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初心者

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ゴルフクラブの種類一覧!初心者におすすめのセットの選び方は?

これからゴルフを始めようとする人、またはゴルフを始めたばかりの人の中には、まだ自分のゴルフクラブを持っていないという人もいますよね。

いざゴルフクラブを選ぼうとしても、その数の多さに、どれを選んで良いのか? その形状や長さの違いに理由があるのか? わからなくて選べないという声がよく聞かれます。

ゴルフクラブには、さまざまな種類があり、それぞれに異なる用途があります。それをしっかりと理解してゴルフクラブ選びをすることで、自分に合ったゴルフクラブセットを購入することができますよ。

ゴルフクラブとは?

ゴルフクラブとは、ゴルフというスポーツにおいて、ボールを打つための道具のことを指します。

ゴルフはティーイングエリアからボールを打ち、グリーンに乗せ、カップにボールを入れるという流れを18ホール繰り返すものですので、ゴルフクラブがなければ、ゴルフはできません。

ティーショットで使用するゴルフクラブ、パッティングで使用するゴルフクラブなど、ゴルフクラブには大きく分けて6つの種類があります。用途と共に、それを詳しく見ていきましょう。

ゴルフクラブの種類と用途

ドライバー

ゴルフを知らない人でも知っている、ゴルフクラブの花形、ドライバーです。

ドライバーは、ボールをインパクトするヘッドの部分が全クラブの中で一番大きく、一番長く、一番軽いクラブです。

このクラブの用途は、ミドルホール(パー4)やロングホール(パー5)の1打目などで、ボールを遠くに飛ばすこと!

ショートホール(パー3)では飛び過ぎてしまう場合が多いため、ほとんど使われることはありません。

ティーペグ(またはティー)という道具を用い、ボールを地面から浮かせた状態でショットを行います。

まれに距離の残るセカンドショットなどで地面の上からドライバーを打っている人を見かけますが、これは“直ドラ”と呼ばれるショット。

直ドラは、当たれば飛距離の出るショットですが、他のクラブよりもシャフトが長いドライバーは扱いづらく、ボールを上手くヒットできない可能性の高い難しいショットです。

初心者のうちは、ドライバーはティーショットで使うものと割り切っておきましょう。

フェアウェイウッド

地面から打つクラブで一番飛距離が期待できるクラブが、フェアウェイウッドです。

ドライバーとよく似た形状をしており、その用途は、地面の上からボールをなるべく遠くへ飛ばすことです。

フェアウェイウッドにはロフト角により番号が振られており、それらを番手と呼びます。

良く用いられている番手は、3番ウッド(スプーン)、4番ウッド(バッフィー)、5番ウッド(クリーク)、7番ウッド(ショートウッド)で、目的の距離に応じて使い分けていきます。

ただし、3番ウッドはシャフトが長く、ヘッドが小さいため、スイングが確立していないうちは、フェース面のスイートスポットでボールをとらえることがとても難しいクラブです。

そのため、初めは3番ウッドは選ばず、4番ウッドか5番ウッドをセッティングし、クラブを振り慣れてきてから3番ウッドを検討すると良いでしょう。

ユーティリティ

ユーティリティは、ゴルフクラブの中でも比較的最近開発されたクラブです。

その形状は、「ウッド型」と「アイアン型」の2種類に分かれますが、どちらも、フェアウェイウッドとアイアンの良いとこどりをしたクラブです。

ユーティリティ(便利)という名の通り、使い勝手が良く、フェアウェイウッドではボールに届かないようなラフから打ったり、ロングアイアンの代わりに用いたりと、非常に多くの用途を持っています。

フェアウェイウッドと同じように、3番、4番、5番など、ロフト角によって番手がありますので、ユーティリティで打ちたい飛距離を考え、それに沿った番手を選ぶようにすると、とても使いやすいです。

アイアン

アイアンは、ドライバーやフェアウェイウッドなどの、ボールをなるべく遠くに飛ばすクラブとは違い、ボールを狙った場所(グリーン)に落とすことを主な用途としています。

そのため、アイアンで重要なことは、飛距離ではなく、正確性。どの番手で何ヤード飛ぶかということを把握することが大切です。

アイアンでよく用いられる番手は、5番から9番の連続したものですが、5番や6番などの番手の数字が小さいアイアンは、ロフトが立っていてシャフトが長いため、初心者にとっては、ダフリやトップなど、ミスの出やすい難しいアイアンと言えます。

ゴルフを始めた最初の頃、7番アイアンを練習せよと経験者から教えられた人も多いと思いますが、7番アイアンは、ロフト角やシャフトの長さなど、すべてのクラブの中間とも言えるクラブです。

初心者のうちは、7番アイアンから下の(短い)クラブを使いこなせるようになることをまずは目指しましょう。

ウェッジ

ウェッジは、グリーン周りからボールをカップに寄せるために使われるゴルフクラブです。

短い距離を打つように設計されているため、ボールを遠くに飛ばすことはできませんが、ふわっと高く上げたり、スピンをかけて狙った場所にボールを止めるという用途を持っています。

ウェッジには、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジ、ロブウェッジの、主に4種類が存在。

すべてを揃えなければならないというものではなく、例えば、バンカーから出すためによく用いられるサンドウェッジと、ボールを高く上げるために用いられるロブウェッジは併用も可能です。

初めのうちは、ピッチングウェッジとサンドウェッジを使ってみて、自分のゴルフに欲しい球筋が出てきた時に、他のウェッジを買い足していきましょう。

ちなみに、ピッチングウェッジは通常アイアンセットと一緒に売られている場合がほとんどなので、アプローチウェッジやサンドウェッジなどを必要に応じて買い足すようにすると良いでしょう。

パター

グリーンに乗ったボールを、カップに向けて転がす用途を担うのは、パターです。

ドライバーと同じく、ゴルフをしていない人でも知っている人が多い、有名なクラブと言えるでしょう。

一口にパターと言っても、ピン(ブレード)型、マレット型、ネオマレット型などヘッドの形状に違いがあり、グリップも、細いグリップから太いグリップまで、さまざまです。

他のクラブは、ドライバーであれば10.5度や12度などのロフト角があり、インパクトすることでボールが浮くよう設計されていますが、パターはボールを転がすことに特化して作られていますので、ロフト角がほとんどありません(約3度から5度前後のものが主流)。

重さにより振りやすい・振りにくいなどの違いが出てきます。また見た目により構えやすい・構えにくいというのもあります。感じ方の個人差が大きいクラブがパターです。

多くのショップにはパターマットを敷き詰めたスペースがあり、試打が可能となっています。

自分の扱いやすいパターを選んでいきましょう。

各ゴルフクラブの飛距離目安

ゴルフクラブの種類により、ロフト角(クラブのフェース面に付けられた傾斜)が変わってきますので、同じように振って同じように当たっても、その飛距離は違います。

ゴルフの飛距離はロフト角だけでなく、ヘッドスピード、ゴルファー自身のスポーツ経験歴などでも違いますので、一概には言えません。

けれど、ゴルフクラブを購入するに当たり、大体の目安を知っておいたほうが、その場で迷いにくいです。

ドライバーの飛距離目安は、男性のアマチュアゴルファーで210~230ヤード前後。女性であれば150〜180ヤード前後です。

フェアウェイウッドは、多くの人が用いている5番ウッドで、男性は180~200ヤード前後、女性は135ヤード前後。

ユーティリティは、5番ユーティリティで、男性は160~170ヤード前後、女性は110ヤード前後と言われています。

アイアンは、7番アイアンで、男性は140~150ヤード前後、女性は90ヤード前後と見ておくと良いです。

もちろん個人差がある上に、クラブの性能の進化により、以前と比べて飛距離の出る「飛び系」と呼ばれるものも販売されていますので、飛距離の目安を頭に入れながら試打を重ねて、欲しい飛距離のクラブを選ぶようにしましょう。

ゴルフクラブの選び方2つのコツ

1.飛距離が等間隔になるように

ゴルフクラブは、ドライバーで1本、フェアウェイウッドを1、2本、ユーティリティを1、2本など、各ゴルフクラブの種類から、1本〜複数本を選び、クラブをセッティングしていきます。

この時、それぞれのクラブの飛距離が10~15ヤード間隔程度になるように選ぶと、ラウンドで使用しやすくなります。

たとえば、7番ウッドと4番ユーティリティを入れて、どちらも170ヤードの飛距離の場合、どちらかは必要ないですよね。

特にユーティリティは、フェアウェイウッドとアイアンの良いとこどりをしたクラブですので、とても使用しやすく、初心者にも最適です。

飛距離が同じであれば、少しでもやさしいクラブを選び、自分が扱いやすいものを取り入れることで、ミスショットを減らすことができ、スコアが良くなることでしょう。

2.振り心地を揃える

ゴルフクラブを選ぶのに大切なコツのもうひとつは、「振り心地を揃える」ことです。

振り心地は、クラブごとの「バランス」に左右されます。バランスとは簡単に言うと、スイングした時に感じる、ヘッドの重さを数値化したもののことです。

練習場では、同じクラブを使って50球、100球打つこともあるかもしれません。

しかし、ラウンド中は、ドライバーを打ってフェアウェイウッド、次にアイアン……など、毎回違うクラブを使います。

クラブの振り心地が違うと、違和感が生まれ、ミスショットになってしまうことも。

そのミスショットの次にもまた振り心地の違うクラブを使い、結果的に立て直せないまま終わってしまう恐れもあります。

ゴルフクラブを購入する時は、クラブのバランスを確認しつつ、振り心地が同じものを揃えるようにしていきましょう。

具体的には、ドライバーが一番軽く、フェアウェイウッドはドライバーより10~20グラム程度重いもの、ユーティリティはそれよりさらに重いものかつアイアンより軽いもの、アイアンは5番アイアンがドライバーより80~100グラム程度重いものを選ぶと、だいたいのクラブの振り心地が揃うでしょう。

市販のクラブセットを採用、または参考にしてみよう

1本1本のセッティングを考えることが大変、またはわからないという人は、市販のクラブセットを採用するのもひとつの手です。

初心者に向けて、ゴルフクラブのセッティングがすでにされており、しかもセット価格で販売されていますので、おすすめのクラブがお値打ちに手に入ることも。

セットで販売されているクラブには、8本程度のハーフセットと、10〜12本程度のフルセットと、大きく分けて2種類がありますが、今後どのようにゴルフに取り組みたいかで選択しましょう。

どうしてもこのブランドのクラブが欲しい! など、こだわりがある場合は、クラブセットのセッティングを参考にしつつ、構成を組み立てていくと良いかもしれません。

クラブセットのスタンダードな組み合わせ

ゴルフクラブは、ルール上、14本以内であれば、ドライバーを2本入れようが、パターを3本入れようが、問題ありません。

けれど、クラブの用途を考えると、そんなことをしている人はほとんどいません。

誰にでも適用できそうなクラブセッティングと言えば、ドライバー、3番ウッド、5番ウッド、3番ユーティリティ、4番ユーティリティ、5番~9番アイアン、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジ、パターの14本。

これらが、飛距離の間隔も振り心地も統一されるよう考えられた、どのような目標距離にも対応できる、スタンダードな組み合わせと言えるでしょう。

ただしユーティリティはメーカーやブランドによって番手ごとのロフト設定が異なるため、4番と5番がちょうどいい、なんてこともあります。注意してください。

レベルを考えて応用する

上記でスタンダードなクラブセッティングをご紹介しましたが、同じように揃えることが、すべてとは言えません。

特に初心者にとっては、当たれば飛距離が出るけれども、扱うこと自体が難しいクラブというものもありますので、レベルによって、セッティングを変える必要があります。

たとえば、3番ウッドは、芝の上から打つクラブの中で、最も難易度が高いクラブです。

8割以上のアマチュアが使えないと言っても大げさではありません。

自分がレベルアップし、3番ウッドを使用できるような状態になった時に初めて導入を検討するようにして、フェアウェイウッドは、打ちやすい5番ウッドから入れることをおすすめします。

ほかにも、5番アイアンなどのロングアイアンも、シャフトが長い分クリーンに打つことが難しいクラブですので、ミドルアイアンである6番や7番アイアンから入れることもおすすめです。

初心者の敵! バンカー専用のクラブを選択する

とにかくバンカーから出ないという初心者ゴルファーは少なくありません。

特に、フェアウェイにあるバンカー(フェアウェイバンカー、クロスバンカーなどと呼ばれます)はともかく、深くてアゴの高い、ガードバンカーを苦手としている人をよく見ます。

ガードバンカーに入ってしまうと、グリーンはすぐ近くにあるため、大きく打ってしまうホームランを恐れた場合、スイングが小さくなったり、力が途中で緩んでしてしまいます。

そうなると、クラブは砂から抜けず、ボールが浮いたとしても、バンカーから出ないという結果になるのです。

どうしてもバンカーが苦手という人は、バンカー専用に開発されたサンドウェッジの利用を検討しましょう。

バンカー脱出に特化して開発されたサンドウェッジは、普通に打つだけで、「ボールの手前からヘッドを入れる」「ダフらせる」という、2つのバンカーショットの基本を行いやすいメリットがあります。

便利なこれらの商品を使って、一発でバンカーショットを成功させましょう!

適切なクラブ選びのためにゴルフクラブの種類を知っておこう

ゴルフクラブを選ぶ時は、本当に迷ってしまい、時間がいろいろとかかるものです。

まずはゴルフクラブの種類を知って、どの用途でどのクラブを使うかを理解していきましょう。

セッティングに迷った時は、市販のクラブセットを使うか、参考にするといいでしょう。必ず、前述のゴルフクラブの選び方2つのコツを守るようにすれば、きっと良いクラブを選ぶことができますよ。