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初心者

Nick Jagger

初心者のためのアプローチ講座。状況に応じたクラブの選び方

グリーン周りからのアプローチショットは、ゴルフを始めたばかりの初心者にとって、ピンがすぐ近くにあるにもかかわらず、ダフリやトップを繰り返す難しいショットではないでしょうか?

その理由は、バッグの中にはウェッジが3、4本入っていたり、7番や8番アイアンを使ったほうがいいとアドバイスされたり、どんなクラブでどんな打ち方をすればいいのか、選択肢が多いのでベストな方法がわからないからではないでしょうか?

グリーン周りの状況は千差万別

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グリーン周りからのアプローチショットで注意しなくてはいけないのは、スイングのミスよりもクラブの選択ミスです。

アプローチショットといっても、ボールが止まっている地点によって状況が大きく異なります。

ボールからグリーンまでの距離、ピンまでの距離、ボールのライ、グリーンの傾斜や芝の状態などまちまちですから、その状況に応じてボールをどのくらい上げて、どのくらい転がすのがベストなのかという判断を的確に下すことが先決です。

3通りの打ち方を知りましょう

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ピンに寄せる手段としては次の3通りがあります。

●ランニングアプローチ
ボールからグリーンエッジまでが近く、エッジからピンまでが長めの場合、8番アイアンなどロフトがやや立った番手で転がして寄せます。

●ピッチ&ラン
ボールからエッジまで4~5ヤード以上離れている状況では、9番アイアンやピッチングウェッジでボールを直接グリーンに落とし、残りの距離をランでカバーします。ボールを上げて転がす寄せ方です。

●ピッチショット
グリーンエッジまで遠く、しかもバンカーやラフなどの障害物をクリアしたい状況で、かつピンが手前側に立っていてランを少なく抑えたい場合に採用する、サンドウェッジを使って上げて止める打ち方です。

自分の置かれている状況を瞬時にキャッチし、転がしていくほうが確率が高いのか、それとも上げていくべきなのかを判断し、それによって使用クラブを決めるようにしましょう。

従って、アプローチショットには少なくとも3本のクラブが必要となります。

ボールの落とし場所を決めて打つ

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ピンに寄せる確率を高めるには、キャリーでボールをグリーン上のどの辺りに落とし、ランをどれくらい出すのかをいつも考慮に入れなくてはなりません。

つまり、ボールの落とし場所を決めて打つのです。これがピンに寄せる上での、仮の目標となるのです。

そのためには、それぞれのクラブのキャリーとランの割合を前もって知っておかなければなりません。

キャリーとランの大体の目安は次の通りです。

●7番アイアン→2対8~3対7
●ピッチングウェッジ→5対5
●サンドウェッジ→8対2

グリーンの傾斜や硬さ、芝の質や乾き方によって、ボールの転がり具合は違ってきますから、その都度落とし場所をチェックしなくてはいけません。

下り傾斜や芝が乾いている時などのランが多く出る状況では、落とし場所を手前に設定し、上り傾斜や雨などで芝が濡れていてランが出にくい場合はピン寄りにボールの落とし場所を変更します。

アプローチの上達には、多くのラウンド経験が必要かもしれませんが、まずは練習場でもフルショットの練習ばかりせず、いろいろなクラブでアプローチの練習をしてみましょう。

そのときに重要なのは落とし場所です。

どのクラブを使って、どこに落としたら、どのくらいランが出そうかなど、頭の中でイメージしながら、設定した落とし場所に狙って落とせるように練習を繰り返しましょう。