とある有名プロゴルファーのスタート前のルーティーンを紹介します

お気に入り
都市部に住んでおられるゴルファーであれば、朝早く起きて、愛車を運転し、ゆっくり食事を摂る間もなく、そそくさとスタートホールのティーイングエリアに向かいます。

その時間、2時間から長くて3時間くらい要するのではないでしょうか?

ゴルフはもちろんスポーツですから、それなりの準備が必要です。

大半の時間を考えることに費やすとはいえ、1ラウンドは4~5時間という長時間。

当然ながら、準備ができているかいないかで、結果に大きな差が出ることになります。

朝食はしっかり炭水化物を摂る

朝食はしっかり炭水化物を摂る

getty

「ラウンド前にストレッチくらいしなくてはいけないのは分かってるんだけど……」

「スタート前に、ショットの練習をしても、スコアは良くならない……」

「練習グリーンでのパッティング練習も、ラウンドにはあまり反映されない」

……などというゴルファーは、その方法が悪いか、それをいい形で続けていないかのいずれかです。

朝起きてから、スタート前までの時間を有効に使い、気持ち良くラウンドモードに切り替えるためには、ショット前、アドレスに入るまでのプレショットルーティーンのように、ラウンド前の作法を決めておいたほうがいいのです。

以下は、あるプロゴルファー(名前を出すとギャラが発生しますので敢えて名前は伏せておきますが、ゴルファーなら誰もが知っている有名プロですよ)がトーナメントに臨む朝の行動パターンです。

起床するのは、遅くてもスタートする3時間前です。

起きたら、まずストレッチをして、宿舎の近所を軽いジョギングをしてウォームアップをし、体が動く状態にしておきます。

トーナメントコースに着いたら、まずパターを持って、5分ほどボールを転がします。

これはパッティング練習というより、適当にボールを転がして、その日のフィーリングとグリーンのスピードをチェックする程度のことです。

起床してからここまで使う時間は、約1時間半くらい。

それから、30分ほどかけて、朝食を摂ります。

朝食はエネルギーをしっかり補給するのが目的で、ご飯など炭水化物を摂って長い18ホールに備えます。

スタートホールのティーショットで使うクラブで練習を締める

スタートホールのティーショットで使うクラブで練習を締める

getty

当日プレーするコースにドライビングレンジがありましたら、必ずショットの練習をしましょう。

さて、そのプロの場合ですが、スタートまで残り1時間のうち、約30分をショットの練習にあてます。

打つクラブは大体4~5本です。

ウェッジ、8番アイアン、4番か5番アイアン、フェアウェイウッド、ドライバーという組み合わせが定番で、パー3のホールで使いそうな番手を練習することもあるそうです。

練習の最初はいきなりフルショットではなく、ウェッジのハーフショットからスタートし、ターゲットを決めて30、50、70、100、150、200ヤードの距離を2~3発ずつ打ちます。

トータルの球数は30~60球が目安ですが、ここで大事なことはフィーリングやリズム、アドレスのチェックをすることです。ウェッジから練習を始めて、再びウェッジに戻り、最後の1発だけ残しておきます。

そして、たいていはドライバーでしょうが、スタートホールのティーショットで使うクラブで、残しておいたボールを打って、ショット練習を締めます。

最後の1打はティーアップをして、ターゲットを確認するなど、ティーショットを打つ想定で、本番同様にプレショットルーティーンを再現してから、ボールを打つそうです。

パッティング練習は1メートルのショートパットで締める

パッティング練習は1メートルのショートパットで締める

getty

ショットの練習を終えましたら、パッティンググリーンへ向かいます(その前にバンカーショットの練習をすることもあります)。

まず最初は、2~3メートルのストレートなラインからです。

平ら、あるいは上りのラインで5~6球転がして、アドレスとストロークをチェックします。

使うボールは大体3球です。

これが終わりましたら、スライス、フック、上り、下りの各ラインをまんべんなくやります。

ここで使うボールは1球のみ。

本番さながらにグリーンをしっかり読んで真剣に打つことが大事だといいます。

というのも、その理由は自分の読みとラインの食い違いをチェックすることが目的だからです。

スタート時間が12~13分後に迫ってきましたら、最後に1メートルのショートパットをやります。

これはカップインするイメージを作るのが目的ですので、できるだけ素直なラインでしっかりカップインさせます。

トータル約20分ほどでパッティングの練習は終了です。

ラウンド前の練習はウォームアップだと考える

ラウンド前の練習はウォームアップだと考える

getty

プロゴルファーの場合、これらにかかる時間から逆算して、起床し、コース入りをします。

たいていはコースからちょうどいい距離の宿泊施設に泊まっています。

一般のアマチュアゴルファーの場合は、そこまでやるのは難しいので、プレーするコースまでの所要時間から逆算して、起床時間、コース入りする時間、朝食を摂るタイミングを計算し、準備する流れを一定にするのが得策でしょう。

ショットやパットの練習も同様で、ラウンドを直前に控えていますので、ここでスイングを修正したり、難しいショットを試したりしないほうが無難です。

アドレス時のボールの位置やボールが左右どちらかに飛びやすいかなど、その日の傾向をつかむことが大事です。

さらに、フルスイングはせずに、ウォームアップのつもりでリズムよくスイングすることを心がけたいものです。

アプローチやバンカーの練習場があるコースであれば、積極的に利用しましょう。

思わぬ事故渋滞など、なんらかの都合で時間が取れなくなってしまったときに備え、「最低でもこれだけはやっておく」というものを作っておけば、いざというときでも慌てずにスタートを迎えることができるでしょう。
お気に入り
Nick Jagger

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年以上。現在フリーランスのライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など多数執筆中。

このライターについてもっと見る >

カートに追加されました。