つかまりのいいクラブを選ぶための3つのチェックポイント

お気に入り
「ボールをつかまえる」と聞いて、理解できる、あるいはそのようなスイングをしているような人は、ハンデ18以下、つまり平均して80台~90台のスコアでラウンドしているゴルファーに間違いありません。

スイング中のクラブフェースの向きは、クラブの動きに伴って変化します。

個人差はありますが、アドレス時に飛球方向を向いていたフェースは、テークバックの始動とともに徐々に開きながらトップへと向かいます。

切り返しからインパクトへ向かって今度はフェースを閉じながら、インパクトでスクエアに戻るように動かしていきます。

この動きを「ボールがつかまえる」と表現しているのです。

当然のことながら、プロゴルファーや上級者などは、この動きができています。常にクラブフェースをスクエアに近く戻して打つことができ、球筋も定まっています。

ところが、ハンデ18以上のゴルファーとなると、フェースの開閉が極端だったり、開きっ放しになったりして、クラブの動きも不安定になっています。

フェースの返しが遅くてフェースの向きが開いたままインパクトを迎えると、スライスやプッシュアウトになりますし、逆にフェースの戻りが早過ぎて、フェースが被った形でインパクトを迎えますと、引っ掛けやフックという球筋になります。

現在のゴルフクラブには、このフェースをターンしやすい作りにして、フェースが開いてスライスするゴルファーでもストレートに近いボールが打てるモデルも多くなっています。

いわゆる「ボールがつかまりやすい」クラブです。

これらのクラブには共通した作りが見られるので、スライスに悩むゴルファーは、そのポイントを押さえたクラブ選びをする必要があります。

チェックポイントその1 重心

チェックポイントその1 重心

getty

まずチェックするのは、重心です。

重心深度が深く、ソールに近い位置に重心がある(低重心)クラブがいいです。

これは、クラブの外見からなかなか判断できるものではありませんが、ウッドでソール後方にウェートを置いてあるようなクラブは、まず間違いなくこれに当てはまります。

アイアンの場合も、やはり重心を見ます。

グースネックが強いアイアンは、重心が後方に下がっています。

重心が後方に下がっていれば、フェース面との距離が長くなるために、フェース面が上を向こうという動きが生まれるわけです。

ウッドでもアイアンでも、重心が深くなると、ボールが上がりやすくなります。

ソールの後方の部分が重くなっているために、その部分が下がり、ダイナミックロフト(設計数字上のロフトではなく、インパクト時のロフト)が大きくなってくるからボールが上がるのです。

また、重心深度が深いと、スイートエリアが拡がるために、ミスヒットしたとしても、ボールのブレが少なくなってくるという特長もあります。

チェックポイントその2 重心角

チェックポイントその2 重心角

getty

次にボールがつかまりやすいかどうかをどこで判断するかというと、重心角(重心アングルともいいます)です。

この重心角は、クラブのシャフトをテーブルや机などに置いて、クラブヘッドが自由に動くようにしてその動きを見てみると、すぐにわかります。

自由に動くように置いたクラブヘッド内の重心は、重力によってシャフトの真下方向へ移動したがる性質があります。

近年の大型ヘッドを採用したクラブは、重心がヘッドの後方にあるため、この重心がシャフトの下へ移動しようとします。すると当然クラブフェース面が上を向くようにシャフトが回転します。

この、ヘッド自身が回転し、フェース面が上を向こうとする力は、スイング時に「クラブフェースが左に向こう」とする力であって、この力が強ければ強いほどクラブヘッドが返りやすくなって、ボールがつかまりやすくなるのです。

ところが、クラブの設計意図を考えずに、従来通りのスイングでトップを迎えれば、フェースはオープン状態になり、クラブ自体が持っている重心角がスイングに生かされないのです。

一般的なドライバーの重心アングルは22~23度です。

つまり、重心角が30度のドライバーは、一般的なドライバーより、7~8度分だけフェースが返る方向にクラブが動きやすいということになります。

チェックポイントその3 ライ角

チェックポイントその3 ライ角

getty

ボールのつかまえやすさを判断する3つめのポイントが、ライ角がアップライトになっているかどうかです。

アップライトになれば、当然のことながらクラブヘッドのトウ側が浮いて、ヒール寄りが地面に接するようになります。

このため、浮いているトウ側は、ヒール側を支点として遠心力の作用によって返ってくるようになるわけです。

自分のスイングの力で、クラブフェースの向きがトップで45度をキープできないゴルファーは、よりアップライトなクラブの助けを借りて、スライスボールを防止するという手段もあるということなのです。

このようなことから、アップライトでトウが返りやすいクラブは、ボールがつかまりやすいクラブと言えるのです。

また、よく見るとわかるのですが、クラブがアップライトになると、フェースは左を向くため、この点からもつかまりやすくなります。

以上の3点のチェックポイントに注意すれば、ボールが上手くとらえられることができずにスライスボールやプッシュアウトを繰り返しているゴルファーは、まず間違えなく「ボールのつかまりやすいクラブ」を手にすることができます。
お気に入り
Nick Jagger

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年以上。現在フリーランスのライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など多数執筆中。

このライターについてもっと見る >
Cleveland RTX ZIPCORE 200901-1001
フォーティーン RM4 20200916-1016

カートに追加されました。