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ゴルフスイング

Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ

「スイング修正はヘッドから一番遠いところから始める」どういう意味?

今回は、ゴルフスイングを修正する時に気を付けてほしいこと、効率的なスイング改造についてご紹介したいと思います。

スイング修正を始めるスタート地点

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思ったような球が打てなかったり、スコアが伸び悩み始めると、トッププロのスイング解説動画をチェックしたり、最新のゴルフスイング理論の勉強を始めると思います。

そして「練習場でトライ→上手くいかない→自分のスイングを動画撮影→イメージとかけ離れていて絶望」という経験を誰もが一度はしているのではないでしょうか。

最近はほとんどの方がスマホを持っていますし、動画撮影だけでなくアプリを使いながら簡単にスイングのチェックが可能になりました。

現実に目を向けるというのは、非常にツライ作業かもしれませんが、ぜひ動画撮影は活用しましょう(笑)。

さて、自分のスイングを見てみると、「オーバースイングだな」「手が浮くな」「前傾姿勢がキープできていないな」「もっとシャローに振りたいな」等、ピンポイントでいろいろな思いが出てくると思います。

しかし、いざ修正作業に入っても、なかなか結果が表れないのではないでしょうか?

それはなぜかというと、ほとんどの方が「その動き自体」もしくは「その直前の動き」を修正しようとしてしまうからです。

ゴルフスイングはスタンスから一連の動作で行うものですし、さらに言うとスタンスを取る前のメンタル的な部分から始まっています。

そして、ゴルフスイングを修正するには、ヘッドから一番遠いところから修正しなければ、その改造には歪が生まれ、結果が出ない練習になってしまいます。

ゴルフスイングも他のスポーツと同様「心技体」の三位一体となって完成するものです。

しかし、「技」や最終的な「結果」にばかり気を取られ、即効性のありそうな「直前の動き」にばかり目を奪われがちです。

ゴルフスイングを改造する時は、「ヘッドから一番遠いところから」スタートするということを忘れないでください。

まずは「心」を整えよう

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クラブヘッドから一番遠いところとなると、「心」になりますね。

我々アマチュアゴルファーがメンタルコーチに指導してもらう機会は少ないと思いますが、ゴルフにおける「心」の整え方においては、様々な良書を手にすることができます。

ゴルフの「心」を鍛える上で、特に私がオススメしたいのが、『インナーゴルフ』と『GOLF54ビジョン』です。

『インナーゴルフ』は「集中力の科学」について説かれた本で、「もう1人の自分」がどのようにしてスムーズなスイングを阻害するのか、「もう1人」の自分とどのように向き合い、最高のパフォーマンスを発揮するのかについて紹介しています。

『GOLF54ビジョン』は宮里藍選手も取り入れていたことで有名ですが、『インナーゴルフ』より具体的に、ラウンド中や練習中での「集中力」の高め方について解説しています。

『GOLF54ビジョン』はラウンドで役立つ効果的な練習方法や心を整えるドリル、「目の前の一打」にどのように集中するかについて紹介されています。

いずれにしても、ゴルフにおける「心」の高め方は、いかにして「目の前の一打」に集中するか、いかにして自らがゴルフを複雑に難しいものにしているか理解することについて説いています。

ゴルフスイングを改造する上では、「すべきこと」ではなく、今のスイングはどう「ある」のかに集中することが大切です。

例えば、外からクラブが入る点を修正したい場合、「もっと内側から下ろさなければならない」と考えるのではなく、「今のスイングはどれくらい外から入っただろう」とスイングへの感度を高めていくのです。

「技」の修正は足の裏から

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ゴルフに向き合う「心」を高め、ゴルフに耐えられる「体」の調子を整えた上で、いよいよ「技」の修正に入る訳ですが、この修正も「ヘッド」から一番遠いところから始めます。

「手」の動きを修正したいとしても、まずは「足」から修正を始めましょう。

目標に対して、正確な「アドレス」が取れているか、「足」の裏は地面を感じ取れているかからスタートします。

準備運動で足の裏を気にする人は少ないと思いますが、ボールにエネルギーを伝える上では、「足」が一番大切です。

土台がなければ、どんなに上体を鍛え上げていても、ボールまでエネルギーは伝わりません。

どんなスイングタイプであっても、テークバックは「足の裏」から始めることがもっとも効率のいいスイングになります。

ダウンスイングからの動きが上手くいってない人のほとんどが、始動を「手」や「肩」から始めています。

「足の裏」から始動できれば、筋力をほとんど使うことなくトップオブスイングまで持っていけますが、始動部分がグリップに近づけば近づくほど、「力」を使った(力んだ)スイングになってしまいます。

スイング修正を行う場合は、必ず、正しい「アドレス」が取れているか、「始動」はできるだけグリップの遠いところからスタートしているかを確認しましょう!

「始動」のポイントを直すだけで、スイングの課題の多くが解決する場合がありますよ!


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