初心者
しだしんご
アプローチで「私、失敗しないので!」と言うための基本的な考え方
こんにちは♪
グリーンを狙ったショットが惜しくもグリーンから外れました。次のアプローチ以降の出来によって、このホールでパーが取れるかが決まります。
しかし多くのアマチュアゴルファーが、ここから4打も5打も費やして、ダブルボギーやトリプルボギーを叩いてしまうのはなぜでしょう?
はたして、アプローチショットの技量だけの問題なのでしょうか?
「アプローチは絶対1パット圏内に!」の罠
アプローチ。「接近」とか「近づける」とかいう意味ですね。
この言い方に問題があるのかもしれませんが、多くの人は「絶対ワンパット圏内に寄せなければ」と気負い過ぎる傾向があります。
その結果、ボールの行方が気になり過ぎて、体が起き上がりザックリしたり、はたまたトップしてグリーンを往復したり、打つ瞬間に加減して大きくショートしたり……。
期待の大きさの割に結果がついてきません。
こんな経験はありませんか?
遊び感覚で適当に練習場でアプローチしている時は、ピンにどんどん絡んでいく。ロングパットでも同じ。しかし、なぜか本番になると、結果が出ない。
アプローチなんて、所詮1打です。いつも気負って失敗してしまうくらいなら、ぜひ一度「適当に」打ってみてください。
グリップもゆるゆるにして、軽く「ポーン」と。ラインなど読まずに、ピンに真っすぐです。
大丈夫です。ボールは傾斜の低いほうに必ず集まりますから、止まった場所は上りのほぼストレートライン。
次のパットで入ってパーが取れる可能性が十分に残っています。
基本は転がし。サンドウェッジは「最後の手段」
アプローチショットという言葉を聞いて、どんなクラブや弾道をイメージするでしょうか?
サンドウェッジでスピンの効いたボール、それともロブショットでしょうか?
サンドウェッジでのスピンの効いたショットや高いロブショットは、考えに考え抜いた結果、「これでしか寄らない」という「最後の手段」で仕方なくやることと思ってください。
特にテレビでよく見るプロのトーナメントのグリーンは、私たちがラウンドすれば、4パット、5パットは当たり前の超高速グリーン。
そんなグリーンでボールを止めるためには、サンドウェッジで強烈なスピンをかけないと、グリーンにすら止まらないのです。
しかし、われわれの普段ラウンドしている9フィート前後のグリーンでは、スピンをかける必要性は低く、パッティングのように転がしていくほうがピンに寄り、チップインも狙える方法なのです。
目の前にバンカーなどの障害物がある場合を除き、ボールを上げる必要はまったくないのです。
それなのに、成功確率の低い、高難度のサンドウェッジを使うのは、まさに「ハイリスク・ローリターン(ノーリターン?)」です。
まずグリーン脇に来たら、パターで転がせないかを考える。
それでイメージが出なければ、7番アイアンや8番アイアンで少しキャリーを出して、とにかくグリーン上で転がすことを考えましょう。
これだけで、ザックリやトップのミスはなくなります。
次打で「上りのストレートライン」が残る場所に打ちましょう
上記の方法でアプローチショットでザックリなどのミスなく、グリーンに確実に乗せられるようになったら、今度は「次の1打」を考えて打つようにしましょう。
アプローチは「とにかくピンに寄せる」という方が多いですが、ピンに寄ったとしても下りの1メートルを残していては、次のパットで外す可能性が高くなります。
反対に距離は長くても、2メートルの上りのストレートラインなら、強く打てる分カップインの可能性が高くなります。
打つ前にカップ周りの傾斜を確認し、上りのストレートラインに近い場所はどこかを探して、最終的にそこに止まるようなショットを打ちましょう。
これは何も難しいことではなく、最初にお話しさせていただいたように、ボールは傾斜の低いほうに集まります。
ピンに向かったボールが傾斜で曲がっても、止まったところはピンに向かって必ず上りのストレートに近い場所になります。
「アプローチは適当がいい」というのは、こういう理由があるからです。距離感さえ合わせれば、あとは何とかなります。
あまり考え過ぎずに、気楽に転がせば、意外とピンに寄るものですよ!
ぜひお試しください♪