ゴルフクラブ
ロマン派ゴルフ作家の篠原
新・貧打爆裂レポート『NEW SUPER egg 480 ドライバー』
今回の貧打爆裂レポートは、2019年7月19日に発売されたプロギア『NEW SUPER egg 480(ヨンハチマル)ドライバー』です。
いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。
ギリギリを超えた480ccのドライバーは本当に飛ぶのか? 動画も含めて試打レポートします。
とにかく飛べば良いというわかりやすいドライバー!
プロギア『NEW SUPER egg 480 ドライバー』の一番わかりやすいポイントは、ヘッド体積です。
なんとルールで決められた460ccを超えた480ccです。ヘッド体積は、飛距離アップに直接影響しません。
しかし、明確に飛ぶようになるゴルファーは多いのです。
理由は簡単で、芯に当てることで、そのヘッドが持っている飛距離性能は最大限になるからです。480ccの体積は、単純に芯を広くしてくれます。
『NEW SUPER egg 480 ドライバー』の飛距離性能の根幹は、今までのプロギアのテクノロジーの蓄積です。
カップフェースをさらに進化させた「U CUP フェース」は、ギリギリを超えた反発を生み出します。
ちょっと意外だったのは長さです。超長尺を想像したのですが、試打したスペックは、ロフト10.5度、シャフトはSRフレックス(M-40)で、長さが45.5インチなのです。
飛距離に特化したドライバーの中では、むしろ、短尺という長さです。
ヘッドを大きくして芯を広げるだけではなく、シャフトでもミート率を上げる考え方のようです。
違反クラブのインプレは基本的にはしないのですが、『NEW SUPER egg 480 ドライバー』は、「飛ばないからゴルフをやめてしまう」というシニアゴルファーや女性ゴルファーを救う一手になると聞かされて、そういうことならテストしてみましょう、ということになったのです。
『NEW SUPER egg 480 ドライバー』は、Sフレックスの設定がありません。SRフレックスが一番硬いのです。
弱い者を助けるお助けクラブだという感じが伝わってきます。
『NEW SUPER egg 480 ドライバー』は、構えてみても、やさしそうだとは感じますが、大きいという風には思いません。プロギアらしい本格的だと感じさせるクセがないシェイプです。
元々が飛ぶから違反がプラスされるのが理想!
動画を見てください。
『NEW SUPER egg 480 ドライバー』で驚いたのは、打音の音量です。
すごい音がします。残響も最近のクラブでは聞いたことがないぐらい残ります。
これは、好き嫌いがあると思いますが、ティーイングエリアで飛ばしている感じが味わえるので、個人的にはオススメポイントだと感じました。
ちなみに、ボールもルール適合外の『NEW SUPER eggボール』を使いました。
飛びます。ラウンドを通して、最も飛んだホールは245ヤード飛びました。
ヘッドスピード40メートル/秒のショットとしては驚異的な距離です。
また、平均飛距離も230ヤード強で、ぶっ飛びのその先という感じでした。
とらえる動きはするのですが、強くはありません。ドローを打ちやすいというより、あまり曲がらないボールを打ちやすいドライバーだと感じました。
『NEW SUPER egg 480 ドライバー』は、飛ぶのですけど、それよりも安定していることに感心しました。
弾道は10.5度としては、少し高めですが、気になるほどではなく、強いボールが打てます。
『NEW SUPER egg 480 ドライバー』は、シニアゴルファー、レディースゴルファーで、とにかく飛ばしたいというエンジョイ派の方々にオススメします。
ちなみに、違反クラブは必ず飛ぶ訳ではありません。違反で飛ばせる距離は、クラブそのものが持っている基本の機能を超えないからです。
元々飛ぶクラブが、違反してプラスするクラブが飛ぶのです。
『NEW SUPER egg 480 ドライバー』は、そういう意味で、元が飛ぶクラブで高性能だから楽しめます。
『NEW SUPER egg 480 ドライバー』は、ドライバーとして品があることに好感を持ちました。
違反クラブの中には、とにかく一発の飛ばしに賭けていて、品がないと感じるドライバーもあるのです。僕はその手のドライバーは大嫌いです。
『NEW SUPER egg 480 ドライバー』は、打音以外は目立ちません。それでいて、飛距離が出ます。
さり気なく、申し訳ないけど、飛ばしたいという謙虚なゴルファーにもオススメします。
違反クラブは使わない、というゴルファーもたくさんいます。
ご安心ください。そういうゴルファーのために、プロギア『egg』シリーズでは後発で、ルール適合バージョンも発売されます。