Gride

gettyimages/847187252
getty

ゴルフクラブ

モハメドアリモト

【アイアンシャフト編】失敗しないクラブ選びのヒント

ゴルフクラブ工房の店長である私が、日々お客様とお話する中で感じるアレコレを元に、クラブ選びのヒントをお伝えします。

今回ご説明する内容は『アイアンのシャフト』についてです。

ドライバーのシャフトに比べ、丈が短い分シャフトのしなり(軟らかさ)を感じる事は難しくなりますが、それでも、各メーカーさんで様々なモデルが販売されております。

では、どの辺りをポイントにシャフト選びをすればよいか?早速ご説明していきましょう。

シャフトはカーボンorスチール

getty

アイアンシャフトには、ドライバーと違いカーボンシャフトの他にスチールシャフトという材質が存在します。

ちょっと前までは、ドライバーやフェアウェイウッド(FW)にもスチールは存在しておりましたが、現在はほとんど見られなくなりました。

しかし、アイアンシャフトは逆でスチールシャフトが幅をきかせております。

では、なぜ?アイアンはスチールでドライバーはカーボンなのか?

それは、一言でいうと『カーボンは軽くしなり、スチールは重くしならない!』からです。用途で云うとドライバーやFWは飛距離を重視し、アイアンは方向性重視ですからそんなチョイスになるワケです。

そんな特徴を生かしアイアンのシャフトはカーボンとスチールに分類されているのです。

では、どんな方に?どのシャフト?が合うのか、次にご説明致します。

オートマチックタイプなカーボンシャフト

上記内容で“軽くてしなるカーボンシャフト”と説明しましたが、現在のカーボンアイアンシャフトにはスチールと同等の重量級シャフトも存在します(ちなみに、私は最近重いカーボンにハマってます)。

昔よくいわれていた“非力な人はカーボン”“力持ちはスチール”って話は少し違ってきております。重量帯が同一になった最近では、カーボン独特のしなりを好んで選ぶ人が多くなっています。

“シャフトで球を飛ばしたい”“ミスがミスになりづらいモノ”という人にはこのカーボンシャフトをおススメ致します。

最近のカーボンシャフトは性能がよくなってるので昔よくいわれていた『カーボンは球が暴れる』なんて事はございません。

むしろ、僕は球が上下左右に散らばる事でお悩みの方にオススメと思っていますので、ぜひ、お試し下さいませ。

しっかり打ちたい人にはスチールシャフト

いくら、カーボンの性能がよくなって重量帯もスチールに近づいたとはいっても球をしっかり打ちにいった時の弾き具合いであったりタイミングの違いなどでカーボンシャフトはちょっと・・・という声もよく聞きます。

そんな方々は、カーボン特有のシャフトのしなり戻りが強く弾く感覚が合わずスチールのユックリとしたしなり戻りが合うのでしょう。

これも、人それぞれの感じ方ですので“どれが正解!”なんてモノはございませんから、『実際に試して下さい』がアドバイスになってしまうのですが、何点か特徴をあげてスチールシャフトの特性を説明しますと、

①しっかり打ち込んでもシャフトが打ち負けしない
②飛距離は落ちるが圧倒的に方向性がよい
③シャフト全体の重さを感じられる(ユックリしなるため)

が挙げられます。

『あれ?さっきカーボンは球の方向性が悪い人におススメって言ってたじゃん!!』なんて言われそうですが、それは重量が大きく関係するところですので次の項目で説明致します。

やっぱり、繊維より金属の方が材質が硬いので方向性もよくなるという事です。ですので、“球が上がりすぎて距離が出ない人”、“アイアンのミスはトップが多い人”などにはスチールシャフトをおススメ致します。

スチールシャフトのラインナップも、各社モノ凄〜〜くありますから選り取り見取りですよ!

アイアンシャフトにも調子(キックポイント)がある!

結局、カーボン、スチールどちらも製造技術の向上で以前はデメリットであった所が改善・改良されどちらをとってみても甲乙つけがたいというのが現状です。

ですので、最終的にはプレイヤーのスイングスタイルで選ぶ事が大前提になって来ております。でも、何を基準にアイアンシャフトを選ぶのでしょう・・・?

それは、やはり重量と調子です!アイアンシャフトにも調子はあり、それはここ最近各メーカー特徴の違いを色濃く出して来ております。

シャフト選びでタイプ別(スライサーフッカー)に調子を選択する事はより合うクラブ選びには必要な要素になってきています。

クラブフィッティングで重要なのは『14本すべてのクラブを同じ感覚で振れるようにする事』になりますから、その点を踏まえてチョイスしていく事をおススメ致します。

今回のまとめ

僕らも、実際にお店でフィッティングしている時、タイプ別にあったシャフトを薦めたりしますが、あくまでそれは、単に選ぶ入り口にすぎず1本1本試していただいて1番“違和感なく気持ちよく”振れるクラブをチョイスしております。

この“気持ちよく振れる”がクラブ選びでは重要で、それを14本同じ感覚に合わせる事が出来れば間違いなくよい結果に現れます。これが、今のクラブ選びの常識です!

ですので、是非お店までフィッティングしに来て下さいね!!ぜひぜひ(これがいいたかった)。