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東京都「小金井カントリー倶楽部」“超(隠れ)名門コース”を紹介するシリーズ〈施設・前編〉第35回

今回は、憧れの超名門コース「小金井カントリー倶楽部」を紹介します。

ゴルフをやる方で、「小金井CC」の名前を知らない方は、恐らくいないのではないかと思います。

バブル期に、日本で一番高い会員権ということでも、有名になりました。

1990年には、過去最高の4.3億円の会員権相場になったこともあり、その後1億円以上のこともありましたが、現在では約5000万円程度の相場で推移しています。

ただし、お金を持っているというだけでは、会員になれない、まさに超名門コースであると言えます。

今回は、施設を前・後編で、コースを前・後編で紹介していきます。

まずは、小金井CCの歴史からスタートしましょう!

小金井カントリー倶楽部の歴史!

小金井CCは東京都小平市にあります。

中央線の武蔵小金井駅から、タクシー1メーター800円程度で行ける、都心に最も近いゴルフ場のひとつです。

小金井CCの開場は、1937年(昭和12年)です。関係者が渡米して設計家ウォルター・ヘーゲン氏に設計を依頼しました。

戦後、進駐軍に接収された時期もありましたが、1954年から日本人による自主経営となり、1964年にはジャック・ニクラウスとアーノルド・パーマーが来場し、1968年にはゲーリー・プレーヤーも来場しています。

小金井CCは、戦前から残っている数少ない倶楽部で、株主会員制倶楽部です。

小金井CCのゴルフエチケット及びルールのお願いとは?

事前にエチケット及びルールの資料を受け取りました。

そこには、伝統と格式を大切にする小金井CCで、来場者が遵守する項目が記載されていました。

まず、プレーの年齢制限が書かれていました。男性は35歳未満、女性は20歳未満は不可とあります。

バンカーレーキの置き方も図入りで記載がありました。

この年齢制限は初めてでした。これは、聞いた話ですが、その昔フロントで若い男性が断られて、帰って行ったという話があるそうです!

さらに、ドレスコードは、〈来場時の服装〉、〈プレー時の服装〉、〈クラブハウス、食堂内での服装〉が細かく決められています。

このコースは、入口から違います!

小金井CCには、普通のゴルフ場の入口にあるような、道路から入る目印の看板はありません。

小金井街道の道路沿いにある石積みの門に、「小金井カントリー倶楽部」という表札があるだけです。

この表札は車で走っていると見過ごしてしまうのではないか! と目立たないものでした。

その門を入ると正面すぐに、武家屋敷のようなクラブハウスが現れて到着します。

クラブハウスは、エントランスからとても落ち着いた佇まい!

車寄せに着くと、そこは武家屋敷の玄関の趣で、ただならぬ雰囲気を感じました!

そして、エントランスの自動ドアを入ると、これから小金井CCに入るのだ! という高揚感に浸ります!

フロント前も、入口と同様に落ち着いた雰囲気で、重厚感に圧倒されます!

入口を入ると、この通り落ち着いた木の香りが漂う空間になります。

フロントは決して大きくはなく、メンバーとゲストが各2名ずつ記帳できるスペースです。

フロントのオープンは7時15分でした。待っている方も少なく、落ち着いた空気が流れていました。

フロントの方も温和な対応で、名門コースにありがちな上から目線の対応はまったくなく「おもてなしの心」を感じさせる素晴らしい接客でした!

ロッカールームの入口には、ロッカー係の方がプレーヤーをご案内!

フロントで受付が終わり、ロッカーキーのついたカードホルダーを受取り、ロッカーへ向かうと、係の方が「何番ですか?」訊ねてくれて、自分のロッカーの場所を案内してくれます。

これにも、驚きました!

そして、ロッカールームに向かうと、ガラス越しに、中庭が目に飛び込んできます!

ロッカールームの造りは、小部屋に分かれていて落ち着いていました!

しかし、自分のロッカーの場所へ行って、係の方がいることが納得できました。

ロッカールームは小さな小部屋のようになっていて、少し探す手間があるのだと理解しました。

ロッカーの小部屋からは、中庭が少しだけ見える、雪見障子のような風情を感じさせる造りで、これにまた感激!