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千葉県「袖ヶ浦CC袖ヶ浦C」〈後編〉“隠れ名門コース”を紹介するシリーズ第29回

袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースを紹介している、“隠れ名門コース”を紹介するシリーズの後編です。

前編では、コースの概要と設備、そして袖ヶ浦CC袖ヶ浦C(旧袖)の難しさについて、基本的な点をお伝えしました。

今回の後編では、各ホールの難しさを見ていきます。

この「袖ヶ浦CC」は、アマチュア界で有名な「阪田哲男」さんが所属するコースです!

阪田哲男さんは、皆さんご存知のとおり、残念ながら日本アマチュアのタイトルは獲れなかった方ですが、アマチュア界では超有名な方です。

袖ヶ浦では阪田さんに教えを受けたアマチュアゴルファーが育っていますので、関東ゴルフ連盟のクラブ対抗選手権では上位に入っています。

昨年は優勝でしたが、今年は3位でした。

この難しいコースで鍛えられた研修会(クラブのハンディキャップ上位の方々が参加する競技)のメンバーは、さぞかし実力者揃いでしょう!

アウトコースを一言で言うと、長くて難しい!

アウトコースは、まずその距離の長さに苦戦します。

ハーフ3439ヤードで、400ヤード以下のミドルホール(パー4)は349ヤードの1ホールしかなく、その他のミドルホールは414~436ヤードの長さです。

ロングホール(パー5)の一つが472ヤードと短めですが、ショートホール(パー3)も長めで、距離的には飛ばし屋以外には厳しいホールが続きます!

さらに、ドッグレッグのホールが多く、ミドルホールはこの長さですから、当然コーナーからの距離が残ります。

また、グリーンも大きい訳ではありませんが、トーナメントを開催するコースですので、一筋縄ではいかない難しさがあります。

アウトコースは、右サイドにOBが続きます。

まず、アウトコース1番からスタートしましょう! いきなり厳しいホールが続きます!

スタートの1番ホールは、ハンディキャップ(HD)3の416ヤードのミドルで、やや左ドッグレッグのホールです。

右の林はOBですが、左はラフから少し地面が低くなっていて、トラブルになります!

右へ打っていきたいところですが、林が気になります。

2番ロングは、距離は472ヤードと短めですが、右ドッグレッグでコーナーにバンカーがあり、これを越えるにはキャリーで240ヤード必要になります。

手堅くフェアウェイキープでいきたいところです。

3番ミドルはHD9の真っすぐなホールですが、アウトのミドルで最長の436ヤードの距離で、寄せワン狙いが賢明なホールです。

グリーンオーバーはOBが近いので注意が必要です。

HD1の5番ミドルホールは難関!

アウトで難関は、4番HD1のミドルです。

距離は418ヤードですが、右ドッグレッグで、コーナーから距離が残るので、OLDグリーンのバンカーに気をつけながら、無理せずに寄せワンでしのぐホールです。

6番ミドルは、距離が349ヤードと最も短いミドルですが、HD7ということからもわかる通り、ティーショットでプレッシャーがかかります。

フェアウェイのやや右に大木があり、狙いが狭くなります。フェアウェイバンカーが狙いをさらに狭めています。

HD5の7番ミドルは430ヤードと長い右ドッグレッグです。

グリーンの手前50ヤード付近に数本の松があり、2打目を難しくしています。

この距離で、この松は難しさ倍増という感じです!

最後まで気が抜けないまま、アウトコースの最終9番に!

8番ショートで息をつく間もなく、最終9番は567ヤードのロングホールです。

まず、ティーショットはフェアウェイ真ん中の木が気になります。

2打目以降は、グリーンに向かって左側の手前の木と右側のバンカーが狙いを狭め、クラブハウス前のグリーンに向かっていきます。

最後まで、気の抜けないアウトコースです!

インコースは、距離は短くなるが、様々なトラップが難しさを増す!

インコースは、距離が3224ヤードとアウトに比べて200ヤードほど短くなります。

しかし、“旧袖”は、短いからと甘く見るとひどい目に遭います。ピンポイントに打っていかないと、攻められません!

ただし、インコースのミドルホールは、400ヤードを超すのは1ホールのみです。

350ヤード以内のミドルも多いので、正確なショットであれば、スコアは作れるかもしれません!

なお、インコースもアウトコースと同様にドッグレッグのホールが多く、左側にOBが続きます。

左右の様々な罠に気をつけたいものです。

イン10番からスタートすると…

スタートの10番ミドルはHD4でやや左ドッグレッグです。

左のOBを気にして、右の林に入れるとトラブルになります。グリーンは微妙なアンジュレーションで、曲者です。

11番ミドルの325ヤード、13番ミドルの332ヤードと短いホールがありますがの、11番は右へ落とすとトリプル(ボギー)もあり、グリーンの傾斜もきついので、要注意です。

また、13番は2打目がバンカー越え、砲台グリーンで距離感を試されます!

ここでのヤマ場はHD2の14番ミドルホール!!

14番ミドルは、HD2で距離も425ヤードあり、後半の最初のヤマ場です。

S字になったフェアウェイ、いったん下り、打ち上げていくホールです。

ドッグレッグはありませんが、左はラフを転げ落ちていくので、やや右へ打っていきましょう!

2打目は打ち上げも加わり距離が残ります。

15番ミドルは380ヤードですが、極端な左ドッグレッグで、確実にフェアウェイ右へ打っていく必要があります。

グリーンの手前が下がっており、結果オーライはありません。

上がり3ホールは、気が抜けないホールが続く!

いよいよ、旧袖の上がり3ホールです。

まず、16番は487ヤードのロングです。

やや右ドッグレッグで、左のコーナーに御神木があります。

この先は下って、左足下がりのショットになります。確実にフェアウェイをキープできれば、3打目はウェッジのショットになります。

17番ショートは、214ヤードの長いショートです。

手前の花道を狙う気持ちなら、そのまま転がってナイスオンもあります。右は林、左はバンカーに注意です。

最終18番ロングホール!

最終18番にきました。516ヤードのロングホールで、やや左にドッグレッグしていきます。

2打目辺りから、クラブハウスが見えてきます。

ブリヂストンオープンの中継で見る18番のグリーンは、右手前に池があり、刈り込んであるため、右手前だと転がって池に入ります。

左は木があり狙いを狭めています。池は、水が少ない時は打てるところもあります!

ラウンドを終えて、改めて旧袖の難しさを痛感!

久しぶりの旧袖でしたが、その難しさに撃沈しました!

ポイントを挙げればキリがありませんが、

★まずはアウトコースを何とか我慢してしのぐこと! レイアップは中途半端ではなくきっちりと刻むこと!

長いクラブで距離を欲張るのは、ここでは悪循環になる恐れがあります。

★アウト、インのスタートホールはともに難しいので、ボギーで良しという気持ちで乗り切ること

★インコースの短いミドルは、確実にパーを奪取すること

★インの上がり3ホールは、HD的には難しくないので、寄せワンぐらいの気持ちで攻めると、好結果につながるかもしれません

必ず、リベンジしたいと思います!