80切りが見えてきたら「シングルプレイヤー」を目指そう!

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ゴルフを始めたばかりの初心者のときは、「1つでもパーを取ること」「ダブルボギー以上を叩かないこと」など、それぞれの目標を持ってラウンドしていた人も多いと思います。

練習を重ね、ラウンドに慣れていくと、スコアも段々とまとまり始め、100が切れたり、平均的に90台で上がってこれたりと、腕前が上達していきます。

ゴルフのスコアを良くするためには、スイングの正確さだけではなく、各ホールにおける、攻略の仕方、考え方なども重要です。それを駆使し、“80切り”が見えてきた人は、「シングルプレイヤー」を目標にしてみませんか?

シングルプレイヤーとは?

シングルプレイヤーとは?

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そもそも、「シングルプレイヤー」とはなんなのでしょうか?

ゴルフには、ゴルファーの技量を計る尺度として、「ハンディキャップ制度」があります。

このハンディキャップ制度により、経験年数も年齢も身長も性別も違う個人個人が、同じ土俵上で競い合うことが可能になります。

例えば、ハンディキャップ18の人が、95でラウンドをしたとします。また、ハンディキャップ25の人が、100でラウンドをしたとします。

ゴルフの勝ち負けというのは、基本打数が少ない人のほうが勝つ競技ですので(ストロークプレーの場合)、打数だけを見ると、95で回った人のほうが勝ったように見えます。

しかし、勝負をする際は、事前に持っているハンディキャップを、上がった打数から引いた数字で競いますので、95-18=77となるのに対して、100-25=75ということで、ハンディキャップ25の人のほうに軍配が上がります。

このハンディキャップは、上手い人ほど少ない数字がつけられ、その数字が9以下になった人のことを、「シングルプレイヤー」(またはシングルハンデ)と呼ぶのです。

このシングルプレイヤーに、一朝一夕の練習でなることは難しいです。シングルになろうと努力を重ねたにも関わらず、叶わずゴルフクラブを置いてしまったという人も少なくありません。

しかし、いま100切り、90切りに悩んでいる人でも、シングルプレイヤーになることは決して夢ではありません。シングルプレイヤーになることを目標に、日々の練習のポイントやコツを探ってみましょう!

ハンディキャップの取得の仕方は? 2種類のハンディキャップ

ハンディキャップの取得の仕方は? 2種類のハンディキャップ

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このハンディキャップ、もともとの目的は、「すべてのゴルファーが楽しめるように」というもので適用され始め、いまやその人の実力の証明になるものとなりました。

ハンディキャップには2種類存在し、1つが「オフィシャルハンディキャップ」、もう1つが「プライベートハンディキャップ」です。

「オフィシャルハンディキャップ」とは、「オフィシャル=公式」の名の通り、日本ゴルフ協会の発行する「JGA/USGAハンディキャップインデックス」のことです。これは、国内唯一のオフィシャルハンディと言われています。

USGAの名が入っているとおり、2014年からハンディキャップ取得の際には、USGAの基準で精査され、世界を基準としたハンディキャップシステムとなりました。

さらに2020年からは、少しずつ違う点があった世界で適用されていた6つのオフィシャルハンディキャップ基準をすべて統一化し、「ワールドハンディキャップシステム」としました。これにより、世界で統一されたハンディキャップを持てるようになりました。

オフィシャルハンディキャップを取得するには、所属するクラブや団体を「ホーム」として定める必要があります。

ゴルフ連盟や、各都道府県の競技団体に所属する方法もありますが、個人または法人の登録人としてJGA所属クラブのゴルフ場のゴルフ会員権を購入し、スコアカードを提出することで取得する方法が一般的です。

クラブによって、JGAに所属していないクラブもありますので、購入の際には予算や使い勝手も合わせて、詳しい人や業者とよく相談してから決めると良いでしょう。

また、ホームコースを持たなくてもインターネットのゴルフ場予約システム、楽天GORAやGDOでは、プレーしたゴルフ場のスコアを入力することでオフィシャルハンディキャップを得られるサービスもあるので、そちらもお手軽に利用できます。

もう一つのハンディキャップの種類である「プライベートハンディキャップ」は、主にプライベートコンペなどで用いられるハンディキャップで、「略式ハンディ」とも呼ばれます。

正式に認められたオフィシャルハンディキャップとは違い、プライベートハンディキャップは、そのゴルフ場、もしくはそのコンペのみで使用される、限定的なハンディキャップです。

一般的にペリア式やダブルペリア式を用い、隠しホールを設定し、その日のハンディキャップを決め、成績に使用します。

ゴルフクラブ内でのみ用いられる「クラブハンディキャップ」もプライベートハンディキャップの一部で、公式競技などには用いることはできません。

今回ご紹介している「シングルプレイヤー」は、オフィシャルハンディキャップの取得者で、ハンディキャップが9(9.9)以下の人を指しています。

ハンディキャップ別にゴルファーを詳しく解説

ハンディキャップ別にゴルファーを詳しく解説

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ハンディキャップが9以下の人を「シングルプレイヤー」とご紹介しましたが、その他にもアマチュアプレイヤーはハンディキャップのレベルごとに、「○○プレイヤー」と呼ばれています。あなたは何プレイヤーに当てはまりますか?

・アベレージプレイヤー

ハンディキャップ18〜10の人たち。割合的にはゴルファーの30%程度を占めています。初心者ゴルファーにとって、最初の目標になる人たちです。

スコア的には平均100前後のゴルファーです。平均が100前後ですので、スコアの幅としては、90〜110前後であると言えるでしょう。

平均スコアが140前後と言われている、ゴルフを初めて1年未満の人たちと比べると、安定して問題なくラウンドができます。

しかし、ボギーやパーだけでなく、たまにダブルボギーやトリプルボギーを叩いたり、それ以上を叩いてしまうホールが1ラウンドに何箇所か存在します。

初心者がアベレージゴルファーになるためには、1つ1つのスイングの動きを理解し、安定したスイングを身に付け、アプローチやパターなどのミスを減らしていく必要があるでしょう。

最初はわからなかったゴルフのルールも少しずつ覚えることが、アベレージゴルファーへの第一歩となります。

・シングルプレイヤー(片手シングル)

シングルプレイヤーについてはさきほど上でご紹介しましたが、その中でも、「片手シングル」と呼ばれる人たちが存在します。

片手シングルとは、片手の指の数で収まる、5〜1のハンディキャップを持っている人たちのことです。

片手シングルともなると、スコアではほぼ80以下くらいで回ってくる人たちですので、技術的にはただアマチュアというよりも、トップアマと呼ばれるにふさわしい人たちです。

9〜6のハンディキャップを持っている「シングルプレイヤー」になるだけでも大変なことですので、それをさらに片手シングルになろうとするには、相当な努力が必要です。

また、スコアや技術だけではなく、ゴルファーとしてのマナーやルールにも精通した人が片手シングルとして認められ、同じシングルプレイヤーから見ても、「上手い」と感じるほどのレベルの人たちなのです。

・スクラッチプレイヤー

片手シングルのさらに上も存在します。

その人たちを「スクラッチプレイヤー」と呼びます。スクラッチとはハンディキャップがない状態を指すもので、彼らのハンディキャップは、なんと0なのです。

ちなみにシングルプレイヤーは、日本のゴルファーの5〜7%と言われていますが、スクラッチプレイヤーに至っては、1%を割っていて、その数500人以下と言われています。

初心者ゴルファーにとっては、ここまで来ると雲の上の存在に感じられてしまいますよね。

スクラッチプレイヤーにまでなると、飛距離や技術もプロゴルファー並の領域で、一緒にラウンドする機会があれば、それはとても幸運なことと言えます。

スクラッチプレイヤーの年間ラウンド数は約150日と言われており、2日に1回はラウンドをしている計算になります。

それだけの体力や経済的にも許された人たちで、日々絶えずゴルフのことを考え続けている人たちが到達できる高みとも言えるでしょう。

自分のスイングを客観的に見ることがシングルプレイヤーへの第一歩

自分のスイングを客観的に見ることがシングルプレイヤーへの第一歩

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日々スイングの練習をしていて、自分がイメージして振っているつもりのスイングと、自分の実際しているスイングが、全然違っていた! とショックを受けたことはありませんか?

シングルプレイヤーと呼ばれる人たちは、自分のスイングを見て、イメージ通りにできているかどうかを客観的に見ることにとても長けています。

また、シングルプレイヤー=上手いという世間の認識通りに、自分を「上手い人」であると、慢心してしまうこともありません。

自分自身の苦手なことにきちんと目を向けて、苦手をなくすにはどうしたら良いか、日々考え続けているのです。

「バンカーが苦手だから、バンカーには入れません」

これも、立派なマネジメントです。

しかし、いざボールがバンカーに入ってしまったときに、バンカーからボールを出す技術がないと、そこで1打も2打も余計に叩いてしまうことにもなりかねません。

苦手を回避したマネジメントをすることも一つですが、その苦手をしなければならなくなったときに、きちんと対応できること。これも、シングルプレイヤーに必要な要素です。

シングルプレイヤーになるためには毎日練習が必要?

シングルプレイヤーになるためには毎日練習が必要?

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スクラッチプレイヤーや片手シングルになることはさらなる目標に置いておくとしても、ハンディキャップ9のシングルプレイヤーを目指すにも、トライ&エラーを繰り返し、練習をすることが必要です。

しかし、シングルプレイヤーになるためには、毎日練習が必要なのでしょうか? 仕事もあるし、そんな時間捻出できないかも……と、尻込みしてしまう人もいるかもしれません。

シングルプレイヤーになるためには、理想的なスイングを毎日練習できることが一番ですが、そうでない人は、週に2〜3回でも練習場に通い、効率よくポイントを絞った練習をするようにすると良いでしょう。

シングルプレイヤーに必要なのは、大きく2つで、「狙った場所へ打つ技術」と、「危機を回避できる技術」です。

得意なクラブを用いて、練習場でボールを飛ばすことは、気持ち良いことでしょう。しかし、自分の苦手なポイントを克服していくことも大切です。

ゴルフには、アンラッキーで望まない場所にボールが位置してしまうことも多々あります。苦手を苦手のまま放置しておけば、そのような状況の時に大叩きをしてしまうかもしれません。

同じ1時間を練習に使うのであれば、創意工夫しながら、苦手克服に7割、得意を伸ばすことに3割など、配分を持つことで、大きく向上していくでしょう。言うなれば、「量より質」が大切と言えます。

また、アプローチやパターなどのショートゲームの技術もシングルプレイヤーになる上で欠かせません。

こちらは、日々の練習はもちろんですが、ラウンド数といった実地の経験もある程度必要になるでしょう。

シングルプレイヤーは毎日〇〇している!?

シングルプレイヤーは毎日〇〇している!?

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上記で、シングルプレイヤーでも、毎日練習する必要もない、という風にお伝えしました。しかし、練習でなく、シングルプレイヤーが毎日していることがあります!

それは、「ゴルフのことを考えて行動」することです。

シングルプレーヤーの方のほとんどは、ゴルフに関係のない仕事について、ゴルフ以外の、同じくらい大切な用事に囲まれて日々を暮らしています。プロ並みに練習をしてラウンドをしているシングルプレイヤーの方も中にはいますが、ごく少数です。

そういった環境もあり、毎日練習場へ行く時間やお金を捻出できない人がいます。

しかし、そのような事情のあるシングルプレイヤーの方は、量より質の練習に加え、練習以外の時間でも、隙間時間でできること、自宅や出先でもゴルフに関してできることを日々探求しながら過ごしています。

練習場だけでなく、ボールを打たずに素振りをすることも、自分の苦手を克服する糧になります。最近はYouTubeなどでたくさんのゴルフに関する動画が上がっていますので、それを観てイメージトレーニングをするのも1つです。

どうやったらゴルフが上手くなるか? 考え方なのか、技術なのか、ポイントは個人個人で様々ですが、毎日ゴルフのことを考えて行動すること、それがシングルプレイヤーへ近づく道筋です。

シングルプレイヤーがプレー中に必要な心構えとは?

シングルプレイヤーがプレー中に必要な心構えとは?

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これはシングルプレイヤーに限らず、上達を望むすべてのゴルファーに共通する心構えですが、プレー中には、「心に余裕を持つ」ことが大切です。

ゴルフは1打1打で順位が大きく変わる可能性があるスポーツです。

特に、シングルプレイヤー同士など、同じくらいのレベルの人たちが大会で競う場合などは、小さなミスも許されません。2秒程度と言われているショットの際には、とてつもない集中力が必要になります。

しかし、「この1打を必ずグリーンに乗せなければならない」「このティーショットは必ず270ヤード飛ばした先のフェアウェイに置かなければいけない」など、気持ちが入り過ぎることによって、自分にプレッシャーをかけてしまっては、逆効果になりかねません。

気持ちが強くなり過ぎて、身体にバキバキと力が入り、その力がスイングに影響してしまい、ミスショットにつながらないとも言い切れないのです。

大事な場面でOBやペナルティゾーンに打ち込んでしまい、気持ちが折れてしまうということもあり得ます。

そうならないためにも、心に余裕を持って、自分にプレッシャーをかけないようにプレーをする心構えを持ちましょう。

練習通りのことが本番で発揮できなかったとしても、「今日はこういう日」と、のんびり割り切ることをしてみてください。

シングルプレイヤーになるためのスコアの簡単な考え方

シングルプレイヤーになるためのスコアの簡単な考え方

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シングルプレイヤーになるためには、統計的には85を切るスコアで平均的に上がり、ときには70台を記録することも必須となります。

そんなこと無理! と、まだ70台を経験したことのない人は思うかもしれません。

けれど、考え方を変えてみてください。

例えば、パー72のコースなら、1ラウンドで+7を打っても、80を切ることができるのです。

前半で3つボギーを叩いてしまっても、後半でまだ4つ叩いても良いのです。どこかでバーディを取ることができれば、もっと叩いてしまっても、80が切れる可能性だってありますよね。

この考え方は、上でご紹介したプレー中に必要な心構えに通じる考え方でもあります。

シングルプレイヤーを目指すことで、距離の長いミドルホール(パー4)や、戦略が必要な難関ホールで、無理にバーディやパーを取りにいって、ミスショットで大叩きを喫してしまったという経験をした人もいると思います。

ボギーを7つ叩くことができると考えれば、無理をしてミスをすると失敗につながるようなホールで無理をせず、「ここはボギーで良い」と考えることで、大叩きを回避することができます。

3ホールごとに区切りをつけて、その3ホールの中で1回はボギーを叩いても大丈夫、などと決めてみるのも良いかもしれません。

自分の得意な距離を残す“逆算”をしてみよう

自分の得意な距離を残す“逆算”をしてみよう

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シングルプレイヤーを目指すような人たちであれば、ティーイングエリアに立ってホール全体を見渡した時に、ドライバーでどこへボールを置くべきか? また、ピンの位置を見て、グリーンに乗せていくべきか? それともわざとグリーンの手前に刻んで、アプローチをするべきか? などと戦略を立てています。

初心者や、それを超えた中級者であっても、その時々のショットで、ボールの落ちどころから、どこを狙おうか考えていると思います。

最初から戦略を立てるのではなく、「とりあえず」ショットをして、そこから考えるという、「その場しのぎ」であり、「後手に回ったゴルフ」をしているとも言えます。

シングルプレイヤーは、そのホールを「確実に」バーディまたはパーで上がるために、1打目をどこに置くべきかから、すべてを計算していきます。

ピンの位置やグリーン周辺のハザードなどから、パーオンさせず、ボギーオン1パットを狙う必要のあるホールも出てきます。

そのアプローチの距離も、「グリーンに近ければ近いだけ良い」ではなく、自分の得意な距離をわざと残して、その1打を信じて、ピンを狙ったショットを打っていきます。

1打1打をどこに乗せていくか、ピンから逆算をするコースマネジメントを身に付けることは、スコアアップにつながっていきます。

これは、練習場でなくても、コースレイアウトを見てパターンを考えるなど、自宅や移動中でもできる練習方法とも言えますね。

ミスしても大丈夫! 大切なのはそのあとのリカバリー

ミスしても大丈夫! 大切なのはそのあとのリカバリー

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シングルプレイヤーと言えども、すべてが完璧とは言えません。ミスショットが出る時もあります。

特にプレーをする日の天候や風向き、強さなどは選ぶことができませんので、そういったものに左右されてしまう可能性も多々あります。また、ボールが斜面などに当たって、不運なことにキックが悪かった場合、バンカーや、ライの悪い場所から次のショットを打たなければならないこともあります。

ミスが出るのは仕方ないと構えて、大切なのは、そのあとのリカバリーです。

通常よりも打ちづらい、悪い場所にボールが位置してしまった場合でも、次の1打で上手くショットをしてパーやボギーで上がることができれば、そのミスをカバーすることができます。

初心者ゴルファーの方は、練習場に行って、フルショットの練習を良くしているかもしれません。しかし、そのうちのどれくらいを、ハーフショットや10ヤードくらいのアプローチの時間に割いているでしょうか?

そのようなショットが、ミスをリカバリーしてくれます。ショットそのものや、クラブの使い分けで、狙ったボールが出せるよう、シングルプレイヤーの人たちは、技術を磨いています。

まとめ

まとめ

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シングルプレイヤーになることは、簡単とはとても言えません。

けれど、毎日ゴルフのことを考え、自分に合った質の高い練習をすることで、夢のまま終わるということはありません。

いまの自分の環境から、どのように取り組めるのか? まずはそれを考えてみることで、シングルプレイヤーへの道が開かれるのではないでしょうか。
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