ゴルフクラブ
ロマン派ゴルフ作家の篠原
新・貧打爆裂レポート『TOUR MAGIC 305 パター』
今回の貧打爆裂レポートは、2019年8月1日に発売されたミズノ『TOUR MAGIC 305 パター』です。
いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。削り出しの本格的なヘッドのパターの実力は? 秘密に迫ります! 動画も含めての試打レポートです。
不思議で正統派なパターがTOUR MAGIC 305!
『TOUR MAGIC 305 パター』は、ミズノが2019年8月1日に発売したパターです。
削り出しヘッドのアンサー型のパターで、センターシャフトです。
【試打クラブスペック】
ヘッド マイルドスチール(S25C)鍛造+削り出し
ヘッド仕上げ ローズ
シャフト FUJIKURA MC Putter (SOFT/128.5g)
ロフト 3.5度
長さ 34インチ
ライ角 71度
価格 5万8000円(税別)
『TOUR MAGIC 305 パター』は、一見すると不思議なパターです。
ローズ仕上げというブラウンっぽいヘッドの素材感もですが、アンサー型のヘッドにセンターシャフトというのも珍しいです。白いカラーのシャフトが不思議さをより強くしているようです。
いずれにしても、『TOUR MAGIC 305 パター』は、独特で他に代わりがないパターです。
構えてみて、ボールを打つと、不思議な印象は消えます。
まずは構えやすいのです。何ら気にせずに、目標にパターをセットできます。
アンサー型のパターの削り出しヘッドは市場にたくさんあります。その利点はいくつもありますが、その1つは、直線の美しさです。
『TOUR MAGIC 305 パター』は、直線が美しいパターです。丁寧に作られていることが、いろいろな角度からはっきりとわかります。
ヘッドはオーソドックスなのに、見たことがないローズ仕上げと、センターシャフトと白いシャフトというところが『TOUR MAGIC 305 パター』の最大の特徴です。
伸びのあるボールを打てるパター!
動画を見てください。
『TOUR MAGIC 305 パター』の打音は、素敵です。
ほど良い高音で、残響が最小限の閉まった音質です。音量もちょうど良いのです。ローズ仕上げのヘッドは、柔らかさをイメージさせるので、それとも合っています。それらすべてを総合して「素敵な打音」だと感じました。
実際には、弾き感がある打ち応えです。柔らかいイメージを持ちますが、ソリッドで強いボールが打てます。
練習グリーンで、強いて、左右に芯を外して打ってみましたが、面白いことに、シャフトが仕事をします。
ミスヒットした打ち応えはあるのですが、シャフトがその分を押し返しているような感じがします。
シャフトはしなり感はありますが、トルクは強いようです。
「FUJIKURA MC Putter」は、重さもしっかりしているので、ストロークしやすいのです。
見た目の違和感で、変なシャフトで打ちづらそうだと思ったのですけど、数球打っただけで違和感が消えました。
良いテンポでパットができます。
センターシャフトの場合、今まで以上にねじれに強いシャフトが大事なのかもしれないと、プレーしながら考えました。
『TOUR MAGIC 305 パター』はねじれに強いのです。センターシャフトの本格的なパターが欲しいゴルファーにオススメです。
また、パターとして優秀なのに、誰も使っていないパターが使いたいというゴルファーにもオススメです。
最先端のテクノロジーとオーソドックスの融合を楽しめます。
『TOUR MAGIC 305 パター』は、ややアップライトに構えるゴルファーに向いています。
伸びがあるボールが打てます。
センターシャフトのパターは、敏感で難しいものが多いのですが、『TOUR MAGIC 305 パター』はミスに寛容で、やさしいパターです。