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ゴルフスイング

mac&rico

今流行りのパワーフェードをコースで実践した結果……。

最近持ち球がドローボールになってきて、万年スライサーからやっと脱却することができました。

スライスばかり打っていた当時は、ヘッドスピードが43~45メートル/秒(m/s)、手打ちでマン振りでした。

ドライバーの飛距離は200ヤード前後、バックスピン量が5000回転/分(rpm)、スライス回転(サイドスピン)が2000rpm前後。

スイング改革でヘッドスピードは43~45m/sでそれほど変わらないけど、体を使う感じのスイングになりました。

ドライバーの飛距離は250ヤード前後に伸び、バックスピン量は2500rpm前後に減少、ドロー回転が300rpm前後で安定するようになりました。

250ヤードから更に飛距離が欲しい

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更に飛距離を・・・。

スライスの原因になるスイングやフェイスの向きも理解できるようになり、90台前半が安定、パターやアプローチの調子良ければ80台も出るようになりました。

ここからスコアが安定すると思われた矢先。

目指すは、パープレイ。

そんなゴルフを続けて数か月、友人の誘いでレギュラーからバックティー、そこからフルバックティーに変更してプレーすることになりました。

プロってすごい。同じ80台でも、レギュラーティーとフルバックはこんなに違うのか

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レギュラーティーから350ヤード平均だったミドルホール(パー4)は、バックティーからだと380ヤード前後に、フルバックからだと420ヤード前後になります。

ショート(パー3)も、レギュラーからだと150ヤード以下なのが、フルバックからだと210ヤード前後になります。

総ヤーデージ数も6000ヤードから7000ヤード越えに。

フルバックの場合、ドライバーの飛距離が250ヤード前後だとすると、パー4なら2打目は残り170ヤード前後。

ドライバーがミスをすると残り220ヤードにもなります。

フェアウェイウッドとロングアイアンの精度が求められます。

ドライバーが真っすぐ行っても、残り170ヤード。

レギュラーティーなら、残り100ヤード前後の射程圏内です。2オン可能だったゴルフが一転、フルバックティーだとボギーオンに。

これでは、戦えない(誰と? 勝手にプロツアーの人たちと妄想)。

もう一度、飛距離を伸ばすためにスイング改革を決意しました。

ドローボールの落とし穴

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ドローボールはランで飛距離が出ます。20~40ヤード転がることもしばしば。

更にスライス時代には気にならなかった、左の池や林がこんなに気になるなんて。右は、ワンぺナ、左はOB。

20~40も転がるボールは、池に吸い込まれてしまいます。

少し、距離を稼ぐはずが左へのチーピン(強く振る右手を返してしまい、ドフック)。

ドローボールを習得後、レギュラーティー時代に気にならなかった左のトラップが重くのしかかるようになりました。

以前は、ドライバーの調子が悪い日は、アイアンでスタート(ティーショット)。

フルバックティーになってから、ドライバーで距離を出さないと2オンが不可能になってしまったので、マン振りも多くなり、左のチーピンや左のフックが強すぎてOBが出るようになってしまいました。

そこで調べてたどり着いたのがパワーフェード

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ドローがやっと完成したとき、皆さんが“パワーフェード”と言っている意味がわかりませんでした。

ドローボールに憧れやっとたどりついた、ドローボールの完成形。

そんな時期に、「フェードが最強」といううたい文句に対して、「何を言っているんだ。世の中は、ドローボールがカッコいいに決まっている」と思っていました。

そうじゃなかったんです。皆さんが通る道だったんです。

誰もが、その道を通りパワーフェードに。

多くのプロも私と同じ道を通り、ドローボールからパワーフェードに切り替えたみたいです。

私と同じように、左のフックが強くなったことで、左のトラップが怖くなり、フェードに変えた事実を知りました。

飛距離より、方向性。ゴルフの原点がパワーフェードに詰まっています。

結論

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数日パワーフェードをシミュレーションゴルフで研究した結果、ヘッドスピードが45m/s平均で、飛距離は260ヤード前後、バックスピン量が3500rpm、スライス回転が500rpmという弾道になりました。  

パワーフェードは、結構強く叩きにいけるイメージが完成しました。

“叩き”にいけるから“パワー”フェードなんですね。

これで勝負できると意気揚々と狭いコースを選び、いきなり実践。

ドライバーを使った14ホールで成功したのは、1回のみ。

そのスイングから、すべてのスイングリズムが壊れ、久しぶりの前進4打を合計12回……。

実戦でターゲットよりも左を向くのは簡単ではない

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そんな簡単に習得できるものではありませんでした。

今回のパワーフェード、オープンなアドレスを取り、ターゲットよりも左を狙い、バックスイング時に右脇を少し開くことで練習中は可能でした。

しかし、練習マットだと、開き具合が調整可能ですが、コースに行くと目印がなくなります。

ターゲットラインよりも左に向くことや、肩や腰、両足のスタンスを左に平行にすることが難しく感じました。

更にターゲット方向よりも左に構えることで、更に左に行くことが怖くなります。スイング時、左肩が止まり、余計に左に引っかけも出ました。

また、アイアンにもターゲット以外に目を向ける影響を感じました。

数日で簡単にできるようにはならないけど、すべてのスイングが壊れる原因にもなると感じました(理由は、閉まった脇を開けることと、アウトサイドインのスイングになることです)。

もっとスイング軸が安定してから、再度パワーフェードに挑戦したいと思います。