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野村タケオ
ゴルフマン【第116話】言いわけ
木曜日のお楽しみゴルフマンの第116話です。
言いわけをしないゴルフをしたいもんです。
目次
【第116話】言いわけ
ラウンド前の練習場ってのはいろいろな言いわけが飛び交っています。
特に仲間内で争ってる人たちや、コンペなんかの場合だととにかく言いわけの応酬。
一番多いパターンが「昨日飲み過ぎてまだ酒が残ってる」ってやつ。
あと「2時まで飲んでた」とかね。
とにかく前夜に酒を飲んでて睡眠不足なので、今日のゴルフはヤバイよってことを言いたいわけです。
それで相手を油断させようって作戦であると同時に、自分への言いわけでもあるわけですよ。
ミスショットを打つたびに「あ~体がまだ寝てるわ~」とか言ったりしてね。
まぁ、本当に遅くまで飲んでて調子が悪かったとしても、自業自得なわけですけどね。
そして次に多いパターンが「腰が痛い」とか「膝が痛い」なんていう、どっか痛めてるアピール。
ショットのたびに「イテテテ」なんてね。
これは本当に痛いんでしょうけど、ゴルフができるくらいなんだからそこまでひどいわけじゃない。
だいたい練習場では痛がっていても、ラウンド中はあまり痛がらない人が多いんだよね。
で、ミスショットしたときだけ痛がるみたいな(笑)。
そしてもう一つのパターンが「このクラブ今日が初打ちなんだよね~」ってやつ。
特にドライバーが新しいってのがよくあるパターン。
いいショットが出たときには「こりゃ合ってるわ~」なんて言ってるんですが、ミスショットが出た時は「やっぱ初打ちじゃダメだな~」なんてね。
初打ちとか言ってる割にはヘッドに打球痕が着いてたりして、もうけっこう打ち込んでるやん! ってのがバレバレだったり。
しかし練習場でペリペリとグリップのビニールを剥がしている強者もいたりして。
いろんなパターンの言いわけがあるわけですが、なかには、二日酔いでヘロヘロなうえに、腰や肘は痛い、そのうえ初めて使うクラブを持っているという、言いわけのトリプルボギーみたいなすごい人もいます。
そういう人は毎ラウンド同じようなことを言っているわけで、周りの人も「また言ってるよ」って思っているんですよね。
もしそれが本当だったら、まともにゴルフできる状態ではないと思うんですが、そういう人って意外といいスコアでラウンドしてきたりするんですよ。
やっぱ、自分に「こういう状態だから悪いスコアでも仕方がない」って暗示をかけて、気楽な気持ちでラウンドしてるのが良いのかな?
体調万全でクラブのセッティングもバッチリでもスコアボロボロみたいなこともあるもんね。
次のラウンドは僕もちょっと寝不足で行ってみようと思います。