ゴルフクラブ
ロマン派ゴルフ作家の篠原
新・貧打爆裂レポート『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』
今回の貧打爆裂レポートは、2019年10月に発売されたダンロップスポーツマーケティング『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』です。
いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。「すべてのゴルファーにショートゲームの楽しさを!」というウェッジの実力は? 深層をレポートします! 動画も含めての試打レポートです。
CFXウエッジはやさしさを詰め込んでいる!
『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』は、ダンロップスポーツマーケティングが2019年10月に発売したウェッジです。
やさしいウェッジでショートゲームを楽しもうというコンセプトのキャビティウェッジです。
【試打クラブスペック】
ヘッド SUS431ステンレス
製法 ロストワックス精密鋳造
仕上げ サテンツアー仕上げ
シャフト ダイナミックゴールド115
ロフト 58度
長さ 35インチ
ライ角 71度
価格 1万5000円(税別)
『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』は、クリーブランドゴルフのテクノロジーを結集させたウェッジです。
バックフェースを見て、単なるキャビティバッグだと思ってしまいがちですが、実はソール部の膨らみは中空のようになっていて「ゲルバックインサート」を採用しています。
中にゲル状の吸収剤を入れて、重量配分の最適化と打感を良くする効果を生み出しています。
『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』のソールも番手別に3種類あります。
「V-SOLE」はフルショットで抜けを良くします。ロフトは46度、48度、50度、52度に採用されています。
「S-SOLE」はバンカーショット楽にします。ロフトは、54度、56度に採用されています。
「C-SOLE」はやさしく多様なショットを可能にします。ロフトは58度に採用されています。
試打した『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』は、58度だったので、「C-SOLE」でした。
幅があるV字型のソールは、極端なのですが、そこが良いのです。ソールだけで、打ってみたくなるウェッジです。
フェースの溝に関しては、同社の『RTX 4 ウエッジ』で採用しているテクノロジーをそのまま採用しています。
サテンツアー仕上げの合わせ技で、本格的です。
シャフトは「Dynamic Gold 115」、「N.S.PRO 950GH」、「Diamana for CG カーボン」の3種類です。
やさしいウェッジの場合、重いシャフトがラインアップされていないことが多いのですけど、幅広い層のゴルファーが使えるようにシャフトが用意されていることは高評価です。
『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』を構えると、ティアドロップ型のフェースがオーソドックスで、本格的な感じがします。ややヘッドが大きい感じがしますが、これは好みの問題です。
個人的には好感触でしたが、上から見ただけではやさしさは感じないので、不安に思うゴルファーも多いと思います。でも、心配ご無用です。やさしさはウェッジの中身とソールで作られるのです。
最大のプラスポイントは、素材です。ステンレスなのです。
日本のゴルファーは、ウェッジがステンレスなのを嫌う傾向がありますが、大間違いだと思います。
軟鉄とステンレスで同じヘッドを作って、目隠しテストをした場合、素材が明確にわかるという科学的な根拠はないのです。
軟鉄は柔らかい打感とかいうのは、都市伝説と暗示の世界に過ぎません。
ステンレスヘッドが最大の特徴は、耐久性の良さです。
軟鉄のヘッドは、摩耗に弱いので、フェースの溝がすぐに削れて、機能低下をしてしまいますが、ステンレスのヘッドは強いので、桁違いに使用期間が長くなります。
『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』は、やさしさを詰め込んだウェッジです。
それでいて、根っこの部分で本格的な要素も満たしています。
驚異のスピン性能だけじゃない高機能ウェッジ!
動画を見てください。
『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』で、最初に感じたのは、打音と打ち応えの良さです。
高音で残響が少ない打音は、澄んでいて、締まって気持ちが良いですし、打ち応えは抜け感があって大満足でした。
さすが、クリーブランドだと思わせるチューニングです。
サテンツアー仕上げが良いです。バッグからクラブを引き出すときに、ヘッドを手で持つとサラッとして気持ちが良いです。
『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』は、ストレートに構えても良し、開いて構えても良しです。
何ら違和感がなくアドレスできます。打ってみても、狙い通りの球種が打てますし、結果も出ます。
特に、開いたときのヘッドの抜けは最高です。
多少のダフりは、『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』が助けてくれます。これは心強いです。
最も驚いたのは、スピン性能です。
40ヤードぐらいの寄せをフェースを開いて、ヘッドを走らせて打ったとき、ボールは落下してから6ヤードほどバックスピンで戻りました。
これは異常事態で、正直に書くと、不要なスピン性能だとも感じました。スコアメイク的にはマイナスといえる過剰なスピンは、エンジョイゴルフでは最高の機能とも言えるのです。
『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』は、バックスピンをかけたいゴルファーにオススメです。
ソールの形状が良いからなのか、多様なアプローチがしやすいです。
やさしくとも、オートマチックではなく、いろいろな球種を打ち分けたいというゴルファーにもオススメします。
『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』は、耐久性も良いので、使えば使うほど手に馴染んで結果が出ることを期待させるウェッジです。
やさしさも感じますが、それよりも高性能なウェッジとしてゴルファーを助けてくれると感じました。
クリーブランドのウェッジのファンは多いです。本格的なウェッジというイメージかもしれません。でも、地道にやさしいウェッジも作り続けてきているのです。
『クリーブランドゴルフ CFX ウエッジ』は、やさし過ぎず、難し過ぎず、バランスの良い高性能なウェッジとして、本当に良くできています。
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