歴史に名を残したあの人たちもゴルフに夢中だった!〜前編〜

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知っておくと19番ホールできっと役立つゴルフ・トリビア。

第5回目はゴルフ・フリークな歴史上の著名人たち。

ゴルフに憑かれると政治家も作家も学者も皆、肩書を忘れて夢中になります。

それぞれ著名人たちの名言も合わせて紹介しましょう。

日英関係に大きな足跡を残したアーサー・バルフォア元首相

日英関係に大きな足跡を残したアーサー・バルフォア元首相

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政治家はゴルフが大好きです。

日本の元首相もアメリカ合衆国の元大統領もゴルフが大好きでしたが、チラッと見た限りではおよそゴルフとは呼べないほどお粗末でした。

あれでは首相、大統領という経歴を残せてもゴルフの名言までは残せませんね。

さて、英国の歴代首相の中には、その熱狂ぶりで知られる政治家が多くいます。さすが、ゴルフ発祥のお国柄。

もっとも有名なのが1902〜1905年まで首相を務めた初代バルフォア伯爵、アーサー・バルフォア氏(1848〜1930年:以下敬称略)。

当時の日英関係にも大きな影響力を発した政治家で、その業績には賛否両論あるものの気骨ある政治家だったことは間違いありません。

その気骨はゴルフにも表れていました。

ゴルフを蔑むイングランドで堂々のプレーを披露

ゴルフを蔑むイングランドで堂々のプレーを披露

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バルフォアがまだ若き政治家だった頃、スコットランドとイングランドの仲は今以上に険悪な雰囲気。

ゴルフもスコットランドの国技だけにイングランドは「スコッチ・クローケ」と蔑(さげす)み、イングランドにわずかに存在していたゴルフ場では嫌がらせが横行していました。

ちなみにクローケとは当時、女性が木製クラブでボールを転がすゲームのこと。

そんな状況下、スコットランド出身のバルフォアはゴルフをもっとも毛嫌いするイングランド人が多く住むブラックヒースで、堂々とプレー。

その気骨にイングランド人も敬服、次第にイングランドでもゴルフが浸透していきます。

さらに首相就任後もゴルフに励み、イングランド人にゴルフの面白さを啓蒙しようと執筆し本も出版、それらの功績と名声によって1894年にはR&Aのキャプテンに選ばれました。

バルフォアのゴルフに関する名言は多々ありますが、もっとも知られているのがこれ。

「筋肉と頭脳がかくも融合されたゲームは他にない。私にとって重要なものは食事、睡眠、ゴルフである」

ダーウィンの孫は伝説のゴルフジャーナリスト

ダーウィンの孫は伝説のゴルフジャーナリスト

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「種の起源」の著者といえばイングランド出身のチャールズ・ダーウィン。

彼が唱えた進化論は科学から哲学、宗教まで巻き込んで大論争となりましたが、現在は進化生物学の基盤となっています。

と言っても、チャールズ・ダーウィンがゴルフをしていた、という話ではありません。

ゴルフをしていたのはその孫、バーナード・ダーウィン氏です(1876〜1961年:以下敬称略)。

チャールズの息子で自然科学者のフランシスとその妻、エイミーの間に生まれた子供で、ケンブリッジ大学卒業後は弁護士として活動していました。

弁護士のままであったなら、ダーウィンの単なる孫で終わっていたでしょう。

しかし、ケンブリッジ大学でゴルフに夢中になったことから、彼は彼としての人生を切り開きます。

まずはアマチュアゴルファーとしての経験を活かしたゴルフ・ジャーナリストとしての活動。

英国紙タイムズに掲載したコラムはゴルフを題材とした世界初の連載となり、1908年から46年間続きました。

その間、ボビー・ジョーンズとの共著を始め、ゴルフ関連の著書を数多く出版しています。

また、アマチュアとしての実績も豊富。

全英アマチュア選手権準決勝に進むこと2回、1923年の第1回英米アマチュア対抗戦ウォーカーカップのキャプテンを務めたこともあります。

ゴルフ評論家やコラムニストにとっては、まさに殿上人(てんじょうびと)。

残念ながら翻訳本は1冊も出版されていませんが、同じゴルフを記事にする端くれとしてその名は覚えておくべき人物です。

バーナードの名言はこれ。

「ゴルフほどプレーヤーの性質が現れるものはない。しかもゴルフでは、それが最善と最悪の形で現れるのだ」

ゴルフに関する蔵書も膨大な量だったスティーヴンソン

ゴルフに関する蔵書も膨大な量だったスティーヴンソン

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子供の頃はドキドキ、大人になってからはハラハラ。

そんな小説を世に送り出したのがスコットランド出身のロバート・L・スティーヴンソン氏(1850〜1894年:以下敬称略)。

ご存じ、『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』などの作者ですね。

若くして永逝しましたが、存命中で健康な時期はオナラブル・カンパニー・オブ・エディンバラ・ゴルファーズ(現在のミュアフィールド・ゴルフクラブ)に在籍、異常なほどゴルフに熱中していたと伝えられています。

スティーブンソンの経歴を見ると、確かに熱中すると異常なほどの行動に出ることが伺えます。

肺に持病を持っていたのにアメリカまで人妻(後にスティーブンソンの妻になったファニー)を追いかけたり、出版社の依頼で南太平洋航海記を執筆するとそのままサモア諸島の小島に移住したり。

ゴルフ蔵書も異常な量で、死後、R&A図書室に寄贈された中にはゴルフに関する貴重な古書も含まれていました。

「あらゆる人を喜ばせることはできない。批判を気にするな。人の決めた基準に従うな」など、数々の名言を残したスティーブンソン。

ゴルフに関した名言がこれ。

「ルールによってプレーする者はいつまでも単なる平凡なプレーヤー以上になれない。われわれはゴルフをもっとも高貴で神聖な精神でプレーしなければならない。いつかはそれが最上なプレー法であることを悟るだろう。なぜなら、いかなる厳正なルールも、たとえその理由が太陽のごとく明白であっても、しょせんは文字で書かれた説明にすぎないのだ」

著名人を集めたら英国の人ばかりになってしまいました。

でも有名な英国人だからゴルフをするのは当たり前、と思うのは早計。ゴルフに夢中になった著名なアメリカ人や日本人もいっぱいいます。

次回は野球の神様ベーブ・ルースや従順ならざる唯一の日本人と言われた白洲次郎などを紹介しますね。
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