「グリーン周りからのアプローチショットは、いつもウェッジ!」
というような方にはぜひ参考にしてほしいのですが、アプローチにはアイアンを使うのが良いと、久富氏は言います。
ウェッジ、特にサンドウェッジでは、アプローチでもスイングがある程度大きくなるので、トップしたらグリーンオーバーになるし、それを嫌がればザックリになりやすい。とても痛いミスになってしまう。アイアンならスイングが小さいからトップしてもケガがなく、強いて言えばトップで十分なわけです。
球聖たちのゴルフレッスン―最強の名手が教える技術と思考
アイアンをアプローチに使うとき、『ヘッドを体の近くにセットし、ヒールを浮かせてトウの部分でパターのように』打ちます。
そうすることで大きなミスが起こりづらくなるため、安心して楽に打てるのです。
ウェッジと違ってリーディングエッジをボールの下に入れる必要がないので、「ザックリしたらどうしよう……」というような恐怖感は、ちっとも湧きません。
また状況によって、9番や8番のショートアイアンを使うのではなく、6番や5番、時にはユーティリティも使えると言います。
ユーティリティはパターと同じくらいのソール幅がありますから、ザックリが起こりにくいですね。そして、ウッドに比べてロフトがありますから、ライが悪くても使いやすいのです。しかもウッドと比べて短いので構えやすい。
球聖たちのゴルフレッスン―最強の名手が教える技術と思考
アプローチにロフトが立ったクラブを使えば、ザックリやトップによる大きなミスの可能性はほとんどありません。
逆に、小さい振り幅で済む分出球のバラつきが少なくなるので、練習すればチップインの可能性も高くなります。