ゴルフスイング
PAR RUSH 01
このライからのショットのポイント!〜コース実戦での挑戦〈4〉
コースのラウンドでは、様々な状況に遭遇します。
どんな状況でも、まずは、「ボールのライを見極めること」が、最も重要なポイントです。
なぜなら、この判断を誤ると、すぐにダブルボギーやトリプルボギー、それ以上の大叩きに直結するからです!
今回も、遭遇した実際の場面から、その対応とショットのポイントを考えてみます!
そんなに悪いショットじゃなかったのに、こんな状況になるとは??
遭遇した場面は、350ヤードほどの短いミドルホール(パー4)です。
フェアウェイは打ち下ろしながら、やや右へ曲がります。
フェアウェイは極端な左傾斜で、相当の飛ばし屋以外は、ティーショットをフェアウェイの真ん中に打つと、ボールは斜面を転がり、左のラフかフェアウェイバンカーに入ってしまいます。
ティーショットをフェアウェイに止めるためには、右の林の上か林ギリギリに打っていく必要があり、距離は短いものの、ターゲットが限られた難しいホールです。
ティーグランドからは広そうに見えて、実際は、ピンポイントで打っていかなければならないホールです。
この日のティーショットはそれほど悪いショットではありませんでしたが、狙いよりもやや真ん中に行ってしまいました!
ボール落下地点辺りに行ってみるとボールがありません。それもそのはず! 傾斜で流れてこんなところに埋まっていました!
この状況はピンチ! ここで考えることは、2つです!
ボールはバンカーの淵で、ボールが見えないほどの深いラフの中にありました。
しかも、足場はバンカー内です。
アドレスをしてみると、膝の高さぐらいの高い位置のラフにボールが埋まっています。
これはどう見ても、難度の高い厳しい状況でした。
単に深いラフだけでも大変なのに、このまま大振りなどしようものなら、ボールがどこに飛んで行くかわからない状況だと判断しました。
※少し左足下がりで、ピンまではやや打ち上げ、残り距離は130ヤード程度でした。
この状況で考えたことは次の2点です。
★まずは、3打目が打てるところに脱出すること。
★ここは、何とかボギーで上がれるように無理をしないこと。
手にしたクラブはピッチングウェッジ(PW)でした。
52度や58度のウェッジも考えましたが、横振りに近いスイングになるので、左に引っかかってOBに飛んでいくことも考えての判断でした。
とりあえず、脱出を最優先に考え、コンパクトにラフに負けないように振りました。
何とか脱出して、50ヤードほど飛んでいきました。
結果として、ボギーで上がれたのは判断が正しかったからです!
3打目はまだラフでしたが、今度は52度で何とかグリーンに届かせることができました。
このグリーンは受けがきつくて、できればピン下にオンさせたいホールでしたが、手前のバンカーに入るリスクを考えて、どうしても大きめに打つしかありませんでした。
結果は少し上につきましたが、下りのパットを何とか2パットで収め、このホールをボギーで終わりました。
すべては2打目の選択で、欲張らずに、まずは脱出を考えたことが奏功したと思います。
このホールは、パーを取りに行ってすぐにダボになることを考えれば、あの状況からボギーで上がれたのは、上出来だったと思います。
ゴルフは、様々なライから打たなければなりません。
これからも、様々な状況でのショットをご紹介していきます!