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野村タケオ

ゴルフマン【第50話】上がってナンボ

木曜日のお楽しみ、ゴルフマンもついに第50話です!

見栄とか捨てて、スマートにラウンドしたいもんですな〜。

【第50話】上がってナンボ

ゴルフには「上がってナンボ」という言葉があります。

どんな内容のショットだろうが、カップインしたスコアがすべてってことですな。

僕たちアマチュアはそうそう完璧なショットなんて打てないわけで、パーを取れたとしてもフェアウェイど真ん中のティショットから、アイアンで3メートルくらいにオンして、バーディ逃しのパー! なんてことはほとんどない。

パーはパーなんだから、薄い当たりやトップで結果オーライになったとしても、パーの価値は変わらないのです。

でもね、人って見栄とか願望とかいろいろあるじゃないっすか。

やっぱできれば納得のいったショットで良いスコアを出したいし、他のプレーヤーの前で良いショットを見せたい。

ドライバーだって飛ばしたいし、アプローチだってキュキュっと止めたくなるもんです。

そこまでの実力はなくても、理想だけは高かったりね。

他人の目なんか気にせず、我が道を行くゴルフができれば意外と良いスコアになったりするもんです。

しかし、やっぱ他人の目は気になるもので、それがライバルだったりすると余計に気になっちゃうもの。

ライバルよりは飛ばしたいし、良いスコアで上がりたいじゃないですか。

270ヤードとかの短いパー4なんかだと、けっこう狭く作ってあるホールが多かったりして、ドライバーで打つと大ケガになることも多い。

上手い人はそういうホールはシッカリと安全にティーショットを刻んで、そこから得意のクラブできっちりと2オンしてくる。

でもね、ライバルの手前、ドーンとドライバーでぶっ飛ばして「あれ〜もうちょっとで1オンしそうだったじゃ~ん」なんて言いたくなるもんです。

仮にかしこく刻んでいこうと思っても、「おいおい刻みかよ〜情けないね〜」とか「あれ〜ヘッド小さいんじゃないの〜」なんてプレッシャーを掛けてくるんですよ。

そこで、そのプレッシャーに負けずに、シッカリと刻み、パーを取ればカッコ良いわけ。

でもそれが難しいんだよね〜。

でね、一番悲しいのが、せっかく頭を使って、しかもライバルのプレッシャーにも耐えて短いクラブを持ってティーショットしたのに、そのショットをミスした時・・・。

大ダフリしたり、時にはOB打ったり・・・。

この時ほど後悔することはないですね。

どうせミスするならドライバーを振りちぎればよかった〜って思っちゃう。

ま、そんな風に思ってる時点でまだまだ心の修行が足りないんだろうね。

ゴルフはメンタルやね〜。