ゴルフクラブ
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
「攻」か「守」か?フェアウェイウッドとユーティリティの組み合わせを考える
ゴルフを始めた頃のセッティングは、ゴルフショップの店員や先輩からのアドバイスのままに、ドライバー、3番ウッド(3W)、5番ウッド(5W)、3番ユーティリティ(3U)、4番ユーティリティ(4U)、5番ユーティリティ(5U)、6~9番アイアン、ピッチングウェッジ(PW)、ギャップウェッジ(GW)※、サンドウェッジ(SW)、パターという組み合わせが多いと思います。
※アプローチウェッジ(AW)、ピッチングサンド(PS)とも呼ばれる
ある程度上達してくると、とりあえず買ったセットでは満足できず、好きなブランドや好きな選手とお揃いのクラブに買い替えます。
そしてさらにスコアを作れるようになってくると、いよいよセッティングにも悩み始めるのですが、一番頭を悩ませるのは、フェアウェイウッドとアイアンのつなぎ方をどうするのか? という問題です。
ちなみに私は、3Wが苦手なため入れておらず、ドライバー→5W→3U→4Uという形でつないでいるのですが、この「3U」を「7W」にすべきか、非常に悩むのであります。
そこで今回は、このクラブの流れをどう考えるのか、いろいろな角度から検討していきたいと思います。
まずはクラブの役割を明確にする
クラブはゴルフバッグの飾りではありませんから、14本すべてのクラブを自信を持って使える必要があります。
そのため、私は3Wを抜きました。
ラウンドでの「クラブの役割を考える」という意味で、なぜ3Wを抜いているのかをまずお伝えしようと思います。
私のドライバーの飛距離は、ラウンド中では直線距離で270ヤード程度です。そのため、ミドルアイアン以上が必要になってくるのは、
1.パー5のセカンド
2.距離のあるパー3のティーショット
3.強烈なドッグレッグのティーショット
4.落下地点が狭いパー4のティーショット
です。
そして、3Wが必要となるのは、1、3、4、いずれかのパターンですが、この時に3Wと5Wとの飛距離差20ヤードをどう捉えるか考えなくてはなりません。
まず、1の場合ですが、520ヤード程度のパー5で2オンを狙うかどうかを考えます。
正直、ティーアップして270ヤードしか飛ばない調子の場合、芝の上から250ヤード先のグリーンを捉える自信はありません。
最悪、大きく曲げてのOBや、入れてはいけないハザードにつかまる可能性もあります。
となると、積極的に2オンを狙いたいのはセカンドで230ヤード以内が残った時となりますので、1のパターンで3Wの出番はありません。
つづいて、3、4、の場合です。
このようなトリッキーなホールでは、左右がシビアな代わりに飛距離は求められないケースがほとんどです。
そのため、ティーショットで250ヤード飛ばそうが、230ヤード飛ばそうが、いずれにしてもミドルアイアン以下で狙える場合が多く、3Wがなくてもそれほど困りません。
というように、3Wを積極的に使うシーンが限定されており、また最も難しいクラブを時々使って上手く打てるのかという点からも3Wは抜いています。
もちろん、女性やシニアの方でヘッドスピードがそれほど高くない場合は、フェアウェイをコロコロ転がす作戦として入れるケースはアリだと思いますが、もう少し楽に打てる5Wを武器に戦えばいいと思います。
フェアウェイウッドとユーティリティの特徴
いよいよ本題です。
フェアウェイウッドとユーティリティのつなぎ方をどうするのか問題について検討していきます。
ここでは、「5W→3U→4U」なのか、「5W→7W→4U」なのか、それぞれのクラブの特徴を踏まえて検討します。
■フェアウェイウッドの特徴(ユーティリティと比較して)
フェアウェイウッドはユーティリティと比較して、シャフトが長くなるため、ボールに当てるのが少し難しくなります。
一方で、ソールが広く重心が後方に寄る、ロフトが寝るためにユーティリティよりボールが高く上がり、グリーンでも止めやすくなります。
ロングホール(パー5)で2オンを狙ったり、ティーショットのチョロを一気に挽回してくれる「攻」のクラブです。
■ユーティリティの特徴(フェアウェイウッドと比較して)
フェアウェイウッドと比較すると、シャフトが短くなる分、ロフトを立てて飛距離を稼ぎます。
アイアン型のユーティリティ、カマボコ型のユーティリティがありますが、どちらでもラフからのショットが可能です(深く沈むようなライでは不可)。
また、シャフトが短くなる分斜面からのショットも打ちやすくなります。
どちらかというと、悪いライからでもそれなりに飛距離を稼いでくれる「守」のクラブという感じです。
どんなゴルフをしたいのか考える
続いて、それぞれのクラブの特徴を把握し、自分がどんなゴルフをしたいのかを考えていきます。
私は、競技ゴルファーではなく、エンジョイゴルファーであるため、ラウンド中は「超攻」のスタイルです。
ドッグレッグや狭いホールでも、ドライバーで左右に曲げなければビッグチャンスの場合は積極的にドライバーを使いますし、セカンドは230ヤード以内だったらすべてグリーンを狙います。
そうなってくると、フェアウェイウッドウッド2本+ユーティリティ1本がいいのか、フェアウェイウッドウッド1本+ユーティリティ2本がいいのか、自ずと答えが見えてきます。
すべてグリーンを狙うという場合、グリーン周りがバウンドが計算できない起伏があったり、花道横がバンカーで囲まれているケースが多いことを考えると、やっぱりグリーンエッジあたりにキャリーで落としていく攻め方になります。
その場合、3Uでは弾道が強過ぎてグリーン奥まで転がってしまう可能性がありますし、それを嫌って強めのフェードでスピン量を増やすと届かない可能性も出てきます。
そうです。グリーンを狙うには3Uよりも7Wのほうが簡単なのです! という結論に至ったのはつい最近なので、これからお小遣いを貯めなければなりませんが……。
クラブをそろそろ買い替えようかなと考えている人はぜひ、14本すべてのクラブの役割を考えてセッティングしてみてください!
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