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ゼクシオから0番アイアンが登場!?アマチュアでも打てるの?
2011年にヨネックスから「ゼロアイアン」という名で発売されて以来まったく見なくなった「0」という刻印のアイアン。
何とその「0」が、ダンロップのゼクシオから「XXIO XROSS(ゼクシオ クロス)」という名で登場しました。「ゼクシオ クロス アイアン #0」です。
ヨネックスのゼロアイアンはハードヒッター専用という感じのクラブでしたが、ゼクシオが作ったということは、ある程度アベレージヒッターでも使えるのでしょうか?
試打動画を含めて製品紹介したいと思います。
アイアンの飛距離はどこまで可能性があるのか?
ヤマハの「UD+2」という超飛び系が登場して以来、各メーカーがこぞって同系統のアイアンを製造。一般ゴルフ市場でも確固たる地位を築き上げています。
この超飛び系アイアンは力のないゴルファーでも楽に飛ばせるということで非常に人気となり、売れに売れまくっているようです。
そしてそれまで一切作ってこなかったゼクシオも、遂に2019年、「ゼクシオ クロス」というブランド名で超飛び系アイアン市場に参戦しました。
通常ダンロップ社は2年周期ほどでニューモデルを出すのですが、なんと今回は翌年の2020年にニューモデルの発売となりました。
その中でも大注目なのが「#0」の文字。
そう、ゼクシオ クロスが0番アイアンを作ってしまったのです。
徹底して飛距離性能と優しさを追求
ゼクシオ クロス アイアン #0はハードヒッター限定ではなく、なんとヘッドスピード40メートル/秒(m/s)でもテストされており、ヘッドスピードが一般的なゴルファーでも使えそうなことが伺えます。
その理由として徹底した飛距離性能とやさしさを追求した設計にあります。
ヘッド構造は4ピース構造となっており、フェースにはチタンカップフェースが採用されています。
さらにゼクシオ クロスの7番アイアンと比較して高初速エリアが111%となっており、飛距離性能の可能性を感じます。
また、ロングアイアンを持つとどうしてもすくい打ちになってしまうことを見越してか、メーカー広告にしっかりと『すくい打ちに強い「超低重心+深重心設計」』と書いてあります。
実際にクラブを見てみると、他のアイアンにはないシャローヘッド構造で、ソールもこれでもかというほど厚く設計されています。
この構造によって徹底した低重心、深重心設計になり、ヘッドスピードが一般的な人にも、多少のすくい打ちにも対応できるのです。
ヘッド内部にもやさしさの秘密が
ヘッドの中にもやさしさの秘密が隠されていました。
ヘッド内部のソールのトウ側にタングステンニッケルウエイトが27グラムも埋め込まれています。
このウエイトがさらなる低重心、深重心設計に役立っており、慣性モーメントも高めて安定した飛距離を生み出せるようになっています。
実際に打ってみた感想
ここからは自分が実際に試打した感想をお伝えしたいと思います。YouTubeにもアップしておりますのでぜひご覧ください。
まず手始めにドライバーのヘッドスピード50m/sを想定して打ってみました。
最初の感想としては「アイアンの球筋じゃない!」というものでした。
とにかく初速が速く、どこまでも伸びていきそうな弾道に驚愕しました。
さらに、過去に自分も何本かロフト17度の中空のアイアン型ユーティリティを使用したことがありますが、それらとは比較にならないくらいのやさしさを感じました。
とにかく球が上がって楽に打てます。先述した重心設計の恩恵を強く感じます。
一般的にロフト17度の中空のアイアン型ユーティリティとなると、アイアンが得意でヘッドスピードが最低でも50m/sはないと使いこなせないような代物が多かったです。
しかし、このアイアンはビックリするくらい球を拾ってくれるので、地面からでも楽に打つことができました。
続いて同じヘッドスピードでティーアップして打ってみました。当然ですがここでも驚愕しっ放しです。
ゼクシオが作ったクラブなので、つかまり性能もバッチリ。アイアンが得意とまではいかなくとも、アイアンはそれなりに打てますよというレベルでも十分使いこなせそうに感じます。
ただ今回試打したのがカーボンシャフトのRフレックスだったので、ティーアップ状態ではチョットしなりが大き過ぎて何球か引っ掛けを打ってしまいました。
私と同じくらい振れる人であれば、重量級のスチールシャフトを入れてみるもの面白いのではないかと感じます。
最後にドライバーのヘッドスピード45m/s想定で地面から打ってみました。
正直、打つまでは「厳しいんだろうな」って思っていましたが、良い意味で裏切られました。
ビックリするくらい楽に打てるのです。
ロフト17度と言えば、5番ウッドや2番ユーティリティ相当のロフトのアイアンなのに、簡単に球を拾ってくれるのです。
さらにつかまり性能もしっかり発揮されており、いい感じの高弾道ドローボールを打つことができました。
普通に考えると超ハードヒッター専用に思えそうですが、ヘッドスピード40m/sちょっとでも扱えそうな設計になっていると思います。
人によってはアドレス時にソールが見えるのが嫌だという人もいるかもしれませんが、慣れてしまえば何てことないです。
飛び系アイアンの新たな可能性を見せてくれたアイアンでした。間違いなく今年のダークホースになるアイアンですね!