初心者
もーりー
スイング中はボールを凝視せずに“ぼんやり”見るべし【前編】
皆さんゴルフを楽しんでいますか?
こんにちは、ライターのもーりーです。
突然ですがスイング中(アドレスからインパクトにかけて)にボールを見ていますか? それとも見ていませんか?
「そんなの見ているに決まってるだろ!」
そう思ったそこのあなた!
ショットが左右に曲がったりダフりが止まらないのは、スイング中に“ボールを凝視している”ことが原因かもしれませんよ。
上級者ほどボールを凝視していない!
ボールを見ているか見ていないかというのは、ちょっと意地悪な尋ね方だったかもしれませんね。
特にアドレスの時なんかはほとんどの方がボールを見ているはずです。
ただ間違いなく言えるのは、初心者ほどスイング中にこれでもかとばかりにボールを凝視している人が圧倒的に多いということ。
いっぽう上級者はと言うと、多くの人がアドレスをセットした後、スイング中にボールを凝視していないと答えます。
ボールの前後を線でとらえる、ドライバーでは実際のボールの手前に仮想のボールを見立てる、右足側を見ながら左目を使って横目でボールを見るなど、見方は人それぞれですが、いずれにせよボールは凝視することなく、“ぼんやり”(もしくは“うっすら”)見ながらスイングしてそのままインパクトを迎えているのです。
その代表例が日本のトッププロである松山英樹選手。
松山選手はインパクトを迎えても目線は右足の前を向いたままで、ボールはほとんど見ていないはずです。
にもかかわらずボールを正確にヒットしますし、世界一と称されるアイアンの精度を誇っています。
ゴルフスイングはダウンブローが基本
そもそもゴルフは止まったボールを打つわけですから、野球やテニスなんかと違ってボールを見なくても打つことができます。
それよりむしろボールを凝視しながら打つことがゴルフスイングをさらに難しくしてしまうのです。
どうしてかと言うと、それは地面もしくは地面スレスレ(ティーアップの状態)にあるボールを前傾姿勢をキープしながら打つというゴルフスイングの特殊な動きにあります。
前傾姿勢のままでボールをヒットさせるためにはスイングはダウンブローになるのが必須です。
アイアンならスイングの最下点はボールより飛球線側、つまりボールをインパクトした後に最下点を迎えます。
ドライバーは最下点を過ぎてヘッドが上昇し始めた位置(左足寄り)にティーアップしているのでアッパーブローにとらえますが、スイング自体はあくまでもダウンブローです。
しかし初心者の多くはボールを凝視し過ぎることで、スイングの基本というべきダウンブローの正しい動きができなくなっているのです。
ボールを凝視することによる弊害
初心者の多くはボールに上手くクラブを当てようとしてボールを凝視するわけですが、これが大問題。
人間の体の反応は目に入ってくるものに大きく左右されます。
スイング中にボールの一点を凝視すると、その位置にスイングの最下点が来てしまいやすいというわけ。
先にも述べたようにゴルフスイングはダウンブローが基本です。
ボールのインパクト時にスイングの最下点を迎えても打てないことはありませんが、それだけクラブの落としどころがシビアになりますから、少しでも手前に入るとダフりのミスが多くなります。
また一点を集中して見ると、それに連動して体に力みが生じます。
さらにボールを見続けることでインパクト後もボールの行方が気になり、ルックアップの悪癖が出やすくなります。
上体が起き上がりやすくなり前傾姿勢のキープができなくなるなど、スイング中のボールの凝視はスイングの弊害になる要素が盛りだくさんなのです。
ボールをよく見たほうが良い結果につながりそうなのにむしろ逆効果になる……。
ゴルフの難しいところであり、面白いところでもありますよね。
おっと、説明下手が仇になったか、ここまででかなりの長文になってしまいました。
次回はスイング中はどこを見ながら打てば良いのか、初心者がミスしやすいドライバーショットでの対処法といったところについて触れていきたいと思いますので、よろしくお願いします!
というわけで、次回もお楽しみに♪
(【後編】に続く)