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Gridge編集部

気流を操れ!風を切り裂くニューボール、ミズノRB TOUR / RB TOUR X ボール試打レポート

今回は、3年の開発期間を経てミズノから3月6日に発売されたゴルフボール、RB TOUR/RB TOUR Xを実際にラウンドで使用したレポートをお送りします。

前作は風に強いと好評でした。今作ではどのような進化をしたのか、心地よい春風の吹くラウンドで試してみました。

筆者の編集部Iは年齢34歳、ゴルフ歴19年、ヘッドスピード47メートル/秒、 片手シングルを目指す月1ゴルファーです。

ゴルフボール業界初の新テクノロジー「アクシアルフローディンプル」とは?

2代目となるRB TOUR/RB TOUR Xの一番の特徴は「アクシアルフローディンプル」というディンプル形状です。

ディンプルの最深部を中央より少しずらしたミズノ独自の形状となっており、この独自の形状により、ボールの推進力が向上するようです。

詳細なスペックを紹介します。

【RB TOUR】
構造:3ピース
カバー:高耐久ウルトラソフトウレタン
ミッド:高反発アイオノマー
コア:高反発ソフトブタジエンラバー
ディンプル数:272個

【RB TOUR X】
構造:3ピース
カバー:高耐久ウルトラソフトウレタン
ミッド:高反発アイオノマー
コア:高反発ブタジエンラバー
ディンプル数:272個

【RB TOUR】パッティングの打感に驚愕!

前半9ホールはRB TOURを使用してのプレー。

ドライバーでのティーショットは軽くアゲンストの風が吹く中、中弾道のライナー系の弾道で260ヤードほど飛んでくれました。

短いパー4(ミドルホール)、セカンドは花道から50ヤードのアプローチ。

ピンはセンターより手前にあり、スピン性能が気になる場面ですが、低めに出してトン、トン、トン、キュッ!

フェースにしっかりと乗る打感を感じ、申し分ないスピン性能を発揮してくれました。

カップまで1.5メートルのバーディーパットは惜しくもカップに嫌われて入りませんでしたが、「柔らかい!」と思わず声に出るほど打感の柔らかさを感じました。

ショット時にも「柔らかいな〜」と思っていましたが、パッティングの時はより顕著に感じることができました。

他メーカーのツアーボールと比べてもかなりソフトな部類に入るのではないでしょうか。

【RB TOUR X】ほど良いスピンの高弾道!

後半の9ホールはRB TOUR Xを使用してのプレー。

ドライバーでのティーショットは球の高さが変わり中弾道から高弾道へ。フォローの風ということもありましたが、300ヤードオーバーのビッグドライブを記録したホールも!

高弾道ということも相まって、風にちょうどよく乗ってくれたようです。

ドライバーでの気になるスピン量と打感ですが、RB TOUR Xのほうは少しスピン量が多く、硬めの打感。

少しスピンが入るといってもコントロールをしやすい、ほど良いスピン量です。

アプローチとパッティングでは、RB TOURと同様に、低い出球でもキュキュッと止まるスピン量に、ソフトなパットフィーリングを感じることができました。

ソフトなフィーリングにこだわる人はRB TOUR、適度なスピンでボールを操りたい人はRB TOUR X

それではRB TOUR /RB TOUR Xの特徴についてまとめます。

【RB TOUR】
・ドライバーショット時のスピン量が少ない
・パッティング時の抜群のソフトフィーリング

【RB TOUR X】
・高弾道でのビッグキャリー
・ほどよく入るスピンで球筋をコントロールしやすい

ともにソフトなフィーリングを持っているボールですが、とにかくソフトな打感が欲しい方はRB TOUR、ある程度スピンの入ったボールで操作していきたい人はRB TOUR Xが適しているのではないでしょうか。

ミズノはボール市場ではあまり目立つ存在ではありませんが、RB TOUR /RB TOUR Xは大手メーカー製のボールとそん色ない素晴らしい性能を持ったボールでした。

普段は他メーカーのツアーボールを使用している、バリバリのアスリートゴルファーにもぜひ一度試してもらいたいと思いました。