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ゴルフスイング

ふぃりっぷ

今日からできる!ミスを減らす方法は「ミスを思い出さないこと」!?

「どうしてあんなにひどいショットをしたんだろう」

と、ラウンドの後、ミスショットの原因についてあれこれ考えること、ありませんか?

実はその反省、ナイスショットをするためには逆効果になっているかもしれません。

どういうことでしょうか?

今回は、ミスショットを減らす方法について書きます。

ナイスショットの確率を高めることにもつながりますので、ぜひ読んでみてください。

ミスショットの原因は何か

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ミスをしないためには、ミスショットをイメージしないことが大切です。

なぜなら、脳はイメージした通りに身体を動かそうとしてしまうからです。

最近読んだ本に、こんな一文がありました。


“悪いショットの原因は悪いスイングだが、悪いスイングを引き起こしているのはたいてい悪い思考である。”

ゴルフ「ビジョン54」の哲学



ゴルフにおいて悪い思考とは、悪いイメージです。

たとえば、「このホールはいつもOBなんだよね」と言ったそばからOBしてしまったこと。

また、「ざっくりしないように」と呟き、ざっくりしてしまうようなこと、ありませんか?

「●●しないように」と思えば、脳は●●をイメージしてしまいます。

「池を避けよう」と思えば、池をイメージしてしまいます。

だから本来は、得たい結果をイメージしなければなりません。

しかし私たちの習慣は、たいがい逆のことをしてしまっています。

特にラウンドを振り返る時、どうしてもミスショットを思い返してしまいますよね。

「あのショットがなければ」
「あのショートパットが入っていれば」
「あそこでトップしなければ」

人は反復学習や反復練習によって、いろんな物事を上手くできるようになったり、深く記憶できたりします。

たとえば、過去の経験を思い返してみてください。

九九の掛け算や英単語学習、車の運転などがそれにあたるかもしれません。

掛け算や英単語は、何度も何度も同じことを繰り返した結果、忘れることができないくらい、強く記憶に残っていますよね。

教習所では恐々握っていたハンドルも、慣れれば無意識に操作できるようになります。

ゴルフも同じですよね。

反復練習すれば、できなかったことが上手くできるようになります。

しかし、逆も然り、です。

「あのショットがなければ」と反復して振り返ることで、“あのショット”を深く、強く記憶に残してしまいます。

そしてその強い記憶は、いつでもリアルにイメージできるようになってしまいます。

ミスショットの一因は、ミスショットを反省することにもあります。

反省なしに上達はないかもしれませんが、場合によってはそれが逆効果にもなり得ます。

プレー中に過去のミスを思い出すのはご法度です。

失敗を記憶しやすい原因

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ところでコースを思い出す時、どうして私たちは失敗したホールから思い出すのでしょうか。

同じ本の中に、「なるほど」、と思わせられた一文がありました。


“多くの人が1メートルのパットを入れても何も言いませんが、外すと「なんで?」と呟きます。これを繰り返していると、ミスをした時のことの方が印象に残り、その結果、失敗したホールの方が鮮明に思い出せるのです。”

ゴルフ「ビジョン54」の哲学



「あ〜、たしかに」と思いませんか?

ゴルフプレー中、多くの方が自分に厳しくなってしまいますよね。

なぜ多くの人がこのような思考になってしまうのでしょうか。

それは私たちが受けた学校教育にも要因があるのかもしれません。


“学校教育の中でも失敗した時は「なぜ」と追求するように教えられ、上手くいったことは当然として受け止められてきました。したがって、多くの人はこの思考パターンが身についているのです。”

ゴルフ「ビジョン54」の哲学



それならば、その思考パターンと逆のことをすれば良いのでしょうか?

ナイスショットを思い返し、鮮明に記憶しよう

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そのとおり、脳内のイメージに近い結果になるのならば、プレー中はナイスショットをイメージすべきです。

そしてプレー後は、ミスショット以上に、ナイスショットの原因について振り返ってみましょう。

ナイスショットの経験があるかどうか聞かれれば、全員がイエスと答えるはずです。

ということは、その能力を私たちは持っているということです。

それをいかに高い確率で繰り返すことができるかどうかが、スコアアップにつながる鍵なのではないでしょうか。


“ナイスショットを打った時の心境、感触、タイミングを思い出す作業をすれば問題は解決することになります。”

ゴルフ「ビジョン54」の哲学



ミスショットの原因以上に、ナイスショットの原因について振り返ってみましょう。

表情、姿勢、思考、感情、プレショットルーティン、ポストショットルーティン、フィニッシュのかたちなど。

その時のあらゆる要素を思い出して記憶し、いつでもイメージできるようにしましょう。

これまでミスの反省に使っていた時間をナイスショットの振り返りに使い、そのシーンを鮮明に脳に記憶させましょう。

それが習慣になればミスショットが減り、スコアアップにつながるのではないでしょうか。