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Gridge編集部

マキロイ、悲願のマスターズ制覇!ついに生涯グランドスラムを達成。栄冠を支えた使用クラブ・ボールも併せて紹介!

16度の挑戦でこれまでの最高位は2位

 2011年の全米プロ制覇を皮切りに、その全米プロを通算2回、全米オープンと全英オープンをそれぞれ1回のメジャータイトルを獲得してきたローリー・マキロイ。だが、マスターズは過去16回出場してきても、最高位は2022年の2位止まりと、PGAツアー通算28勝・欧州ツアー18勝を誇る猛者をしてもこのタイトルとはこれまで縁がなかった。

順調な3日目までと試練の最終日

 マスターズ前に行われたザ・プレーヤーズ選手権で優勝、テキサスチルドレンズヒューストン・オープンで5位と、上がり調子で臨んだ今回のマスターズ。初日は27位タイのイーブンと好スタートとは言えない順位での発進となったが、2日目にこの日トップの6アンダーで3位タイへとジャンプアップすると、3日目にも6アンダーを記録しトップへ浮上。2位のデシャンボーに2打差をつけて最終日を迎えることとなった。
 2日目、3日目の調子を考えると、念願のマスターズ制覇が見えてきた最終日だが、この日は6バーディを記録するも1番、13番でダブルボギーを叩くなど波に乗れず1オーバーのトータル11アンダーでフィニッシュ。1位はキープしたものの、この日10バーディで6アンダーと気を吐いたジャスティン・ローズが前日の6位タイから一気に浮上しトータル11アンダーでマキロイと並ぶ1位タイでフィニッシュ。タイトルは二人によるプレーオフでの決することとなった。
 運命のプレーオフ、18番ホールを舞台に行われた1ホール目で、2打目をピンまで4.5mにつけたローズに対し、マキロイはぐっと内側の1mに寄せる。バーディパットを外したローズがパーでホールアウトした後、マキロイはしっかりとこのパットを沈め、バーディでローズを振り切った。

2014年以来のメジャー大会制覇で生涯グランドスラム達成

 2011年大会では、3日目終了時点で2位に4打差をつける単独首位で「優勝間違いなし」と言われる中、迎えた最終日になんと80を叩き、最終的に15位に沈んだ失意の記憶から11年。プレーオフでバーディパットを沈めると、パターを投げ出しグリーン上で思わず膝をつきうずくまり感動に打ち震えたマキロイ。立ちがって何度もガッツポーズをし、しばらくグリーン上から離れなかったシーンからもこの優勝の喜ぶの大きさが伝わってきたことだろう。
 2014年の全米プロ以来のメジャー優勝を果たしたマキロイは終了後のインタビューで「今日は、本当にジェットコースターのように感情が揺れ動いた日だった。プレーオフの最後のグリーン上では、11年分の、いや14年分の抑え込んでいた感情が溢れ出てしまった」と喜びを伝えた。
 これでマキロイは生涯グランドスラムを達成。ジーン・サラゼン、ベン・ホーガン、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズに続く6人目の快挙となった。

Rory McIlroy’s WITB (Whats in the Bag) 悲願のマスターズ制覇の成し遂げたマキロイの14本

[ドライバー] テーラーメイド Qi10 ツアー支給品(9度)+シャフト:フジクラ ベンタス ブラック 6X
Qi10 ドライバー(テーラーメイド公式ショップ)
[3番ウッド] テーラーメイド Qi10(15度)+シャフト:フジクラ ベンタス ブラック 8X
[5番ウッド] テーラーメイド Qi10(18度)+シャフト:フジクラ ベンタス ブラック 9X
Qi10 フェアウェイウッド(テーラーメイド公式ショップ)
[アイアン] 4番:テーラーメイド P760、5〜9番:テーラーメイド Rorsプロト+シャフト:プロジェクトX 7.0

[ウェッジ] テーラーメイド MG4クロームウェッジ (46-09、50-09、54-11、60-08)+シャフト:プロジェクトX 6.5(46、50、54)、プロジェクトX ウェッジ 6.5(60)
MG4 クローム ウェッジ(テーラーメイド公式ショップ)
[パター] テーラーメイド Spider TOUR X トゥルーパス スモールスラント
Spider TOUR X トゥルーパス スモールスラント(テーラーメイド公式ショップ)
[ボール] テーラーメイド TP5
NEW TP5 ボール(テーラーメイド公式ショップ)
*プロの使用スペックに関しては一部市販モデルとは仕様が異なる場合があります。


 マスターズを制したローリー・マキロイの使用ギアは、ドライバーから5番フェアウェイウッドまでが、テーラーメイドのQi10のヘッドにフジクラ・ベンタス ブラックの組み合わせ。ドライバーは市販品とは違うツアー支給品のようだ。
 ユーティリティは使わず、アイアンは4番から9番まで。4番は優しめのツアーアイアンとして評価の高いテーラーメイドP760を今回も使用。5番から9番まではマキロイのために作られたプロトタイプモデルのRORS PROTOとなる。組み合わせるシャフトはすべてトゥルーテンパー社のライフル・プロジェクトX 7.0となる。
 ウェッジは、テーラーメイドのMG4ウェッジで、ピッチングウェッジ代わりの46度をはじめ、50度、54度、60度の4本体制となっている。60度は、このマスターズ用に61度に寝かせてセッティングとなっている模様。シャフトは、アイアンより1クラス軽く柔らかい6.5を46度、50度、54度に使用、60度は日本未発売のプロジェクトX ウェッジ6.5となる。
 パターはテーラーメイド Spider TOUR X トゥルーパス スモールスラント。Spider TOUR Xパターのマスターズ優勝は、昨年のスコッティ・シェフラーに続き2勝目となった。
 ボールは、テーラーメイド TP5。今シーズンを前にTP5xからスイッチし、AT&Tペブルビーチプロ・アマ、ザ・プレーヤーズ選手権に続いて3勝目となった。