Gride

gettyimages/1157105257
getty

ゴルフスイング

亜月

ゴルフ練習は直ドラから?!メリット・デメリットを見てみよう

日々ゴルフの練習に励んでいる皆さん! 練習場で、ドライバーでマットの置かれたボールを直接打っている人を見たことはありませんか?

ドライバーといえばティーアップをして使うものと思っていると、なぜこのようなことをしているかと疑問に感じる人もいると思います。

しかし、直ドラを練習に取り入れることは、意外とメリットがあるのかもしれません。

今回は、練習場で直ドラをすることで得られるメリットや、逆にどんなデメリットがあるか? 調べてみました。

直ドラとは?

getty

ドライバーといえば、ティーイングエリアからティーショットをする際、ティーペグで芝から浮かせた状態のボールを打つために使うゴルフクラブ、というイメージがありますよね。

しかし直ドラとは、それに反して、ティーショットを終えたセカンドなどで、直接芝の上にあるボールを打つ行為のことを言います。

ドライバーのロフト角は9.5度や10.5度など、例えば5番ウッドでよく設定される18度に比べ、ボールが上がりにくく設計されています。

しかもシャフトがすべてのゴルフクラブの中で一番長いため、スイングのブレが生じてしまうと、ヘッドが上手くボールにミートすることは難しくなるため、直ドラは非常に難易度の高いスイングと言えるのです。

実際のラウンドで、直ドラをしたことがあるという人は、ほとんどいないでしょう。しかし、直ドラをすることで、わかることがあるのです。

直ドラはいまの自分の調子がわかる!

getty

実は直ドラをすることで、いまの自分の調子がわかると言われています。

上記でお伝えしたように、直ドラは非常に難しいスイングです。

ドライバーの扱いが上手くなければ、フェアウェイウッドと同じように振ったとしても、ダフったりチョロをしたりと、しっかりと前に飛ばすことすら難しいでしょう。

逆に、直ドラをして上手くボールが前に飛んでいけば、スイング軌道のブレや体の上がり下がりがなく、安定したショットを打てている、ということになります。

直ドラでの理想的なボールは、ボールがしっかりと上がっていくこと。

ライナーのような鋭いボールが出たとしても、上がっていけば問題ありません。

直ドラを練習に取り入れることで、自分の調子を測ることができ、その日に必要な練習はどんなものなのか? 見定める良い物差しになるかもしれません。

直ドラを練習するメリット

getty

直ドラを練習するメリットを、詳しく見ていきましょう。

まずは、上記でもお伝えした、その日の調子を知ることができる、という点です。

そして、理想的なスイング軌道が身につくことと、ミート率が上がる、という点が挙げられます。

直ドラは、他のゴルフクラブに比べてシャフトが長い分、少しスイング軌道がブレてしまうと、ボールに当たらなくなってしまうとお伝えしました。

そのため、直ドラをしようとする時、体がブレないように、スイングをコンパクトにして、クラブヘッドをボールに当てる、という、理想的な軌道が身につきます。

また、適切な入射角(ボールに対するヘッドの進入角度)でボールを捉えなければミスショットにつながってしまいますので、ミート率が上がっていくでしょう。

直ドラで練習をすることで、他のクラブが簡単に感じるといううれしいおまけも付いてきます。

直ドラを練習することのデメリット

getty

さて、反対に、直ドラを練習することでのデメリットを見てみましょう。

ひとつは、どうしても、普段ティーアップをしているボールを打つゴルフクラブであることから、地面に置いたボールを打つために、叩きつけるようなスイングをしてしまうことです。

こうしてしまうと、インパクトでフェース閉じてしまい、余計に上がるボールを打つことができません。

クラブヘッドを叩きつけなくても、通常のゴルフスイングをコンパクトにしてみるだけで、長いシャフトでもスイング軌道が安定し、適切な入射角でボールを捉えることで、低めながら、しっかりと上がったボールを打つことが可能になります。

万が一叩きつけスイングで練習してしまっている人は、ほかのゴルフクラブのスイングにも影響を及ぼしかねませんので、見直したほうが良いですね。

また、それとは逆に、地面からのボールのため、「上げたくなる」心理にも要注意。

上げたいと思ってしまうと、フェースが開きがちになり、スライスが助長されてしまうのです。

あくまで、フェアウェイウッドを振っているようなイメージで、直ドラにチャレンジしていきましょう。

こんな悩みを持っている人に効果的!

getty

以上、メリットとデメリットを挙げましたが、結局直ドラを練習することで、どんな悩みが解決されるのでしょうか?

その日の調子を確認する、という目的であれば、ほとんどの人に有効です。

しかし、いないとは思いますが、直ドラをすることでスイング作りをするのであれば、それは有効ではありません。

直ドラを練習することで解決されるかもしれない悩みとは、アッパースイングの軌道を修正したい人や、チーピン(インパクト直後に打球が左方向にすぐに落ちてしまう)や、フック(ボールが左方向へ弧を描いて飛んでいく)です。

もともとスライスが出てしまう人には、スライスを強くしてしまう可能性もありますので、その場合、左に打ち出すスライスにならないよう、注意が必要です。

ドライバーの破損には十分気を付けて

getty

直ドラをする上で、気をつけてほしい点があります。

それは、ドライバーの破損です。

ドライバーは、シャフトが長く、全体的な重量は軽いです。その構造上、地面と接触した時に、ほかのゴルフクラブよりも、壊れる可能性が高いです。

もし、上述の“叩きつけ”スイングで、思いっきり地面を叩いてしまったら、そのままシャフトが折れてしまう可能性もあるのです。

初めて直ドラをする場合は、始めからフルスイングで行うのではなく、ハーフスイング、ゆっくり振ってみるなど、自分にも周りの人にも、危険のないように行っていきましょう。

ぜひ、直ドラを取り入れて、日々の練習効果を確かめてみてくださいね!