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ゴルフクラブ

Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ

凄腕クラフトマンによるフィッティング〜飛距離はどれほど変わるのか?!

ゴルフにどっぷりハマり出すと、クラブ1本1本のスペックにもこだわるようになってきます。

ドライバー1本で、初めて買った中古のアイアンセット以上の価格になることも……。

それでも良いんです!! 飛んで曲がらないなら!!

ということで、ちょっと変わったフィッティングを行っている工房にお邪魔してきました。

ゴルフスタジオJUSTさん(富山県高岡市)にお邪魔しました!

今回お邪魔したのは、富山県高岡市に2013年にオープンした「ゴルフスタジオJUST」さんです。

ゴルフスタジオJUSTさんのフィッティングは、「先入観」の排除が特徴的です。

フィッティング機器には最新機種が揃っていますが、使用するシャフトはモデル名やスペックが刻印されていない「真っ黒なシャフト」を使用します。

まずはスイングデータやクセを把握し、その上でシャフトやロフト角を選んでいきます。

そしてスペックが固まった上で、メーカーから試打クラブをレンタルし、最終的にマイクラブを組み上げます。

「好きなブランド」「苦手なモデル」という意識があれば、多少なりともスイングが変わります。

人間は器用ですから、このシャフトは「元調子」だよ、「先調子」だよと言われれば、やはりインパクトで合わせにいってしまうものです。

少し時間がかかる方法ですが、先入観を排除することで、本当にマッチするクラブを選ぶことができるのです。

ゴルフスタジオJUSTのフィッティングスタジオ

フィッティングには、フライトスコープのフュージョントラッキングシステムを使用します。

3Dドップラートラッキングとハイスピード画像処理システムによって、非常に正確な計測が可能となります。

いろいろな機器での計測では、フライトスコープの性能がずば抜けていると言われています。

黒塗りされたシャフトがずらり

シャフト性能はそのままに、メーカー・ブランド名・モデル名・重量帯スペック……などの文字・デザインを排除し、見分けが付かない真っ黒シャフトで試打を行います。

いわゆる「ブラインド」の状態で試打していきます。

フィッティング開始

まずはマイドライバーで数値を取っていきます。

現在使用しているドライバーのスペックは

・テーラーメイド M6

・10.5度
・ディアマナDF 6S

です。

まず指摘されたのは、弾道が高過ぎることです。

確かにラウンド中はほとんどランが出ません……。

そして一般的に良いとされるバックスピン量に見えますが、ボールの対空時間に対して、バックスピン量が多いと指摘されました。

データを確認しながらシャフトをチェンジ

その後はシャフトの重量、硬さやトルクを変えながら、5球ずついろいろなシャフトを試していきます。

いつも以上に全力で打っているのでヘロヘロです……。

いよいよベストフィットのシャフトが決定!!

1時間半ほどのフィッティングの末、ようやく運命のシャフトに出会いました!

フライトスコープの数字は何の忖度(そんたく)もないので、量販店の計測機では54メートル/秒(m/s)程度のヘッドスピードがある私ですが、ベストフィットだったシャフトは「50g台のSR」(トルクは低いですが)でした!

※打ち出し角が高いのでもっとロフトを立てたいのですが、常備されているヘッドの限界でした。

300ヤードのショットを打っていても、シャフトの硬さは「SR」ですよ?!

アマチュアゴルファーが普段からいかにオーバースペックなクラブを振っているか想像できると思います。

ヘッドスピードが速いからといって単純に硬いシャフトや重いシャフトを選んでも、それがベストチョイスであるかは分かりません!

ぜひ皆さんも一度、評判のいい工房でフィッティングを受けてみてください!

ゴルフ観がきっと変わりますよ!