『TSi2 ドライバー』は新素材で平均距離を伸ばす!
『TSi2 ドライバー』は、タイトリストが2020年11月13日に発売したクラブです。
“PURE DISTANCE. 高い許容性が生み出すストレート弾道”というコピーのドライバーです。
【試打クラブスペック】
ヘッド素材 チタン合金鋳造
フェース ATI 425 チタン合金
ヘッド体積 460cc
シャフト TSP110 50(S)
ロフト 10度(9度、特注で11度もあり)
長さ 45.5インチ
ライ角 58.5度
価格(税別) 7万5000円
『TSi2 ドライバー』は、タイトリストがツアーからの要求を具現化させた新しいドライバーです。
世界一のツアーである米ツアーで、タイトリストは複数の部門で使用率1位を維持しています。しかし、個人的な感想ですが、世界ランキングの上位10人の中で、タイトリストのドライバーを使用しているプレーヤーは、J・トーマス、W・シンプソン、P・カントレーだけで、勝者の使用ドライバーとしての実績には、少し物足りなさを感じていました(2020年11月23日時点)。
ロマン派ゴルフ作家的には、勝つためのアイテムとして『TSi2 ドライバー』は開発されたというドラマに意気込みを感じてしまうのです。
タイトリスト流に言えば、新しいブランドでもある『TSi2 ドライバー』は、ベタープレーヤーをターゲットにしています。ツアープロを筆頭に、シビアにスコアに挑戦していくアマチュアの競技ゴルファーやアスリートゴルファーがベタープレーヤーの範囲ということです。
『TSi2 ドライバー』で採用された新しいテクノロジーは、タイトリストだけに使用を許された「ATI 425」という特別な金属をフェースに使ったことです。
航空宇宙の分野で使われていた「ATI 425」は、今までのチタン合金より高強度で、高弾性と高靱性だとのこと。フェースの広範囲で、驚異的なボールスピードを発揮し、平均飛距離を大きく伸ばすそうです。
次に、ヘッドスピードを最大化するために、ヘッドの空力性能を大幅にアップさせました。
さらに、慣性モーメントをフェースの左右だけではなく、上下、前後とすべての方向で改善しました。「マルチMOI設計」というテクノロジーは、ヘッドスピードのアップ、バックスピンの適正化を実現し、ぶれない弾道を生み、飛距離アップにもなるようです。
タイトリストは、新しいブランドの『TSi』で2本のドライバーを発売しました。『TSi2 ドライバー』は、やさしいほうという位置付けになります。
ヘッドを観察すると、かなり低重心になっていると思わせる形状になっています。大きく見える効果もあるので、安心感がある、と感じるゴルファーも多いはずです。
一見して難しいと感じさせないので、多くのゴルファーが打てそうだと考えると思います。