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ライフスタイル

レッスンプロ・クラフトマン 河野

熱中症にかかると体にどのような変化が起こるのか――私の熱中症体験記

こんにちは。

レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

今回のお話は、私が経験した「熱中症体験記」です。

今年も、熱中症になってしまいましたが、以前に一度経験したので「最悪の中での最善」で済みました。

熱中症は、誰にでも起こります。体力や健康に自信のある方こそ危険です。

予備知識があれば「最悪の中での最善」で済ますこともできます。

熱中症

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今年の夏、10年振りくらいに2度目の熱中症になってしまいました。

前回の体験があったので、熱中症になったことに早く気が付き、何とか大事には至りませんでした。

皆さんが私のような過ちをしないように、初めて熱中症になった時の体験記を書いてみたいと思います。

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もう10年くらい前の夏です。

夏の間は、早朝スルーのラウンドレッスンを専門にしていました。

生徒様にも好評で、早い時間で(お昼前に)終わりますので、それから仕事に行かれる方もいました。

夏の終わり頃、9月の初めだったと思います。

体が動きません

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その日は、ラウドレッスンの予定がなかったので、一人で手引きカートのラウンドをしていました。

一人でラウンドするのは好きで、いろいろな練習をしながら16ホールを終えた頃、急に疲れを感じましたが、残り2ホールをプレーしました。

その日は、早朝から蒸し暑い日でした。

久しぶりの歩きラウンドで、しかも、30度越えなので汗が止まりませんでした。

それでも何とかクラブハウスに辿り着き、風呂に入り体を冷やそうと思い、長い時間シャワーで冷水を浴びていました。

風呂から上り、着替えたところで、椅子に座ったら体が重く動かなくなってしまいました。

目を瞑(つぶり)り下を向いていると、「大丈夫ですか?」と声を掛けられました。

私「あ、はい、大丈夫です」

と答えましたが、やはり普通には見えないし、人に迷惑を掛けてもいけないと思い、重い体で立ち上がり車に向かいましたが、スローモーションのようにしか足が前に出ません。

車まで、わずか100メートルくらいを、正確ではありませんが、10分くらい掛けてやっと辿り着きました。

もう体に力が残っていません。

体験したことのない状態

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車のエンジンを掛け、クーラーの冷気を顔に当ててハンドルを枕に目を瞑ると、いつの間にか寝ていたようで、時計を見ますと20分ほど経っていました。

周りを見回すと「真っ白」で、駐車場ですから車が満車のようにあるはずですが、窓の外は真っ白です(雪の中で起こるホワイトアウトのような状態)。

「もしかしたら、このまま死ぬかも」と思いました。

それから、またハンドルを枕に寝ました。

相変らず、クーラーの冷気を頭に当てたままです。

次に起きた時には、車の窓の外にある車の輪郭が見えるようになっていました。

「さっきより少し良くなっている」と感じましたが、体は重く疲れ切っています。

もう一度ハンドルを枕に寝ました。

起きた時に、普通の視界に戻っていましたので「死ななくて済んだかも」と思いました。

駐車場でエンジンを掛け放しで1時間もいると、また変に思われますので、エンジンを止めもう一度クラブハウスに戻り涼しいトイレで30分ほど座っていました。

何とか、体も回復して来ましたのでゆっくりと自宅に戻りました。

その後、頭に後遺症が残ったのではないかと何年か心配しましたが、不具合は起きていません。

熱中症は、アッという間に体が動かなくなってしまいます。

少しでも異変を感じたら、体を冷やす早めの処置が肝心です。

体力の温存です。

レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。

追伸――私の11冊目の本がもうすぐAmazonで発売になります。題は「スライスに効く練習」としました。

電子書籍ですので、スマホに入れて、練習場で本を見ながら練習するのに役立つと思います。

練習の参考になるように、ひと項目ずつ、細かく書きましたのでぜひ参考にしてみてください。