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レッスンプロ・クラフトマン 河野
記憶に残る生徒様~明治の大砲スイングのnn様(その1)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
フォローで体重が右足に残り、ボールを打った後、後方によろけてしまうスイングを“明治の大砲”と言います。
格好の悪いスイングの一つです。そんな悩みを持つnn様ですが、大変な生徒様でした。
明治の大砲のnn様とは。
フォローで体重が右足に残り、後方によろけてしまうスイングを明治の大砲と言います。
練習場では、後方によろけてしまうほどの明治の大砲スイングはあまり見かけませんが、コースでは時々お見かけします。
そんな悩みをお持ちのnn様が、私の生徒様の紹介で見えました。
町工場の社長様で、一代で年商10億円を稼ぎ出す工場にしたそうです。
身長はそれほどありませんが、(私の身長163センチより少し小さいくらい)ガッシリとした体付きで、いかにも力がありそうな感じです。
渾身の力を込めてボールを叩く。
私「何にお悩みですか?」
ご紹介者には内容を聞いていましたが、確認のために本人にもお聞きします。
nn様「どうも上手くいかないので、何が悪いのか知りたくて来ました」
私「それでは、得意なクラブで何発か打って見てください」
nn様「得意なクラブはありませんが、どれも同じなので7番で打ってみます。いいですか?」
私「どうぞ。何番でも良いですよ」
nn様はすごい勢いで素振りを3度ほど行いました。
nn様のスイングは、コンパクトなスイングで、渾身の力を込めてヘッドでボールを叩き付けるスイングです。
豪快。
豪快と言えば豪快ですが、体重は右に残ったままでインパクトの時には左足が浮いています。
打った後は、左足が後ろに下がります。
確かにご紹介者の言われる通り明治の大砲です。
私「ゴルフを始めてから何年くらいですか?」
nn様「もう20年くらいやってます」
私「ゴルフでケガはしませんでしたか?」
nn様「手首を痛めた事があります」
私「すごい勢いで叩いているので、手首か肘を痛めた事があると思いましたよ」
nn様「以前は、飛んだんですよ」
私「そうでしょうね、力ありますよ。でもゴルフは道具を使うスポーツですから、力任せに道具を使っても上手く使いこなせませんよ」
nn様「わかりました。もう一度やり直すつもりで通いますから、レッスンをお願いします」
私「nn様は力がありますから、今覚えて置けば一生お仲間の中で飛ばし屋でいられますよ」
nn様「飛ばし屋――良い言葉ですね。最近一生懸命に振っている割に飛ばないので、少し嫌気が差していたんですよ。頑張りますんで、先生お願いします」
私「楽しいゴルフができるようになりますよ」
次回は、明治の大砲を治した練習方法と、一筋縄では行かないnn様のお話です。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。
私の書いた、「75%のゴルフで上手くなる」という本が楽天ブックス様のスポーツ部門で週刊売り上げ6位になりました。
ありがとうございます。
深く感謝申し上げます。