初心者
Nick Jagger
理想的なトップの位置はどうやって決めるのか?
練習場の一番右端の打席で、鏡を見ながら、トップの位置を確認している人をよく見かけますよね。
確かに、プロゴルファーのようにどんなショットもトップの位置が正しく、安定していれば、あとはボールに対して切り返すだけですから、スイングがシンプルになります。
そこで、アマチュアゴルファーは、ゴルフ雑誌などで見たプロのスイングを参考に、正しいトップの位置を自分のものにしようとしているのでしょう。
しかし、ここに大きな間違いが潜んでいるのです。
トップは意識して作るものではない
多分、プロのトップを真似しようとしている人には、プロの連続写真にあるトップがインプットされていることでしょう。
しかし、その理想のトップを再現しよう鏡を見ながらチェックしていても、いつまで経っても理想のトップは手に入れることはできません。
おそらく大半の人がオーバースイングになってしまうでしょう。
その理由は、ゴルフスイングにおけるトップというのは、意識して作るものではないからです。
肩は90度くらいしか回らない
プロが意識していることは、体と腕を最後まで同調させながら、肩を回すということだけです。
そして、十分に肩を回した後、切り返しに入る直前のグリップの位置が、たまたまそのゴルファーのトップということになるのです。
バックスイングで大事なことは、アドレスで作った肩と両腕の三角形を崩さずに、肩を回すことです。
この三角形をキープするには、左腕を曲げないこと、右わきが空かないことが大切ですが、そうやって肩を回していくと、プロでも90度くらいしか回りません。
ゆっくりバックスイングをすると分かりますが、このときのトップの位置は、せいぜい右肩の高さまでで、人体の構造上、これ以上上げようとしても、上げられないはずです。
ところが、実際のスイングでは、トップの位置はもう少し高くなります。
それは、クラブヘッドの遠心力によるもので、ゴルファーの意思で持ち上げているわけではないのです。
トップとは肩が十分回ったときの手の位置
プロのトップの位置を真似ようとすれば、腕だけでクラブを持ち上げるしかありません。
具体的には、左腕を曲げ、右わきを空けないことには、連続写真のようなトップまでクラブを持っていけないのです。
言ってみれば、静止画と動画の違いのようなものです。
動画は一瞬ですからは、あのトップが可能になりますが、静止画で動画のトップを再現しようとすれば、手や腕を使うしかないのです。
これがアマチュアゴルファーが、オーバースイングになってしまう最大の原因です。
意識のトップと実際のトップは違うということをまず知っておきましょう。
そして、トップとは、肩が十分に回ったときの手の位置であって、体が硬いゴルファーならば、トップの位置は低くてもいいのです。
実際に自分のスイングを動画で撮って確認してみてください。
自分が想像しているよりも大きいトップになっていると感じる人がほとんどでしょう。
なので、トップの位置は肩が回った結果と考え、スイングでは肩を回すことを意識するようにしてください。