Gride

gettyimages/171267971
getty

初心者

Nick Jagger

100を切るために必要なマネジメントとは?

100を切ったことのないゴルファーに「100を切るなんて簡単だよ」と言っても、説得力がありませんよね。

机上の計算では、パー72のコースであれば、大叩きさえしなければ、100を切る可能性が高くなります。

仮にボギーが9個、ダブルボギーが9個でスコアは99です。

100以上のスコアを叩いたラウンドでは必ず8とか9、あるいは2桁スコアのホールがあるはずです。

つまり、大叩きのホールを極力なくせば、スコアは自然に100を切っているはずです。

大叩きをする原因は、各ホールに設定されたパーにあるのです。

パーとはご存知の通り、そのホールに設定された基準打数です。

これはハンデキャップ0のゴルファーに対する基準打数であることを理解してください。

ハンデ18の人なら、全ホールボギーでもパープレーということです。

ところが、100を切れないレベルのほとんどの人が、そのホールの基準打数を目標にしているために、いくつかのホールで大叩きをしているのです。

コースマネジメントという言葉は知っているけど……

100を切れないあなた、考えながらプレーをしていますか?

もちろん「そんなの当たり前じゃん」と答えることでしょう。

しかし、コースマネジメントいう言葉は知っているつもりでも、それを実践しているアベレージゴルファーはほとんどいないようです。

例えばパー5のティーグラウンドに立った時、ドライバーショットは漠然とフェアウェイのセンターを狙い、第2打はフェアウェイウッドでできるだけグリーンの近くまで、第3打をショートアイアンで寄せるというイメージを持っていませんか?

ところが、このレベルでそんなに上手く事が運ぶことはほとんどないことなんて、一番よく知っているのは本人でしょう。

これはコースマネジメントではなく、単に理想のイメージを思い描いているだけのことです。

400ヤード以上の長いパー4のホールであっても、第2打でなんとかグリーンに届かそうと、長いクラブを振り回せば、マグレのナイスショットもあるでしょうが、たいていはダフリ、チョロ、トップ、スライスに引っ掛けと、取り返しのつかないミスショットのオンパレードを繰り返しているはずです。

同じパー4でも長いホールもあれば、短いホールもあります。

距離的にプレッシャーがかかるホールであれば、そこはパー5と考えを切り替えて、確実にレイアップして、第3打で乗せて、2パットのボギーで上出来と、その人のレベルに合ったパーを設定するのです。

これがコースマネジメントなのです。

どれだけパーパットが打てるか

getty

目標が100切りであれば、ダブルボギー以上を叩かないようにレベルに応じたマネジメントができれば、自然に達成できるはずです。

1打くらいのミスショットでも、次打次第では十分ボギーで上がれることは、経験上わかっていると思います。

そのためには、パーオンできなくても、どれだけパーパットを打てる機会があるかというのが、スコアメイクのポイントになります。

100を切れないレベルであれば、パーオンできるのは18ホール中1~2ホールではないでしょうか。

仮にパーオンしても、ほとんどがロングパットの距離に乗っていることでしょう。

そんな時「久々のバーディーチャンス!」と意気込む気持ちはわからないでもないですが、普段からロングパットの練習の機会がない月イチゴルファーが、朝の短時間の練習グリーンだけで、その距離感が出せるでしょうか。

狙いにいったために、下手をすれば、3~4パットになりかねません。

そうならないためにも、パーオンできなくても、アプローチショットが比較的簡単なエリアに運んだほうが、パーパットはやさしくなるケースが増えて、スコアもまとまってきます。

なぜミスを2度続けてしまうのか

getty

トリプルボギー以上を叩いてしまうパターンにはいろいろありますが、まずはOB、池ポチャ、1ペナ(ペナルティ)など実際に打ってはいない打数が加算されるケースと、ミスショットが2回続けて出た時があります。

こんな場面を想像してください。

ドライバーショットがチョロ、フェアウェイにも届いてはいません。スプーン(3番ウッド)1本持って、ボールの位置まで走っていく自分の姿を。

それをカートから仲間たちが笑いながら、あなたのショットを見ています。

息を切らせながら、スプーンを強振、結果は見えていますよね。

次のショットも頭に血が上った状態で、持っているスプーンを振り回す。これではスコアは雪だるま式に増えていくはずです。

また、林の中から、グリーン方向のわずかな空間を狙ってギャンブルショット、結果はキンコンカンと、さらにボールは林の中へ。

これらはミスをした1打を取り返そうと、リスクの大きいリカバリーショットを試みた結果、余計な打数を増やしていくというパターンです。

これはゴルファーの誰もが持つ、少しでもグリーンに近づけたいという前進本能が引き起こしているのです。

冷静になって振り返ると、アイアンを持てばよかった、真横に出せばよかったと思うばかりで、スコアを記入する時に初めて取り返しのつかないプレーをしたと気付くのです。

ゴルフは2度続けてミスをしてはいけないゲームと考えると、リスキーなショットを2回続けて打たないというのが鉄則です。

1度ミスをして、同じような場所から打つならば、次は必ずミスの少ない得意クラブに持ち替えるべきです。

そのためにも予備のクラブを必ず持っていくことです。

ミスを2回続けなければ、意外にボギーで済むホールもあるはずです。