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【クラブの重さ編】失敗しないクラブ選びのヒント

ゴルフクラブ工房の店長である私が、日々お客様とお話しする中で感じるアレコレを元に、クラブ選びのヒントをお伝えします。

今回は、ズバリ『クラブの重さ』です!

人にはそれぞれ個性と同様に体格差・体力差があります。18ホールラウンドを想定した中では『重さ』もクラブ選びの重要なポイントです。

それでは、早速ご説明していきましょう!

クラブ重量は重過ぎず、軽過ぎずがポイント

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ゴルフは常にクラブを使って球を遠くに飛ばしたり、穴に向かって転がしたりを繰り返す競技ですよね。ですから、絶えず腕や身体にかかる負担は結構あるんですよ。

練習場の平らな所で、しかもプレッシャーが何もない(視覚的・精神的にも)場所ならサホド感じませんが、コースでは違います。

18ホールを想定した中で考えた場合、出だしナイスショット連発だけど後半グダグダ……なんて失敗はこのクラブ重量による原因がほとんどです。

では、選ぶ際のチェックポイントですがクラブを振り上げて(テークバック)『重過ぎず軽過ぎず』な感覚です!

もっと、細かく言うと、振り上げる際『どっこいしょ』や『ひょいと』な感覚じゃなく! 『スィーーーーーっと』持ち上げられるような。

スイマセン、的確なわかりやすい表現がなくて……まぁ、こんな感じで適度に重さが感じられるという感覚です。

ここに注意してクラブを持ってみてください。案外、クラブの個体差を身体で感じられるはずですよ!

スイングしてしっかりフィニッシュを取れないものはダメ

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次に、そのクラブ重量が合っているか否かを判断する材料として、フォロースルー(振り抜いて)してしっかりフィニッシュが取れないクラブは間違いなく合っていません。

もっと言うと、スイング後フィニッシュを5秒間静止できるか、できないか? です。

どうです? このポイントって結構皆さん気にしませんよね。だってクラブ購入の際クラブ重量やシャフト硬さのデータを気になさる方は結構いらっしゃいますが、試打クラブetcでフィニッシュを意識して選んでいらっしゃる方は少ないですからね。

僕は、フィッティングの際 結構ここを見ています。ただ、フィニッシュをシッカリ取らない方もいらっしゃるので、その方へはボールを打ち抜いた時にヨロヨロしない! が基準です!

いかがですか? 重さが重要に思えてくるでしょ!

重量差によるメリット・デメリット

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では、『重量によって何が影響するの?』と聞かれた場合、『重過ぎたり、軽過ぎるとスイング中の身体のバランスが悪いですよね……』なんて言うんですが、もっと突っ込んで「どうなるの? 結果は?」となりますよね。

軽いクラブの場合、メリットは、ヘッドスピードが上がります! デメリットは振れ過ぎるためにスイング軌道が安定せず方向性が悪くなります。

逆に、重いクラブの場合、メリットは軽いクラブとは逆に、スイング軌道が安定し方向性が良くなります! また、上手く遠心力を利用できれば飛距離アップも期待できます。

デメリットは先ほども触れた、クラブに振られるためミスショットにつながりやすくなる点です。

さらに、重過ぎるとヘッドスピードも落ち、飛距離が落ちます。しかし、どちらかというと軽過ぎるより重過ぎのほうがまだ! OKです。

余談ですが、最近のクラブ設計での傾向は重いヘッド(頭だけ)が主流です。結局、カナヅチ理論というのがありますが、軽い頭で球を引っ張叩いても力は弱くしか伝わらず、より重い頭のほうが、大きな力が伝わるということです。ですので、ゴルフの醍醐味! 飛ばすためには、チョイ重クラブがオススメです!

全番手(パター除く13本)の重さ配分も重要

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さて、最適な重さのドライバーが決まりました。しかし、そもそもゴルフはクラブ1本でプレーする競技ではないため、そのクラブを基準に全番手同じように振れるような重量配分でセッティングしていく必要があります。

クラブの重量配分がバラバラであるために起こる現象として、皆さんがラウンド後によく言う『今日はドライバーは絶好調だけど、アイアンはイマイチ……毎回、両方調子いい日がないんだよね……』につながります。

では、どんな基準か? というと、ドライバーを基準とした場合に3番ウッドで+5〜8グラム、5番、7番、9番、ユーティリティーと番手が下がるごとに+10グラムずつ重くしていきます。

この際、なぜ3番だけドライバーとの差を少なくしているか? というと、3番は大体がドライバーの代わりとして打つことが多いからです。

例えば、ドライバーが300グラムとすると、3番が308グラム、5番で318グラム、7番で328グラム……てな具合です。

アイアンだけはチョイと変わり、ドライバーの重さから100~110グラムプラスした重さが5番アイアンの重さになるようにします(お店や、カタログでは5番アイアンのスペックを主に表記しております)。

ですので、上記の設定だと最適5番アイアン重量は400~410グラムが目安になるでしょう。

ということは、ドライバーで300グラムを超えていればアイアンは軽いカーボンシャフトではなくスチールシャフトが装着されているものになります。

どうです? あなたのクラブはベストセッティングでしょうか?

今回のまとめ

どうです? 僕らが見ているポイントって案外、感覚的なことを重要視してるでしょ。僕が思うに、プロよりもアマチュアのほうが感覚的なものに影響・左右されると思っています。だって、プロは数値通りの結果が出せるけれどもアマチュアはできませんものねぇ。

だから、感覚的なことの上に少しのクラブ理論をプラスすれば、結構ピッタしなクラブ選びができるんです!

結構、クラブ情報が巷で多過ぎるほど流れているためにデータを重視しがちですが、クラブはあくまで道具ですから、打つ人間の感覚が伴わないと思うように操作できないのです。