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http://golfweek.com/2017/12/01/justin-thomas-whiffs-on-left-handed-shot-and-hits-rock/

プロゴルファー

こせきよういち

ルールだから、あるがままにエイッ!~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#50

先週の米ツアー競技「ヒーロー・ワールドチャレンジ」(非フェデックスカップ・ポイント競技)。

久しぶりの競技復帰に世界中が注目したタイガー・ウッズは予想を上回る復活ぶりで、多くのファンがひと安心。

来年はメジャーを中心に、タイガーのパワフルなプレーがたくさん見られそうです。

ところで、今大会は日本でも4日間テレビで生中継されましたが、そのなかでちょっと面白いシーンがありました。

ジャスティン・トーマスがこぶし大の石に寄り添うようにして止まったボールを、左打ちでショットしたシーンです。

なんであんな打ち方をすることになったのか。振り返ってみましょう。

ジャスティン・トーマスのボールは石に寄り添って

問題のシーンは大会2日目の15番ホール、フェアウェイ右サイドのウェイスト・エリア(荒地)で起きました。

ウェイスト・エリアはハザードではなく、スルーザグリーンなので、ルースインペディメントである石は、ルール上は取り除くことができます。

ただし、取り除いたことでボールが動いた場合は1打のペナルティで、ボールはリプレースしなければなりません。

ジャスティン・トーマスのボールは、まさにその状態だったのです。

さらに悪いことに、右打ちでは石が邪魔で、ボールを上手く打てそうにありません。

トーマスはどうしようか迷いに迷ったようですが、最後は仕方なく左打ちでショット。

しかし、結果は……。

上記の動画をご覧ください。

ビル・ハースのボールは低木に挟まる

2年前のこの大会では、ビル・ハースが同じくウェイスト・エリアで、厄介なところにボールが挟まるシーンがありました。

ハースのボールは小さな低木の幹の間にすっぽりと挟まっていたのです。

この場合相手は自然物ですから、プレーヤーは1罰打の付加でアンプレヤブルとするほかに、救済の措置はありません。

そこで、ハースが選んだプレーは……。

上記、動画をご覧ください。

大きなバンカー内にポツンとひとつ落ちてた松ぼっくりに

最後は、トーマスと同じく、ルースインペディメントに寄り添うようにして止まったボールのプレーです。

このトラブルは昨年11月のエミレーツ・オーストラリアン・オープンで起きました。

残念なことに、こちらのボールはバンカー内。つまりハザード内なので、ルースインペディメントの松ぼっくり(それにしても、でかい!)は、動かすことも、触ることもできません(違反したときは2打罰)。

で、プレーヤーのジェイク・マクロードは仕方なく、ドカンと一発!

ゴルフは自然が相手、自然物に対してはあるがままでプレーするのが基本。

とはいっても、選りによってこんな、救済のないところに止まらなくても……。

プレーヤーの胸の内がよく伝わる動画でした。