こんな時どうする?よく出くわす難しい状況のバンカーショット

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グリーンサイドにあるガードバンカーからのショットと言っても、いろいろなシチュエーションがありますよね。

ライもよく、アゴが低いバンカーであれば、基本通りのエクスプロージョンショットで脱出できますが、そんな簡単ではない状況にしばしば出くわしますよね。

今回は、誰でも経験したことのある「アゴの高いバンカー」「砂が柔らかくフカフカのバンカー」「雨で硬く締まったバンカー」の対処法を紹介します。

アゴの高いバンカーはフェースを返さず、右足体重で振り抜く

アゴの高いバンカーはフェースを返さず、右足体重で振り抜く

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トリッキーなゴルフ場で、ときどき遭遇するアゴの高いバンカー。

自分の背よりもアゴが高いなんてこともあると、もうお手上げというゴルファーも多いでしょう。

しかし、1メートル以内のアゴでしたら、打ち方さえ覚えれば、アマチュアゴルファーだって出すことはできるのです。

まず大切なのは構えです。

基本的には、ピンまでの距離の短いバンカーショットのアドレスと同じです。

●クラブのフェース面が空を向くくらい開く
●45度くらいのオープンスタンスにする
●ボールの位置は左足かかと線上にセットする
●クラブはスタンスと平行にアウトサイドインに振る
●コックを使って、クラブヘッドを走らせる
●フィニッシュまでしっかりち振り抜く

以上は、距離が短いときと同じですが、高くボールを上げるコツがいくつかあります。

1.右足を砂に潜らせて、右足体重にする
2.通常よりも大きい振り幅で速く振る
3.インパクトはヘッドファーストのイメージ
4.インパクト後に右足に体重を戻す
5.フォロースルーで左ひじを後方(背中側)に抜く

1は、右足体重にすることで左足上がりの傾斜のように、ボールが上がりやすい状況を作ることです。

2は、ボールを高く上げるためにはヘッドスピードが必要ですから、通常のバンカーショットよりもクラブヘッドを走らせるためです。

3はインパクトがハンドファーストになりますと、せっかく空を向いているクラブフェースが立ってしまうからです。

4もロフトを寝かせたまま打つためのコツです。

5もクラブフェースを空に向けたまま振り抜くポイントです。

左ひじを畳みながらフォロースルーを出すと、クラブヘッドが返ってしまうので、左ひじを抜きながら、ヘッドを持ち上げるようにします。

これらの要素を覚えると、アゴの高さなど気にならずに、ナイスアウトできるはずです。

フカフカのバンカーは、フェースを開いてフォローを大きくして打つ

フカフカのバンカーは、フェースを開いてフォローを大きくして打つ

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バンカーの砂の種類には、山砂と海砂がありますが、日本のゴルフコースの7割が山砂です。

山砂は海砂と比べ、粒子が粗く、砂にスパイクを埋めるときに、硬く締まっているように感じます。

海砂は粒子が細かく、サラサラしていますので、フカフカした印象です。

一般的に、山砂は茶褐色で、海砂は白っぽい色をしていますので、簡単に見分けられます。

では、どちらの砂のほうが難しいかというと、これは圧倒的に海砂です。

まず、柔らかい砂というのは、ボールが転がっただけで砂に沈み込むため、難しいライになりやすいのです。

ショートアイアンの高いボールが落下した場合、ほぼ確実に目玉になります。

したがって、海砂が使われているコースの場合、極力バンカーに入れるのは避けなくてはいけません。

また、ショットの際も、柔らかい砂のほうが、硬い砂よりもボールが出にくいのです。

エクスプロージョンショットをした場合、硬い砂のほうが砂が周囲に飛散しづらく、クラブヘッドの勢いが砂と一緒に伝わりやすいので、少ない力で出しやすいのです。

一方、海砂は砂が大きく飛び散って、クラブヘッドの勢いを吸収してしまうため、ボールに力が伝わりづらいので、より大きな力が必要となるのです。

柔らかい砂から上手く脱出するコツは、クラブフェースをより大きく開いて、サンドウェッジのソールにあるバウンスを強く利かせて打つことです。

サンドウェッジはフェースを開くほど、バウンスがさらに出っ張るように設計されていますので、砂の柔らかさに応じて開き具合を調節すると、いろいろなバンカーに対応できるのです。

柔らかい砂の場合、ヘッドをドンと打ち込むよりも、フォロー側を大きく振るイメージで、ヘッドを振り抜いてやるほうが、上手くボールを拾いやすいし、距離も出しやすいのです。

こうした砂の場合、ボールの手前にヘッドを入れるというより、ボールの真下にヘッドを通すイメージで打つ人がプロの中には多くいます。

濡れてしまっているバンカーは、アプローチウェッジを開いて打つ

濡れてしまっているバンカーは、アプローチウェッジを開いて打つ

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雨で砂が濡れますと、砂は締まって硬くなります。

こういうときは、砂が乾いているときとは違った打ち方が必要です。

とはいえ、雨で締まった砂というのは、通常のバンカーよりやさしい場合が多いのです。

砂が硬い分、クラブヘッドは砂に潜りにくく、普通ならダフってボールが飛ばないようなヘッドの入り方でも、ある程度ボールが飛んでくれるからです。

ただし、ボールを上げることは難しい状況です。

アゴが高い場合など、ボールを上げなくてはいけないときは、フェースを開いて、バウンスを使うわけですが、砂が硬くなっていますので、バウンスが跳ねやすく、トップしやすいのです。

こういうときは、サンドウェッジではなく、ピッチングウェッジやアプローチウェッジを使い、フェースを開いて打つのです。

サンドウェッジよりもバウンスが少ないので、フェースを開いても、ソールが砂に弾かれにくいからです。

この場合、エクスプロージョンショットというよりも、むしろアプローチと同じ打ち方になります。

ヘッドを上からドンと打ち込むと、やはりソールが跳ねてしまうからです。

もうひとつ、ピッチングやアプローチウェッジを使うメリットは、サンドウェッジよりもロフトが少ないため、グリーンに落ちてからのランが多いということです。

雨の日は当然グリーンの芝も濡れているので、普段の距離感で打つと、思ったよりもボールが転がらず、ショートしてしまうことが多いのです。

アプローチウェッジなどを使えば、その分の転がりを補えるというわけです。

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Nick Jagger

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年以上。現在フリーランスのライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など多数執筆中。

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