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クレンショウ木村

気になるクラブ……ツアー支給品は、市販品と何が違う?!

こんにちは、クレンショウ木村です。

さて今回は、ツアープロが使うクラブで、いわゆるツアー支給品と市販品の違いについて、書いていきたいと思います。

いわゆるツアー支給品には、いろいろな都市伝説があったりします。例えば、見た目は市販品と同じに見えて中身はまったく違うとか、市販品と違い、特殊な加工がされているとか。シャフトでも、市販品と同じデザインだが、中身はまったく違うとかですね。

そもそもツアー支給品とはどのようなクラブ?

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ツアー支給品とは、いつ頃からこのような表現が使われ出したのか定かではないですが、メーカーが契約プロに対して、いかにプロがパフォーマンスを出せるクラブを提供できるかという課題に対する解決策のひとつですね。

契約プロは、当然そのメーカーのクラブを使うわけですが、プロが使って成績を出すことが、最大の宣伝効果となるわけです。しかし、男子プロの場合、一般のアマチュアとは、スイングスピードがまったく違います。

その結果、ヘッドスピードが速く、ボールスピンも増えることになります。さらには、一般的にアマチュアが多い、スライスのミスも少ないということになります。

しかし、プロレベルのヘッドスピードに、プロレベルのミート率を持つスイングができるアマチュアなど、本当に数えるくらいしかいないわけです。だから、その数少ないターゲットに向けて商品化しても、当然売れるクラブにはならないということになります。

そこで、メーカーが採用した方法のひとつが、プロ専用のクラブ、つまり、ツアー支給品になります。

ツアー支給品と市販クラブの違いとは?

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まず、ツアー支給品は、プロ専用のクラブのため、市販品にない、いろいろな特徴があります。 

1:徹底した品質管理

メーカーによってツアー支給品の作り方は違いますが、どのメーカーにも共通しているのが、この品質管理です。

例えばドライバーでは、試合で使うためには、R&Aの適合ドライバーリストに掲載されている必要があります。もちろん、ルール適合の中でベストパフォーマンスが出るクラブがいいわけですが、ゴルフクラブは精密機器ではありませんので、品質にばらつきが出ます。

反発係数も、しっかりルールで基準が決められています。市販品はそれをオーバーしないように大量生産するために、多少バラツキがあっても、ルール内に収まるような設計になります。

しかし、ツアー支給品は、1本ごとに計測を行っているので、ルールギリギリに設計するということも可能になります。

他にも、市販品の中から計測して良さそうなものを探し出し、それをツアー支給品として採用するということもあります。

2:ツアープロのヘッドスピードに適応した構造変更

飛距離の3大要素として、ボールスピード・打ち出し角・スピン量というのは、今や常識になっています。

この3要素が上手く調和することで、最大飛距離が得られるわけです。そして、一般アマチュアと一番違う数字は、ボールスピードになります。

ボールスピードに直結するヘッドスピードですが、速くなればなるほど、スピン量が増えてしまいます。そのため、スピン量をコントロールするための重心位置や、ヘッド構造など様々なポイントで、プロに適合した構造になります。

また、顔にこだわるプロに向けて構えやすいヘッド形状やフェース角など、見え方の変更もします。

3:ウェッジは、基本的にノーメッキ

ウェッジですが、市販品にはほとんど見られないノーメッキのウェッジがほとんどです。

その理由ですが、やはり、スピン量がメッキよりも増えるということがあると思います。

実際に人工マットの上では違いが感じられるわけではないですが、芝の上やラフからのスピン量は、明らかに増えるようです。

もちろん、市販品でもノーメッキ仕様ができるのですが、店頭に置いているうちに錆びるという理由で、メッキモデルが多いです。

さらにデメリットとして、メッキモデルよりノーメッキのほうが、溝の減り方も早いです。

そのため、毎試合ウェッジを交換するというプロもいますし、毎試合とは言わなくても3ヶ月に1回交換するなど、プロにとってウェッジは消耗品扱いになっています。

まとめ

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さて、いかがだったでしょうか?

一般市販品と違い、ツアー支給モデルとあるだけで、何か特別なクラブに感じてしまいますよね。

しかし、ここ最近では見た目がまったく違うツアー支給品は減っています。人気のキャロウェイやテーラーメイドにも当然ツアー支給品がありますが、違いはツアー用のシリアルがあるだけだったり、微妙なヘッド形状の違いだったりということで、パッと見ではわからないモデルも多いです。

それに、ごく少量ですが、ツアー支給品を販売しているメーカーもあります。

残念ながら、試打をしてフィッティングをして購買できるという機会はあまりないと思いますが、上級者であれば、一度は使ってみたいと思うのではないでしょうか?

それで、いい結果が出るかどうかはわかりませんが、あまり手に入らないモデルを使うというのもゴルフの楽しみのひとつですね。