初心者
LITTLE RED BOOK
【126切り講座】カーリングから学ぶ、ゴルフというゲームの本質
今回の冬季五輪大会で私が最も興味をひかれたのは「カーリング」でした。
3位決定戦を見て、この競技の面白さが少し分かったような気がします。
そして、ゴルフとの共通点もいくつか発見しました。
今回はカーリングから学んだ、ゴルフというゲームの本質について考えてみます。
狙った所に球を運ぶゲームであること
第一に、いずれも狙った所にストーン(球)を運ぶゲームであるということです。
カーリングは一見すると、相手のストーンを弾き出すパワーゲームのように見えます。
しかし実際には、狙い所に正確にストーンを配置していく繊細なゲームなのです。
ゴルフでは、飛距離が出ないことを気にしている方がたくさんいます。
しかし飛距離よりも、次打が打ちやすい所に球を運ぶことの方が大切なのです。
強硬策は失敗に終わることが多いということ
次に気がついたのは、強硬策はおおむね失敗に終わるということでした。
相手のストーンをすべて弾き出し、一気に形勢を逆転するのはカーリングの醍醐味(だいごみ)です。
しかし実際には相手に追い詰められて、やむを得ず選択している場合が多いのです。
ゴルフも同様で、追い詰められた状況から起死回生を狙って打つ人がたくさんいます。
しかしそのような一か八かのショットは、ほとんど失敗に終わっているのではないでしょうか?
自然に対して向き合う競技だということ
三つ目は、いずれも自然を相手にするゲームであるということです。
カーリングでは氷の状態が刻一刻と変わり、氷を読む技術が勝敗を分けるらしいです。
ゴルフもライや風向きを考慮して、最適なクラブを選択しなければなりません。
ゴルフも(おそらくカーリングも)自然に対して謙虚になることが、上達のコツだと思います。
審判のいない競技だという事
カーリングは15世紀にスコットランドで生まれたと言われています(15世紀のブリューゲルの「雪中の狩人」=上写真にも描かれています)。
そのため、スコットランド生まれのゴルフと共通する部分がたくさんあります。
例えば、
・相手のミスを喜んではいけない
・勝ち目がない場合はギブアップする
・審判なしのセルフジャッジゲームである
・距離や寸法はヤード・ポンド法で規定される
・TEE(ティー)などゴルフ用語が使われる
(ただしカーリングのTEEはゴールの円の中心)
今日はゴルフとカーリングの意外な共通点についてお話しました。
このコラムを読んだ人は、次回のラウンドでお昼休みの話題にしてみてください。
皆さんの明日のゴルフのお役に立てれば幸いです。