初心者
sakura72
ゴルフ場の「コースレート」「スロープレート」ってどういう意味?
ゴルフを始めるとコースレートという言葉を耳にすることがあります。
コースレート(course rate)またはコースレーティング(course rating)とは、一言でいうと「コースの難易度を表す値」です。
ゴルフは自分の実力を表すためにハンディキャップというものがありますよね?
その正確なハンディキャップを算出するためには、単にラウンドのスコアを集計するだけでなく、「どれくらいの難易度のコースでそのスコアが出たか」ということを知る必要があります。
コースレートはこの基準となるものです。
今さら聞けないコースレートの意味をしっかり知っておいて、今後のゴルフ人生に活かしていきましょう♪
写真は国内屈指のコースレート(77.4)を誇る、ゴールデンバレーゴルフ倶楽部(兵庫県)です。
目次
コースレートの算出方法は?
算出方法としては、スクラッチプレーヤー(ハンデ0)が10回プレーしたときの平均的なスコアを目安にしています。
当然ながら値が高いほど難しいコース、値が低いほど簡単なコースと言われることになります。
通常、コースレートはコースのホームページやスコアカードなどに記載があります。
例えばレギュラーティーからのコースレートが「72.00」でも、同じコースのレディースティーからは「69.15」、バックティーからは「77.54」というように、ティーイングエリアによってコースレートも変わります。
このコースレートは各国のゴルフ協会で決められていることが多いもので、それは日本に限った話ではありません。
コースレートが高かったらいいコースなの?
コースレートが高いほど難しいという発想から、コースレートが高いコースがいいコースだと思われている傾向があります。
実際、プロの大会などで使われるコースはコースレートが高いところが多いため、言わば格付けの材料として使われているかのように錯覚してしまいます。
しかしながらこの事実は協会から否定されています。
なぜならコースレートというのはアマチュアのハンディキャップを決めるために使われるものであり、コースの評価や格付けに使用されるものではないのです。
勘違いしないように気をつけましょう!
コースレートを決める基準ってどこにある?
では、そもそもコースレートはどのようにして決められているのでしょうか。
その答えは査定チームにあります。ゴルフ協会にはこの査定のためのチームが存在しているのです。
その中でコースの全長や高低差、バンカーやウォーターハザードなど障害の数、コースレイアウトなどを調べて決めていきます。
結果、コースレートが高いほど難しいコースだと判断されたということになるのです。
人力で決められているというところに信憑性があっていいのではないかと思いますね。
コースレートを基準にしてプレーするコースを決めてみては?
知らない土地でゴルフをすることになったらどこでプレーすべきか悩んでしまうかと思います。
そういった時にはコースレートを基準に選んでみてはいかがでしょうか?
最近はネットでもコースレートが調べることができるので、そこから地域毎にコースレートのランキングというものを作られていることもあります。
こういったところを参考にすることでプレーしたくなるコースを見つけることができるでしょう!
コースレートの意味や役割というものは理解できたでしょうか?
知っていれば自分の実力がさらにわかるようになるはずです。
コースレートの低いコースでベストスコア更新を目指す、なんていうのもいいかもしれませんね!
コースレートとスロープレート
今までは、これまでお話してきたコースレートが一般的でした。
しかし、最近では、アメリカで主流になっているスロープレート(slope rate)という考え方が浸透してきています。
※画像の上部「Ratings」と「Slope」欄の数字にご注目。
コースレートは「72」が基準になっているのに対し、スロープの基準は「113」。
いずれも数が大きいほど難しいという意味です。
コースレートは、前述のように、スクラッチプレーヤーが基準になっていますが、スロープレートはアベレージゴルファーを基準にコースの難易度を示したものです。
なぜ、このような基準が設けられているかというと、コースが難しくなればなるほど、腕の差がはっきりと表れてしまい、スクラッチプレーヤーを基準としたコースレートでは、アベレージゴルファーには不利に働くことが多いためです。
実際には、スロープレートの方が公平性が高いということで、導入するゴルフコースが増えてきています。
この知識があれば、コース選びも楽しくなるはず!