Gride

gettyimages/1185194699
getty

ライフスタイル

PAR RUSH 01

超高速グリーンとトーナメント用のピン位置で、プロのすごさを実感!~新ラウンド日記第29回

今回のゴルフ場は、期間限定でプロ仕様のグリーンにするというイベントを開催していました。

当日は超高速グリーンで、本当にこんな速いグリーンは体験したことがないというほどでした。

今回のラウンド日記は、このプロ仕様のグリーンについての体験記です!

今回の舞台は千葉カントリークラブ野田コースでした!

この千葉CC野田コースは、2018年の日本女子オープンの舞台です。畑岡奈紗の3連覇を阻んで、ユ・ソヨンが優勝した大会でした。

このコースは、林間コースで、左右の林とドッグレッグ、そしてほぼすべてが砲台グリーンという、とても難しいコースです。

普段のグリーンの速さでも十分に難しいコースなのに、このグリーンの速さでは何パットするのか? とても不安でした。

朝の練習グリーンで、パットの練習を始めると、「う〜ん、確かに速い!」。

上りのパットでも、ボールが加速しながら上がっていく感じでした。さらに下りのパットは、普通に打ったらとても止まる気配がありません! どこまでも行ってしまうのではないかと、思わせる転がりでした。

練習グリーン上では、当日のプレーヤーが口を揃えて、「速いなぁ!」と言いながらパット練習をしていました。

練習グリーンでわかったことは、やや下りの切れるラインはカップを過ぎると、普段なら止まるところで止まらずに、果てしなく切れていくということでした。これは、まったくわかりません!

この日のピンポジションは、日本女子オープンの3日目の同じ!

そして、キャディーさんから、「今日のピンポジションは、2018年の日本女子オープンの3日目と同じです」という、説明がありました!

※ピンポジションの用紙にも、2018日本女子オープン3日目と記載されています!

スティンプメーターの速さが12.3フィートという、プロのトーナメントとほぼ同じ速さなのに、ピンポジションもプロのトーナメント仕様では、厳しいを通り越して残酷です!

「これは大変だなぁ!」と、同伴者と話をしました。

同伴者には、千葉CCのメンバー歴17年という方がいましたが、カートに備え付けられたピンポジションを見て、「ほぼ各ホールが、バンカー越えにカップが切られています!」と、解説してくれました。

スタートすると、グリーン上は大変なことになりました!

さて、大変なラウンドがスタートしました。

当日は、雲一つない快晴の秋晴れで、風も弱く朝は冷んやりしていましたが、半袖でプレーできるほどの絶好のコンディションでした! その点では、まだ幸いだったかもしれません。

アウトの1番ホールで、ピン下に付けた上級者の上りのパットが、減速せずにカップを通り過ぎて、上までかなりオーバーしました!

これには、全員「えっ!」と驚きを隠せませんでした。それは、明らかに練習グリーンよりも速いと、感じたからです。

これは、これから先のプレーが危ぶまれる!

今日はパットを狙いにいったら、「えらいことになる!」と、自覚させられるスタートホールでした。

短くても2パットでいければ良し!

この日は、2018年日本女子オープン3日目のピンポジションですから、ピンは極端に左右に振られていて、バンカー越えでない場合には奥で、傾斜の途中でした。

さらに狭いエリアに切っているか、ベタピンでなければ必ずコブなどで、曲がりが入る微妙なラインの速いパットになります。

バンカー越えを逃げれば、長いパットが残り、2パットで収めることはほとんど不可能で、3パットを覚悟しなければなりません。

一方、バンカー越えを狙ってショートすれば、難しいあごの高いバンカーショットが待っていました!

とにかくグリーン上では、2パットで収められれば上出来でした。

ロングパットは上りでも、止まらずに上っていきます! そしてアプローチも寄りません!

グリーンは、速くて硬くて止まらないので手前から攻めていきますが、グリーンがほぼ砲台なので、花道やその脇のラフなどで止まることが多々ありました。

しかし、そうなるとアプローチが問題で、上にはつけたくないと思いながらの恐々のアプローチとなります。しかも、ピンが左右に振られていますから、ピンをオーバーすると止まらずにエッジまで普通に転がります!

また、ロングパットの上りでも、打ち過ぎてピンをはるかにオーバーするなど、距離感はメチャクチャになりました。

後半もそのままの速さで、しかし少しずつは慣れてきましたが……

後半も速さはそのままで、少し風も出てグリーンは朝方よりも乾いてきていますので、益々は速くなっている感じでした。

もちろん、何ホールも速いグリーンでプレーしていると、少しずつその速さに慣れてはいきました。

しかし、速さとピンポジションの難しさは、徐々に疲労を蓄積させていきます。それがミスショットにもつながり、辛いラウンドが続きました。

最終ホールをホールアウトする頃には、全員疲労で口数が少なくなっていました。ホールアウトして、全員が「ホッとした」のは言うまでもありません。

普段は経験できない、貴重な経験ができました! 明日のピンポジションはこうなります!

全員が、最後まで難しいプロ仕様のグリーンの速さと、トーナメント用のピンポジションのコースに痛めつけられて、ラウンドを終わりました。

しかし、こんな経験は初めてで、本当に貴重な経験でした。

プロは、毎週こんな速いグリーンとピンポジションでゴルフをやっているんだ! と思うと、その実力はまったく違うということを実感しました。

プロは、ゴルフで飯を食っています! 職業です。その違いは、ちょっと上手いアマチュアでは、歯が立たないと思います。その違いは桁違いです!

でも、今回の経験から得たものをこれからのゴルフに少しでも役立てたいと思いました。

翌日、千葉CC野田コースのピンポジションは、日本女子オープン最終日と同じ位置になります。

すでに翌日に備えて、クラブハウス前の15番グリーンでは、芝刈りが始まっていました。そのピンポジションも厳しく、速い仕上がりで苦労するでしょう。

今回は楽しませていただきました!