初心者
玉利 ようこ
考え過ぎ~ゴルフあるある日記【第11話】~
ティーグラウンドに立って、「よし、(今度こそ)ナイスショット出すぞ!」と思ってドライバーを握る時、あなたはどんなことを考えていますか?
ティーショットを失敗したくない! ズバッと遠くに飛ばしたい!
そういう欲が出るせいだと思うのですが……。
どうもドライバーを打つ時には、頭の中でいろいろなことを考えてしまいます。
ティーアップしたボールをじっと見ながら注意点をブツブツと復唱し、背筋を伸ばしたり、足のポジションをジリジリ直したりして、「よし振るぞ!」と思った瞬間、さっきリラックスさせたはずのクラブを握る手にとんでもなく力が入っていることに気づいたりして自分でびっくりします。
しかも、これはゴルフをやって初めて体験した新感覚なのですが、いろいろと考えながら腕を振り上げ始めてみると、どうもその瞬間に自分のキャパシティーがオーバーしてしまうようで、頭がショートしたみたいに真っ白になって、気がついた時にはボールがあさってのほうへ飛んで行ってしまっています。
「あぁ、自分の体はこんなにも思い通りにならないのか」
とボールの軌道を眺めながら、膝から崩れ落ちる思いです。
去年プロの試合を観戦して驚いことは、ティーアップしてから打つまでの時間の短さ。
威風堂々と落ち着いた雰囲気でありながら皆自信を持って「あっという間に打つ」という感じでした。
プロの動作はスムーズでかっこいいな! と大変感動した覚えがあります。
と、その模範プレーをこの目で見て、頭で理解したつもりでいるのに、私ときたら結局自分がティーグラウンドに立つと、「次の1打こそナイスショットしたい」と欲張り、
「考え過ぎないようにしよう」と思うほど考えてしまい、「リラックスするんだ」と言い聞かせるほど体がガチガチになってしまう。
今日も一人、ティーグラウンドで難しい顔をして禅問答です。
ゴルフを通じて私自分の欲深さと不器用さに驚愕しています。
新しい自分に気づかせてくれるゴルフよ、いつもありがとう(涙)。