出るか?500ヤードドライブ~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#198
期待の一番手はもちろんデシャンボー
舞台のカパルア・プランテーションコースは打ち下ろしのホールが多いうえに、フェアウェイは硬く、そして広いため、飛距離が出やすいのです。
大会のロンゲスト・ドライブの最近の記録を見ると、昨年はラント・グリフィンの429ヤードを筆頭に5選手、一昨年はジョン・ラームの421ヤードを筆頭に12選手が、400ヤード台をマークしています。
飛距離でツアーを席巻しつつあるブライソン・デシャンボーですが、昨年は欠場。一昨年は肉体改造前で、ここでの記録は386ヤード止まりでした。
しかし、今年は違います。
このオフは、他の多くの選手がのんびりと休暇をとる中、彼は筋トレに励み、2019年の世界ドラコン選手権優勝者=カイル・バークシャーと一緒に飛距離アップに取り組む日々を送っていたようです。
目指すは、ボール初速が平均207~210マイル/時(約92.5~93.9メートル/秒)。ちなみに、彼はトーナメントでまだ200マイル台を記録していません。
そのかつてない初速で弾き出されたボールは、カパルアのファアウェイをどこまで飛んで、転がるのでしょう。
同コースでは、公式ではデービス・ラブIIIが2004年大会において、18番ホールで476ヤードを記録。
非公式ではタイガー・ウッズが2002年大会に、やはり18番ホールで498ヤード飛ばしたとされています。
ダスティン・ジョンソンにも可能性
500ヤードドライブの可能性があるのは、もちろんデシャンボーだけではありません。
今大会の優勝候補筆頭で、飛ばし屋でもあるダスティン・ジョンソンは、2018年大会で430ヤードをマーク。ハドソン・スワッフォードと並んで、同年大会のロンゲスト・ドライブ1位になっています。
その430ヤードドライブを放ったときの模様が、上掲のYouTube動画。
12番パー4のティショットは、あわやアルバトロス! という驚きの一打でした。
さて今回は、どんな劇的ドライビングを見せてくれるのでしょう。
500ヤードドライブ候補は他にも
破格のロングドライブが期待される選手はまだまだいます。
そのひとりが、今年用具・ウェア契約を一新したジョン・ラーム(写真右)です。新しく手にしたキャロウェイのドライバーやボールとのマッチングはいかに。
ツアーの今後を占ううえからも注目されます。
もうひとり、昨年暮れにボール初速206マイル/時(約92.1メートル/秒)、キャリー383ヤードを測定した一打をSNSにシェア(下掲のツイッター動画)したトニー・フィナウ(写真左)。
彼にも、500ヤードドライブをやってのける力はありそう。
年明け早々、ビッグなドライビングのニュースが届くことを期待しましょう。
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こせきよういち
かれこれ30年もフリーランスのライター稼業をやっています。活動のフィールドはゴルフ雑誌がメインですが、ゴーストライターとして単行本を執筆したり、某出版社の運営を手伝ったり、テレビ・ラジオのスポーツ番組の構成を手掛けたり……。昨年(2016年)はトランプ大統領をテーマにした単行本の一部執筆もしました(笑)。でも、目下一番忙しいのは、日々SNSにアップしているゴルフ関連の話題を収集する作業かな。ゴルフ界、スポーツ界がもっと元気になれるように、との視点から有益な、あるいは面白い情報を集め、発信しています。
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