Gride

ゴルフクラブ

ロマン派ゴルフ作家の篠原

新・貧打爆裂レポート『XXIO プライム アイアン』

今回の新・貧打爆裂レポートは、2019年3月9日にダンロップスポーツが発売した『XXIO プライム』のアイアン編です。

いつものようにコースに持ち込んで打ち込んできました。ヘッドスピード37メートル/秒以下の人のためのXXIOの実力は? 動画も含めてレポートします。

XXIOの底力をアイアンで知る!

『XXIO プライム』は、前作が2017年モデルで、新しいセットが2019年モデルになります。

『XXIO プライム』は、ヘッドスピード37メートル/秒以下のゴルファーのために作られたクラブです。

体が回り切らずに、アウトサイドイン軌道でスライスになってしまうゴルファー。ボールが上がらずに、飛距離が出ないゴルファー。

基本的には、力自慢と対極に存在する非力なゴルファーを助けるのが『XXIO プライム』ということだと思います。

『XXIO プライム』は、前のモデルも、女性ゴルファーが使用できましたし、実際に使用している女性ゴルファーから好評価を得ていました。

新しい『XXIO プライム』は、女性用に少しシャフトが短くなっているスペックも用意されています。

今回のレポートは、ヘッドスピードが対象にぴったりのハンディキャップ14の妻にも試打してもらって、その様子も参考にしました。

シャフトは、新しい『XXIO プライム』のために開発された「SP-1000」のカーボンシャフトのRフレックスです。

『XXIO プライム』は、いわゆるポケットキャビティで、深い溝がバックフェースにあります。

ソールの幅はワイドですが、ロフトに関しては7番で28度で、ぶっ飛び系に属します。

フェースの高さはやや低めのシャローです。フェースはチタンで、最適に反発するようになっています。

一言で言うと「やさしさを詰め込んだアイアン」です。

前モデルをしのぐ高性能なアイアン!

動画を見てください。

『XXIO プライム』のアイアンは、1球目からちょっと衝撃がありました。

まず、妻がまったく練習をせずに、いきなりコースで使ったのにもかかわらずナイスショットを連発しました。

第一印象は「打ちやすい。振りやすい」でした。

僕も同じように打ちましたが、びっくりしたのは打ち応えと打感です。

フェースが少し長く、ワイドスポットなのですが、芯に当たったときの爽快感がすごいのです。

余計な振動が一切ない感触は、大げさではなくマッスルバックのアイアンの打感のようです。

深いキャビティバックのアイアンで、ここまでの打感と打ち応えは初体験でした。

『XXIO プライム』でさらに驚いたのは、飛距離です。

ぶっ飛び系のアイアンとしても、かなり飛びます。それでいて高弾道です。打ち出しから高く上がって、きれいな弾道で飛んでいきます。

ややドロー目にチューニングされていますが、ほぼストレートな弾道が最も飛ぶように感じました。

そして、止まります。高さとスピンの両方で止めるイメージです。

妻が打ったボールは、7番アイアンでも、グリーン上の落ちた位置でほぼ止まりました。普段なら、ワンピンぐらいは転がります。

僕もショートアイアンでは、自分のアイアンよりもスピンが効いていると感じるシーンがありました。

飛ぶアイアンは、グリーンで思うように止まらないものですが、『XXIO プライム』にはそれがありません。

狙い通りに止められるアイアンは、それだけで高性能なのです。

『XXIO プライム』は、パワー不足のゴルファーの味方でオススメです。

アイアンにも飛距離が欲しいけど、ちゃんとボールを止めたいという贅沢なゴルファーにもオススメです。

そして、僕の妻を含める一般的な女性ゴルファーにもオススメです。

前の『XXIO プライム』も良いアイアンでしたが、飛距離性能を始めとして新しい『XXIO プライム』も、本当に良いアイアンです。

ゴルフを楽にしてくれることは間違いありません。