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Gridge編集部

わたしのゴルフ履歴書〜Vol.4〜グルーヴス 大畑さん

ゴルフ好きな経営者にプライベートなゴルフスタイルについて語ってもらう企画、「わたしのゴルフ履歴書」。

第4回となる今回は、(株)grooves(グルーヴス)の取締役、大畑貴文さんです!

まさかの同業他社!? いやいや、Gridgeは“ゴルフを愛する者はみな友だち”という精神でお仕事をしておりますから、今回もしっかりゴルフについてインタビューしてまいりましたよ。

さっそく行ってみましょう!

バトンをつないでくださったのは↓

大畑貴文(オオハタタカフミ)さんはこんな人

「ヒトと会社に、きっかけを。」

groovesさんの主要サービスは3つ。
①求人情報流通システム「Crowd Agent」
②エンジニアプラットフォーム「Forkwell」
③地方貢献副業プロジェクト「Skill Shift」
を展開しています。

働くヒトの未来を創る「ワークシフトインフラ」の構築を推し進めております。

大畑さんは2004年に共同創業者としてグルーヴスを立ち上げられて、現在も取締役をされています。

会社を立ち上げた時「ゴルフ部を作る」のが夢だった

――はじめまして。よろしくお願いします。ゴルフはいつから始められましたか?

はじめまして。お願いします。

練習場に行き始めたのが中学生だったので、14歳くらいでしたね。ラウンドを始めたのは社会人になってからだったので、23か4歳の時です。

――現在の頻度は?

月に1回か2回程度です。最近は会社のゴルフ部ができたので、この間初めてゴルフコンペをしたんです。なんと3組も! 結構すごいでしょ?(ドヤ顔)

会社を作ってから社内コンペっていうのをやるのが夢だったので、コンペの当日38度の熱があったんですけど(笑)、すごく楽しかったです!

――ベストスコアは?

ベストスコアは83ですが、最近でいうと90台真ん中くらいで完全に止まってますね。練習ぜんぜんしてなくて(笑)。

平日は結構 飲みに行っちゃったりするので、“ラウンド前の30分が命”みたいな(笑)。

価値観的に言うと、数字を作るゴルファーとして絶対良くないと思うんですけど、コースマネジメントをあまりしていなくて。

きっちりまとめた良いスコアより、印象に残るワンプレーみたいな、絶対スーパープレーが1ショットはほしい、みたいな。だから本当はゴルファーには向いていないと思う(笑)。

中学時に独学でスイングを固める

――レッスンに通ったりはしているんですか?

習っていないんですよ。コーチに付いたこともないんですが、実は中学の時にスイングを固めていて。

ゴルフを始めた時にめちゃめちゃ練習したんです。自宅の庭で(笑)。

部活もサボって、家に帰ってずっと素振りしていました。窓ガラスにスイングを映して。

当時DVDなんてなかったんですけど、ビデオで好きなプロのスイングをコマ送りで何回も何回も見て、その通りになるようにガラス窓の前でずっと素振りをしました。

今は東北福祉大学が強いですけど、当時は日本大学が強かったんですよね(※)。

その日大の監督が書いた本とかを夜な夜な読んでいるみたいな、そんな少年でした。

で毎年4月になるとマスターズがあって、朝からテレビにかじりついていました。

なのにスコアそんなもんかよっていうのはあるんですけど(笑)。

※東北福祉大学は宮里優作、池田勇太、松山英樹らを輩出、日本大学は川岸良兼、丸山茂樹、片山晋呉らを輩出している。

トーナメントで川岸良兼プロを観た時の衝撃

僕は神戸出身なんですが、神戸って日本のゴルフ発祥の地っていうのが関係してるのかわからないんですけど、ゴルフ場がすごく多いんですよね。

それで祖父も父もすごくゴルフが好きなんで、よく練習へ連れて行ってもらっていたんですけど、トーナメントもたくさんあったんです。

六甲国際ゴルフ倶楽部(※1)も、うちからクルマで20分くらいなんですよ。

それで、小さい頃から青木さんや中嶋さんを見たりして、トーナメントを見て育って影響を受けたりしていて。

1990年に川岸良兼が出てきたときに、ジャンボ尾崎に勝ったラークカップ(※2)という試合があって、僕はそれを観に行っていて……川岸良兼のスイングに惚れ込んだんですよ。

「すごい!」と。「川岸良兼のスイングになりたい!」と。日大すごい! と(笑)。

「日大に行ってゴルフ部に入りたい」って言ったら、おじいちゃんに「お前バカか」と言われて……。

「ゴルフで食えるわけないだろ」と反対されて、それで諦めたんですけど(笑)。

そこからが僕のゴルフのスタートですね。

※1 日本オープンや日本アマチュアなど、数々のトーナメントを開催してきた名門コース。近年ではサントリーレディスオープンなどが開催されている。

※2 1988〜93年に開催された「ラークカップゴルフ」は、1999年時点では「フィリップモリス・チャンピオンシップ」と名前が一新されている。現マイナビABCチャンピオンシップ)

デビューラウンドは114!

――中学でゴルフに目覚めたのに、ラウンドデビューが社会人って、すごいですね。

そうなんです、全然連れて行ってもらえなかったんです。〇〇したらラウンド連れてってやる! みたいに言われていたのに、うまくやられたなと(笑)。

ただ、練習場はすごく近くにあって行きやすかったですね。あと家の近所に芝がきれいに生えている公園があって。

よくクラブ一本にボール5個くらい持っていって、そこに親父と練習しに行ったりとか。

今は問題になっちゃうからもうできないと思いますけど、昔はとがめる人もいない時代でした(笑)。

そんなところからゴルフが好きになっていきましたね。

――そんな少年期を送ったら、ラウンドデビューされたときは感動もひとしおだったのでは?

そうですね。ひとしおでしたし、デビューラウンドのスコアは悪くなくて。114だったんですけど。

たまに下手するとデビューのスコアより叩くこともあるくらいです(笑)。

大の宮里一家・ブリヂストンファン

getty

――クラブのこだわりは?

宮里一家ファンなので、ブリヂストンをずーっと愛用しています。あとは日本のブランドを応援したいという気持ちもあって。

あまりドライバーとアイアンを別のブランドにすることはしなくて、新しいのが出る度に全部セットで買い換えるという……。

――超ロイヤルカスタマーですね(笑)。

そうですね。僕は「ツアーステージ GR」を4世代使って、今は「ツアーB JGR」の1世代目を使っています。

今年2世代目が出たんですけど、それにはまだ行ってない。JGRはシャフトの先まで黄色いので、すごくかっこいいんですよね〜!

――クラブのスペックやディテールへのこだわりはないんですね。

ブランドを決めていると、逆に迷わなくていいんですよね。

正直新しいクラブが自分に合っているかどうかなんて、そんな上手いわけではないので、「自分がクラブに合わせていけばいいだろう」と思っています。

印象に残るベストショットを狙う!

――ゴルフの好きなところは?

まずは、ゴルフ場って気持ちいいじゃないですか。広い緑の中でこんなちっちゃいカップに向かって打っていくって、すごーく贅沢で。

見えている景色とか最高ですよね。ふかふかの芝生の上を歩けることって、日常でなかなかないじゃないですか。

だから、雨の日はゴルフしないんです。誘われても断る! 何一つ面白くないもん(笑)。雨の日をどう攻略してやろうかとかは興味ないんです(笑)。

あとは僕の場合、スイングをきっちり作っていく楽しさっていうのがありますね。プロの美しいスイングを見てスイングの研究をしていくのが好きです。

――お話を伺っていると、普段会社でできないことをゴルフでやっているのかなという感じがします。

たしかに会社経営をやっていく上では、すごい慎重にやっていくタイプです。

会社では共同創業者なんですけど、僕はNo.2ということもあって、トップがぶっ飛んだことを言うので、僕はどちらかというとそれを現実化していく役割なんです。

けど、ゴルフの場合はまるで逆ですね。

テレビで観るメジャーでのスーパープレーをイメージして、「ああいうの出ねぇかな〜」と(笑)。

どうせ届かないのに長いクラブを打っちゃうみたいな、リスクありありのことをやっていますね。

印象に残る今日のベストショット! みたいなのを目がけていっちゃうんで。ゴルフの時はやんちゃ系なので発散はしているかもしれませんね。

また、ありきたりな話ですけど、会社のメンバーとゴルフ場で時間を過ごせるのはすごい幸せなことだなぁと、この間改めて実感しましたね。

ぜひまたやりたい! って思いました。

ゴルフ界活性化は、ゴルファーの普及活動にあり!?

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――ゴルフ業界を活性化させる案は?

ゴルフ部の若い社員と一緒にいると、やっぱり「高い」っていう意見はよく聞きますよね。クラブが高いし、プレーフィーも高いという。

そこで考えると、プレーフィーは頑張って遠いところにいけば安い所もある。

ただ、クラブが高いっていうイメージは結構大きいのかなと思っていて。中古やオークションサイトを活用すれば5、6万円で一式揃うとは思います。

でもそれですら、これから好きになる・楽しいと思えるかどうか、保証がない段階でそれを買わせちゃうのは、確かにちょっと大きいなぁって思うんですね。

だからどうせなら、20代はレンタルクラブ代をタダにするとか、そういう手はどうかなと思うんです。

ゴルフをするのに、クラブはそもそも要らないよというところに持っていくとか。

あるいは最初の数回分はプレー費をすごく安くするとかも、すごく良い試みだなと思っています。

あとは、ゴルファーのひとりひとりが、ゴルフの楽しさ・面白さや意味を伝えていくことが地味に大事なんじゃないかと思います。

ゴルフって、予備知識がないと楽しめないと思うんです。だだっ広いところで小さな穴に向かって打つっていう。ただそれだけで終わってしまうのはもったいない。

これ、ゴルフ好きな人は、みんなバカにしないでちゃんとやったほうが良いと思うんですけどね、僕はメジャーゴルフのある週は社内アナウンスをしています。

「今週は朝4時起きだからね、観とけよ」みたいな(笑)。

僕の夢は絶対死ぬまでにマスターズを観に行くこと。そういうスーパープレーを観るから「ただ穴に向かって打つ」という行為で終わることなく、更に楽しめると思うんです。

大畑さんの止まらないゴルフ談義

セントアンドリュース(St. Andrews)に行ったんですよ。一昨年スコットランドのエジンバラに旅行した時に、ここまで来たら行かないわけに行かないと!

現地に行ったときには鳥肌が立ちました。

有名なスウィルカン ブリッジ(Swilcan bridge)ってあるじゃないですか。
トム・ワトソンが最後のメジャーになった全英オープンで、目に涙を浮かべてギャラリーに手をふって挨拶してた橋。

あそこはパブリックのコースなので、普通の人も近くまで行けて、プレーの合間に行って写真が取れるんですよ。もう本当に感動で涙が出ましたね!

この写真は記事中で絶対使ってください! もう、ゴルフ好きが伝わってくるでしょ(笑)。

僕、人生で一番楽しい時って、ゴルフしている時だと思いますもん。

大畑さん大感激のお写真がこちら。

沖縄での運命的なラウンド

沖縄の本当の南にサザンリンクスっていうゴルフ場があって。宮里一家のDVDを観て知っていたので、めちゃくちゃきれいだなぁ、いつか行きたいなぁと思っていたんです。

先日、沖縄のお取引先を訪問した時にゴルフに行きましょうってことになったんです。

そうしたら、なんとそのサザンリンクスを予約してくれていて! 「嘘でしょ」って、もうすごくうれしくて。

ほら、見てください、この崖超えの有名なホール!すごいでしょう? これは気持ちよかったですねぇー。

――沖縄とブリヂストンへの愛がすごいですね(笑)。

優作くんのスイングって本当にきれいじゃないですか。

(ゴルフ談義は続く……)

インタビュー後記

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大畑さんの溢れるゴルフ愛と、好奇心・探究心に圧倒されて、あっという間にお時間になってしまいました。

余談ですが、今度お互いのゴルフ部のコラボコンペをやりたいねという話になりました。

「ゴルフの前ではみんな平等」。こうやって、ゴルフを通じて人の縁が広がっていく所もゴルフの魅力のひとつですね。

この記事を読んで、ゴルフ行きたいって思う人がいてくれるといいなぁ(小並感)。

プロフィール

【ゴルフ歴】26年
【ベストスコア】83
【クラブセッティング】※2018年5月現在
1W:ブリヂストン JGR (9.5度)
FW:ブリヂストン JGR (3番、5番)
UT:ブリヂストン JGR (3番、4番)
5I〜PW:ブリヂストン JGR フォージド
ウェッジ:ブリジストン X-WEDGE フォージド (52度、58度)
パター:オデッセイ WORKS VERSA #9
ボール:スリクソン Z-STAR XV
【愛用ブランド】ブリヂストン

大畑貴文(おおはた たかふみ)

1977年生まれ、兵庫県神戸市出身。
同志社大学法学部卒業後、東証一部上場企業にて3年半の勤務後、2004年に株式会社groovesを創業、取締役に就任。現在は国内事業を統括する。