記で紹介したパッティング関連のルールで、違反となるパターの打ち方をご紹介します。
「パットに形なし」と言われますが、それでもしてはいけない打ち方は存在します。しっかり覚えておきましょう。
テークバックなしで打ち出す
パッティングに限らず、ゴルフクラブでボールを打ち出す時は、必ずテークバックを取り、ストロークの途中でボールにコンタクトする必要があります。
距離のあまりないショートパットなどは、テークバックを取らずにそのままボールを打つイメージで打ったほうが、方向性が良くなると思う方もいるかもしれません。
しかし、この打ち方は、「ボールを押し出す」とみなされ、ルール違反でペナルティを取られてしまうのです。
パッティングだけではなく、アプローチなどで、木が邪魔でテークバックが取れない場合でも、押し出してしまうような打ち方はルール違反となってしまいます。
ビリヤードのような打ち方
パターは、ボールを狙ったところに上手く転がしてカップインをしていきますので、もしかすると、グリップをボールに当てがって、ビリヤードのように打つといいと思う方がいるかもしれません。
けれど、ゴルフクラブのヘッド以外の部分でボールを打つことは認められていませんので、これも違反行為となります。
ライン上やラインの後方延長線上でスタンスを取ること
パターを打つ時に、アドレスを取って狙いを定めて打ちますが、このアドレス時、ライン上やカップとラインの後方延長線上でスタンスを取ることも、違反とされます。
他の同伴者のラインを踏まないように避ける場合に後方延長線上にスタンスを取らざるを得ない場面も存在しますが、その場合はルール違反とならないケースが多いようです。
しかし、実際に構えてみるとわかりますが、ラインまたは後方延長線上でスタンスを取ったとしても、それは本来のフォームから外れたとてもおかしな形になってしまいますので、まず行っている人は見かけることはありません。
ルール違反でペナルティはもったいない!
パターを制するものはゴルフを制すと言われるくらい、パッティングはゴルフにおいて重要です。
1打でも減らし続けていきたいゴルフスコア、グリーン上で、「知らなかった」と違反をしてしまっても、当然ペナルティが課せられます。
何が良くて何がダメなのか、知識を蓄えて、もったいない違反をしないようにしていきましょう!