初心者
wanakamama
ゴルフ場で見掛ける「なんじゃこりゃ?」シリーズ #5『水バケツ』
浪花のあほあほゴルファー“wanakamama” が、初心者女子に贈るゴルフバイブル。
ゴルフ場で見掛ける「なんじゃこりゃ?」という物を解説します。
初心者じゃない人も、「へぇ~こんな所が初心者にはわからないんだ」という目線で読んでもらえると嬉しいです。
もし、初心者とラウンドする時があれば、アドバイスのヒントにしてくださいね。
シリーズでお届けしますので、ぜひ読んでおくれやしてごめんやっしゃ~。
このバケツ……何?
カートの後ろで「プ〜ラプ〜ラ」ぶら下がっているバケツ。
中には4分の1ほど、水が入っている。
むむむ? こりゃなんじゃ? 何に使うんじゃ?
はい!
これは、クラブヘッドを洗うための道具です。
一般的に「水バケツ」と呼ばれます(笑 そのまんまやん!)
ラウンド中、ダフってヘッドに泥が付いたり、バンカーショットでヘッドが砂だらけになったりしますよね。
そんな時「ペッペ!」と手でぬぐっていませんか?
いいんですよ……手でも。
けど、手も汚れるし、ちゃんと汚れを落とせていない時がありますよね。
そんな時は、このバケツの水を使いましょう。
ブラシも付いてるけど……
アイアンのクラブヘッドをよ〜く見てください。
細い溝が、何本も掘ってありますよね?
そこに土や砂が入り込んでいませんか?
その汚れは、手ではなかなか取れません。
そこで、バケツの横に添えてあるブラシを水で濡らして、クラブヘッドをこすって溝の中の汚れを落とします。
そのためのブラシなんです。
マナーよく使うには?
まずは、ブラシをバケツの水に浸して濡らします。
そして、クラブヘッドを軽くこすって汚れを落とします。
バケツの横には、タオルが吊り下げられています。そのタオルで、ヘッドを拭きます。
使ったブラシが汚れていたら、バケツの水で軽く洗ってササッ……と水を切って元に戻します。
クラブヘッドを直接バケツに「ジャボッ! ジャボッ!」と入れて汚れを落とす人もいます。
間違いではないのですが、もし、自分のクラブがとても汚れていた場合、直接水に浸けてしまうと、水がすぐに汚れてしまいます。
それを続けると、バケツの中は泥水。
少しの汚れであれば、「ジャボッ!」も楽でいいのですが、同伴者に対するマナーとして、クラブヘッドを水に浸けるのであれば、ブラシである程度汚れを取ってからにしましょう。
また、ヘッドを直接水に浸けない方がいい理由として、ポケットキャビティアイアンを使っている場合、水にヘッドを浸けてしまうと、ポケットの中に水が入り込んでタオルで拭きづらくなります。
ちゃんと拭き取るには時間がかかるし、濡れたままにしておくと、錆びたり、ポケットに入り込んだ汚れがこびりついてしまう事があるのです。
さらに、軟鉄ノーメッキのウェッジを使っている人は、バケツに「ジャボッ!」と浸した後、しっかり拭けていないと、あっという間にサビるので気を付けましょう。
いつ使ってもええの?
4人でラウンドするのに、バケツは1つ。当然、みんなで譲り合って使うことになります。
基本的に、クラブが汚れてしまった時に、カートに戻って「ちょい、ちょい」と洗うのですが、ビギナー女子はそんな余裕はないと思います。
ビギナーさんは、前の組が詰まっている時に、待ち時間を利用して洗いましょう。
幸い、女子は赤ティから打つなら、男性が打ち終えるまで結構ヒマ。
男性陣のティーショットの邪魔にならない範囲で、お手入れするのもいいでしょう。
ただし、男性陣のティーショットを見るのは、ボールの行方を確認するお手伝いの意味もあるので重要!
毎ホール、毎ホール、お手入れをしていてはダメです。
これをしてはあきまへんで!
ラウンドしながら、クラブヘッドの汚れを落とす作業って、結構面倒なんです。
けど、土が付いたままのクラブで次を打ちたくない。
あ……時間がない。
前に誰かがクラブを拭いたタオル、ええ感じに濡れている。
「よし! 汚れたクラブを濡れタオルで拭いてしまえ!」
……そんなことしたらあきまへん!
ほら、見てみなはれ。
あなたが拭いた後のタオル、泥だらけじゃないですか?
あなたの次に使う人もいるんです。
その人、その汚れたタオルでクラブを拭くことになるんです!
気ぃ付けんとあきまへんでぇ!
女子の心遣い?!
水分を拭くタオルは、ほとんどがキャディバッグを乗せるポールに吊してあります。
故に、二重になっています。
4人全員が、表面に見えている部分で水分を拭くと、そこだけが濡れてしまいます。
よく見ると、裏面(吊り下げられて奥になっている方)は、ほとんど使われていません。
心遣いができる女子は、裏面を使うようにしましょう。
すると、他の人が気持ち良く表面を使えるようになります。
まぁ、裏面を使うのが心遣い……ってのは表向きのお話(笑)。
タオルの裏面は、表面よりもきれいなことが多いので、自分も気持ち良く使える。
ほほほ…そういうことですわ。
*
いかがですか?
次のラウンドでは、クラブヘッドが汚れたら、ぜひバケツで洗ってみてください。
必死に洗っていると、知らないうちにグリップ側を他の人にぶつけてしまうことがあるので、周囲を気にしながらお手入れしてくださいね。
ほな、さいなら。