初心者
タイガー
絶対に知っておきたい二種類のスチールシャフトの違い
タイガーです。
ゴルフショップで市販されているアイアンのシャフトを見てみると主に二種類のシャフトに分類されます。
それが「DG-S200」と「N.S.PRO 950GH」です。
もちろん他のシャフトの場合もありますが、メーカーの特徴は似ているので覚えておくと良いと思います。
今回はその違いと選び方について、僕なりの考えをお伝えします。
二つにはどういった違いがあるのか
「DG-S200」というのはトゥルーテンパー社というアメリカの会社のシャフトです。
DGというのはダイナミック・ゴールドという名前の頭文字からきています。
S200というのは「フレックス」と呼ばれるシャフトの硬さの基準を表したもの(後ろの数字は重量)で、ほかにも「R300」や「X100」などの種類がありますが、“ツルシ”で売られているアイアンでDGが採用されているもののほとんどがS200となっています。
一方、「N.S.PRO 950GH」は日本シャフトという日本の会社で作られています。
「N.S.PRO 950GH」はスチールシャフトの重くて難しいというイメージを払拭させたシャフトです。
二つの重さを比較してみると、
DG-S200:129グラム
N.S.PRO 950GH:98グラム
約30グラムの差があります。
「N.S.PRO 950GH」はその軽さが振りやすさにつながり、それゆえに初心者や標準的な体力の人向けのシャフトと言われています。
調子の違いも重要
この二つのシャフトには重さの違いだけでなく、調子といわれるポイントで違いがあります。
「DG-S200」は元調子、「N.S.PRO 950GH」は中調子です。
以前、クラブを短く持つという記事でも書いたのですが、これはシャフトのどの部分がしなりやすいかを示しています。
元調子というのはシャフトのグリップ側がしなりやすく、中調子はシャフトの真ん中がしなりやすくなっています。
ちなみにヘッドに近い側がしなりやすいシャフトを先調子といいます。
またシャフトというのはグリップ側、つまり元のほうから先に向かって柔らかくなっていくのが普通です。
だから元調子のほうが先調子のものよりもシャフトのしなりを感じにくいです(この辺は、もしかしたらスイングタイプなど、人によるかもしれません)。
「N.S.PRO 950GH」は中調子なので「DG-S200」に比べシャフトのしなりを感じる柔らかいシャフトだという印象を受けると思います。
柔らかくてしなるシャフトのほうがシャフトの働きが大きいためボールはよく飛びます。
先ほど述べたように軽く作られているので、ヘッドスピードが出やすいことも飛距離が出やすい要因です。
つまり軽くてよく飛ぶシャフトが「N.S.PRO 950GH」というわけです。
まさに初心者やそれほどパワーがあるわけではない人にうってつけと思えますね。
初心者が選ぶときの注意
これからゴルフを始めるという方は振りやすい軽いクラブを選びがちです。
たしかに「N.S.PRO 950GH」は飛距離が出やすいというメリットがあります。
そして「DG-S200」は重くて振れない、ヘッドスピードが足りてないからという理由で選択肢から外す人もいるかと思います。
しかし初心者の場合のヘッドスピードというのはあまり参考にしなくていいと思います。
練習をすればヘッドスピードは上がっていくものです。
軽くて飛距離が出るというメリットがある一方で、球がバラけやすいというデメリットもあります。
ヘッドスピードが速くなればなるほどその影響を受けやすくなります。
ぜひ、選ぶときの一つの基準としてみてください。
同じスチールシャフトでもこれだけ特徴に違いがあるのも面白いなと感じます。