ゴルフクラブ
オオカミ
ゴルフの歴史を支えてきたヒッコリーゴルフについて知ろう!
最近のゴルフクラブはスチールシャフトや高性能カーボンでできています。
しかしその昔はヒッコリーシャフトという木でできたシャフトが当たり前だったのです。
今ではなかなか見ることのなくなったヒッコリーゴルフに関してご紹介します。
ヒッコリーとはいったい何?
先ほどもチラッと書きましたが、まずはヒッコリーについて説明していきましょう。
ヒッコリーとはいわゆる木製のクラブ(シャフト)のことになります。
ヒッコリーは軽くて丈夫であり、曲げや衝撃にも強かったため、クラブに適した素材でした。
その良さは他の物にも活用されており、斧の柄や弓矢、テントの骨組みに使われたりと重宝するものとなっています。
ヒッコリーが使われ始めたのは1400年代にまで遡り、最近の主流であるスチールシャフトが登場するまでずっと第一線で使用されてきたのです。
ヒッコリークラブの特徴とは?
ヒッコリーには対応力が高いというメリットがありました。
ヒッコリーを使用していた昔のゴルファーは、現在のハーフセットぐらいの本数でプレーを行うことができていました。
ヒッコリーでは距離の打ち分けを柔軟にすること可能でしたが、スチールシャフトが誕生したときにはその対応力の低さがゆえに30本近くのクラブをもってラウンドする人までいたそうです。
ヒッコリークラブの今は?
今ではなかなか見かけなくなったヒッコリークラブですが、最近またヴィンテージとして注目されるようになってきました。
その理由として、よりゴルフを楽しむことができるという利点があるからです。
ヒッコリークラブで打った場合、ミスショットの時は全然なのですが、芯をとらえた時の爽快感があるそうです。
またスイング改善にも役立ちます。ヒッコリークラブではゆったりとしたスイングを求められるため、下手に力を入れずスイングができるようになっていくのです。
これはスチールシャフトのクラブでも役立ってくるのでより上達することができるのです。
ヒッコリー限定の大会もあるんです!
実は海外ではまだまだヒッコリーが人気であり、ヒッコリークラブ使用限定の大会も存在します。
ヒッコリークラブは100年以上前に作られたクラブであるにも関わらず、いまだに十分に使うことができるのですから驚きです。
そして今日のように精密な機械で作られていたわけではないので、一本一本味があります。
大会はヴィンテージ感がたっぷりで、服装も当時の服装を推奨していて、タイムスリップしたような感覚を味わうことができるようです。
ヒッコリーはなかなか手にすることがなくなりましたが、保管状態さえよければ今でも十分使えるクラブも残っています。
もし機会があれば一度打たしてみてもらうと良いでしょう。