Gride

gettyimages/1128119158
getty

初心者

PAR RUSH 01

昨年から指導している若者と新春の練習ラウンド!〜このラウンドで教えたこと

昨年秋の記事で、一年ぶりに指導した若者について指導したポイントを記載しました。この若者と新春でツーサムでの練習ラウンドを行いました。

この間に、ラウンド数を重ねて上達して来ましたが、このところスコアが伸び悩み、さらにまた悩みが出て来たようです。

久しぶりに二人でのラウンドで、様々な場面で指導をして、さらなる上達を目指すことになりました。

今回は、初心者への指導・実践編です。

以前悩んでいたドライバーは、朝の練習場ではかなり良くなっていました!

getty

2ヶ月ぶりくらいで、朝の練習場でショットを見ました。以前のひどい時に比べれば、比較にならないくらい、ショットは良くなっていました。

もちろん、ショットのミスは出ますが、大ミスはなくなっていました。時々、右へ行く当たりはありますが、体の回転不足の時の症状でした。

「今日はそれほど大叩きはないのではないか?」と話をして、練習を終えました。

ドライバーショットを曲げて林に入った! この時に伝えたことは?

getty

ドライバーショットがやや曲がり、林の中に吸い込まれました。林は密集度合いが厳しいために、林の中から出すだけしかできない、という状況でした。

ここでのアドバイスは以下の内容です。

☆今は、ミスしてしまったことを悔やんでも仕方ない、また何も考えないというのは最悪、パーしか考えない、というのも最悪!

★「1打をミスした時点で、パーは難しいと考えて、最低でもボギーが死守できる戦略に切り替えること、結果としてまだ3打目が寄ってパーを取れる可能性は残っているものの、パーを取りに行って無理をすると、ダボ(ダブルボギー)になるリスクがある。ここは、1打をミスしたら、それは罰打と受け止めて、すぐに切り替えをすることが必要です」

★罰打と考えれば、無理をすることはなく、ボギーを目指していけるでしょう!

ロングホールの3打目、残り85ヤードの位置からザックリで、結果的にダボ! この原因を一緒に考えた!

getty

ティーショットのドライバーが当たって、2打目で70〜90ヤード程度の距離が残る場面がありました。また、ロングホール(パー5)でも、ドライバー、2打目が当たって、同様の距離が残る場面がありました。

しかし、この同じような場面で、いずれもザックリを繰り返していました。もったいないです。本人も相当ショックだったでしょう!

この原因を二人で考えました。使用クラブの問題と距離感の問題が考えられました。

★まず、使用クラブの問題です。56度、52度のウェッジを入れています。この各クラブで、フルショットしたら何ヤード飛ぶのかという把握ができていませんでした。

また、残り距離だけでクラブ選択をするのではなく、仮にグリーンを外したら、どこならOKなのか? それを考える必要があること、グリーンの形状なども考慮して、リスクを考えたクラブ選択を指導しました。

★さらに、フルショットの距離の把握とともに、様々な条件を考慮してクラブを選択したら、自信を持って振り抜くこと! ショットをする際には、あれこれ考えてはいけない、考えるのは、クラブ選択の前まで、と言いました。

70~90ヤードくらいの中途半端な距離は、スイングの時にあれこれ考えると、インパクトで緩んだり、力が入ってミスをしたりする距離です。クラブを決めたら、あとはしっかりと振り抜くことです!

これを何度も指導しました。

私がフェアウェイバンカーからナイスショットでパーオン! このバンカーショットで注意するポイント

getty

私がフェアウェイバンカーに入れる場面がありました。残り距離は128ヤードでした。

ライは良いのですが、グリーンへはやや打ち上げで、グリーン手前には深いバンカーがあります。さらに、グリーンは傾斜がきつく、できれば上にはつけたくないという2打目でした。

結果はややドローボールで、ナイスオンでした。

実は、若者がその前に、フェアウェイバンカーから出すだけという場面があったので、ここで、フェアウェイバンカーの打ち方について指導しました。

★フェアウェイバンカーでは、グリーンサイドのバンカー(ガードバンカー)と違って、ボールをクリーンに打つ必要があります。ダフリは禁物です。

では、どうするか? です。まず、ダフらずにクリーンに打てるアドレスを作ること、砂の中に靴のかかと部分だけを埋めるようにします。そして、ショットの際には、膝の高さをできるだけ変わらないように注意します。

大振りは避けて、コンパクトなスイングにします。クラブは距離よりも1クラブ大き目を持ちます。

★ハーフトップでも良しというくらいの気持ちで、絶対にダフリだけは避けること! と言いました。

ゴルフは流れのゲーム、気楽にパーを取れる時もあれば、必死にボギーでしのぐ時もある!

getty

さて、後半のラウンドも終盤に差し掛かったところで、ゴルフの流れについて説明をしました。

私の後半のゴルフは、なかなかパーが取れずに、苦しんでいました。肝心なところでパットが入らなかったり、アプローチを寄せ切れなかったり、ややチグハグなゴルフを展開していました。

7番で、エッジに落ちたショットが手前に落ちてしまい、アプローチをパターで寄せに行ったのに、ピンの上についてしまい入らず、ボギーが続いていました。このホールはパーを取りに行ったのに取れなかった! これは、悪い流れです。

しかも、上がり2ホールは、パーが微妙なホールが続きます。しかし、連続でパーを死守しないと、90を超える崖っぷちでした。

8番は何とか2打目でパーオンして、パーを奪取しましたが、最終ロングの2打目は、右の林の方向へ飛ぶミスショットでした。

これは厳しい、まだ残りの距離は180ヤードぐらいはあり、前方に枝があるためにボールを上げられません!

「ここはグリーン手前の花道で良し!」と判断して、ユーティリティを低く振り抜くと、球は枝の下を通って花道に向かっていました。会心のリカバリーショットです。

結果的に、このアプローチを寄せて、パーを死守しました!

ここで、話したことは、「ゴルフの流れ」です。

★最終ホールまで、追い込まれては駄目で、もっと早めにパーを拾って、楽にプレーを続けるべきだ! ただし、途中も何とかしのぐ場面もあったので、今日はこういう日だったということ! と伝えました!

縦の距離感は大事! 横はブレる時もある。ブレたら寄せ難いホールは手前から攻めることが大事!

getty

私は、ショットで縦の距離感が最も大事だと思っています。横はいつも狙い通りというのは、プロでも無理です。アマチュアはなおさらです。

しかし、クラブ別の縦距離は、できる限り合わせるように練習します。それが、様々な条件でクラブ選択をして、いざショットの時には自信を持ってショットできることにつながります!

そして、横に外したら寄せが難しいホールでは、手前に外れても良いと割り切って、攻めることです。横の難しいところに外したら、ダボもあるでしょう!

それは、絶対に避けなければなりません!

以上のとおり、様々な場面で実戦の中で、様々な指導をしました。

これから、ゴルフをやっていくと様々な場面に遭遇します。その中で、一つずつ学びながら、向上を目指してほしいと思います。