ゴルフクラブ
レッスンプロ・クラフトマン 河野
59歳からシングルプレイヤーを目指すt様のお話(その7)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回は、t様のお使いになっているアイアンのお話です。
皆さん、難しいクラブを使っています。
ご自分の技量よりハードスペックなクラブは、良いスコアを作ることに貢献しません。
アイアンに悩む
t様は、ここ3ヶ月、月例で90を切れません。
アイアンショットに自信が持てないようで、今2セット持っていてどちらにするか悩んでいるので、アドバイスをと言われました。
ミズノの上級者用アイアンとヤマハの上級者用アイアンです。
t様「先生は、どちらが好みですか?」
両方の7番アイアンを打ってみました。
私「私は、ヤマハのほうが好きですが。私が思うにもう少し簡単なクラブのほうが良いと思います」
t様「そうですか?」
私「私も、シングルを目指していた頃は、当時のプロも多く使っていたアイアンを使っていましたが、1打足らないで予選落ちをしたことを何度か経験して、簡単なクラブに換えました」(当時使っていたのはベン・ホーガンのエイペックスというアイアンです)
簡単なアイアンのメリット
プライベートのラウンドで80台前半でラウンドできても、月例や試合では同じようなスコアでラウンドできません。
試合は、緊張しますし、知らない方とラウンドするのでより一層張り詰めた物があり、伸び伸びとはさせてくれません。
そんな中で、シビアなクラブですと、少しのミスもミスとハッキリ結果として現れます。
それは、スイングを作り上げるには良いクラブかも知れませんが、一打を争う試合では、足枷にしかなりません。
しかし、キャビティやポケットキャビティのようなスイートスポットの広いタイプなら、多少のミスなら致命的なミスにならずに済むこともあります。
アイアンで重要なのはライ角です
私は、それ以来簡単なクラブを選択して、なおかつクラフトマンとしての腕を発揮して、自分が打ちやすいように工夫を加えて使っています。
アイアンで言えば、大切なのはライ角です。
例えば、ご自分の使用アイアンの中で、このクラブだけは少し右に、あるいは左に行くことが多い、などと思ったらライ角を疑ったほうが良いと思います。
基本的には、スイートスポットの真下にソール傷ができていれば良いと思います。
難しいクラブですと、あれこれと考えながら、過去に失敗した経験が頭をよぎり恐る恐る打つので、良い結果になりません。
ゴルフはとても難しいのです。なのでクラブは簡単なほうが、良いスコアが出せる可能性が増えます。
そんな話をt様にさせていただきました。
ゴルフにはいろいろな楽しみ方や、個人の美学がありますので、ご自分の納得のいくゴルフライフを目指せば、楽しみの多いゴルフになると思います。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。