Gride

(c)unsplash

ゴルフスイング

レッスンプロ・クラフトマン 河野

セッカチなr様のスイングは早い。その1

こんにちは。

レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

今回のお話は、セッカチなためなのかスイングが早く、それが元でいろいろなミスを引き起こしているr様のお話です。

この方も、一筋縄では行きません。

急に調子が悪くなったけど、どうして良いか判らない。

getty

r様「先生、急に調子が悪くなってしまいました」

スイングを拝見したところ、打つ度に違うスイングをしているような、まとまりのないバラバラという感じのスイングになっています。

出るミスも、ダフり、トップ、当たり損ね、いろいろ出ます。

以前から「スイングが早いのがよくないところですよ」と指摘していたのですが、そのことも関係しているようでした。

r様は、ゴルフを始めて3年目で今、90台前半が出るようになり80台の壁にぶつかっている最中です。

この方も問題のある生徒様で、セッカチで私の言うことを余りよく聞いてくれません。

しかし、練習は熱心で週2回ほど練習場で打ち込んでいます。

体格がよく、運動神経もよく、過去に行って来た野球や水泳ではそれなりの実績を残して来たそうです。

しかし、ゴルフだけは思うようにならないので、よそのスクールに入門したのですが、そこのプロと合わず半年で止めたそうです。

話を聞いてくれない。

getty

私のお店(ビッグキャリーゴルフショップ)に来た時には、まだ100を切れていませんでしたが、3ヶ月ほどで100を切ることができました。

r様には「スイングが早いのが欠点ですよ」と言っていたのですが、聞いてくれずにいました。

普段はなかなか聞いてくれませんが、いい機会なので、ユックリとスイングをするメリットと早いスイングのデメリットをレクチャーさせていただき、しっかりとお教えしようと思いました。

私「r様は、野球のような反射神経で早くスイングをしているので、わずかなタイミングの変化や状況により影響を受けやすく、再現性が低くいのが欠点です。ミスが多いと80台でラウンドできませんよ」

と少し強調して言いました。

それから、r様に行ってもらった練習は、スロースイング(動画のコマ送りのように)でボールを打ってもらいました。

スロースイング。

getty

アドレスからフィニッシュまでユックリと何度か行ってもらい、ご自分のスイングの再点検をしていただきました。

私「何を感じましたか?」

r様「スッキリしない曖昧な部分があります」

私「その曖昧な部分は、トップと切り返しですね」

r様「何でわかるのですか?」

私「動画のコマ送りで見ると、普通にスイングしている時と、ユックリスイングしている時で明らかに違うトップの形になっています。下りて来る場所も違いますから、そこがよく理解できていないのがわかります」

r様には、トップの作り方と、トップからのダウンスイングの方法をレクチャーさせていただきました。

まずは、素振りでユックリとその動きを頭と筋肉に記憶させます。

何日か続けていただき(ボールは打たないほうがいいです)、その動きに違和感がなくなったらティーアップしたボールをユックリと打ってください、とお願いして翌週の予約をしていただきました。

次回に続きます。


レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。